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なぜオープンソースで配布するのか?
今月中にNTTデータからAjax開発支援IDE「マスカット」がApache License 2.0を予定して オープンソース無償配布するようですが、なぜ無償配布なのでしょうか? そのアプリケーションの開発を行った期間・コストが掛かっているはずなのですが、 どこからそれを回収するのでしょうか? 今の時代はオープンソースソフトウェアの波が来ていると言われますが、 利益を上げる事に関しては不利な気がするのですが。
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(恐らく)成功例として、例えばIBMとEclipseとか調べてみると面白いかも。 誰かが、Eclipseの機能を拡張したり、プラグインを作ると、もともとがIBM製品の下回りがベースですから、それは IBM WebSphere Studio でも使えるんですよね。 OSS開発者が食いつきそうなネタをうまく投下すると、 テスト等の工数のみでなく、利用権とギブアンドテイクで増大しがちな研究開費費を提供してくれる技術力の高いハッカーが手に入ります。 自社の投入開発コスト以上のソフトができるわけですから、このクラスの人たちをまともに雇う/引き抜くより、OSSにして自社からも人員などを出すのも手だと思いませんか。 # 考えようによっては、成果を分け合う契約で、 # 互いの開発費を持ち出しするって側面もあります>OSS 印象もいいですし、OSSへの寄付/投資はある種のステータスですから、優秀な人材を呼び込みやすく…いや、NTTデータさんなんですけど。 # TomoyoLinuxとかも提供してますよね>NTTデータ。
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- MrBan
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> しかし、実質、公開するまでの開発に大分コストはかかっていると思うので、 > それというのはどこで埋め合わせするのかがかなり疑問です。 先の例で考えると、EclipseはもともとWebSphere の下位モジュールだったわけで、 ここまでの開発費はWebSphereの製品開発/研究費だったと思われます。 ようは、無償公開しなくても開発費はかかってたものでしょうし、 元々の採算としてはこの製品(とその周辺、主にサーバやコンサル)で 取る計画だったと思います。 # 既存開発成果の一部を他社に対しても公開するところにサプライズがあったのは確かですが、 # 出来合い技術で4000万米ドル("相当の")の寄付であって、 # 寄付するために4000万ドルもかけたわけではないので…。 # NTTデータさんがそうなのかは知りませんが、多分同じような計算はしてそう。 OSSといっても、プロジェクトに対して継続的にIBMのリソース(金銭的/人的)等を提供し、 巧みに主導権と影響力は維持してます。 売りたいメインはツール本体ではありませんし、あくまで部分公開ですし。 継続して自社のリソースのみでWebSphereをバージョンアップするのと、 ある程度フリーにして開発させてその成果を操作するのとを比較したら、 うまく制御できる自信があれば、悪い話ではない…のかも、という発送の転換? # これをうまく開発者の人気やシェアが取れる辺り、さすがといわざるを得ない>IBM また、OSS関係の経費は、開発費の他に自社の開発者の教育費 (やはり外の世界で荒波にもまれるのは有効なはず)や、 福利厚生(OSSやりたい開発者も多い/人集めや士気に影響)など、 元々不採算なコストも一部加味できるはずです。 # 海外企業なんかだと、業務時間の何パーセントはOSS開発とかの契約もありますし。 # …NTTデータさんがそういうのを認めてるかは知りませんが。 > OSSに対する売上は見込めないので、開発~公開までは超大赤字。 > (もしくは他製品の売上などだけで十分黒字なのか?) OSSに対する考え方が、多分逆だと思います。 製品開発や受託・コンサルなどの直接売り上げのコストを、 ここに転化すると考えるべきではないでしょうか。 NTTデータさんのような会社であれば、おそらくこれを無償提供しなかったとしても、 結局同じような開発は各案件の中で行う/利用する可能性が高いのでは? このようなコストを、製品パッケージなどにまとめるのではなく、OSSにしたという だけの話ではないでしょうか。 多分、自社の案件などでもこれを当然のように使うつもりなのでしょうし、 黎明期の製品を保守し続けてバージョンアップに追従するコストをかけたくなかったのかも。 (とか、こういう取り方をする方がOSSの現実に即してるように私は思います) > 背面(OSS)で知名度UPを図り、正面(有償製品)のシェアを伸ばし、 > 「そのうち」(計画は立てているだろうが)今より > 黒字になるであろう超長期的戦略なのか? こういう要素も計算には入っているだろうと思いますが、 比重をどの程度に見ているかは外野には分かりません。 > その戦略というのは、有償製品として販売するより有効なものなのか? 二匹目のどじょう狙いだったら危険なのかもしれませんが、 結果でしかわからないでしょうね、多分。 > 直接的に売上には結び付かないので「それがどうした!」って感じなので・・・。 > やっぱ知名度UPが主な目的なんでしょうか。 個人的には、基礎体力のある大企業ほど、 「"どうせかかるコスト"を以下に有効活用して、宣伝やシェア拡大、教育などに転化するか」 主に副作用の拡大(や経費削減等)による費用対効果の向上は期待しても、 売り上げを目的にOSSというのはないんじゃないかなぁと思ってます。
- neKo_deux
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シェアを拡大するのが目的です。 > どこからそれを回収するのでしょうか? > 不利な気がするのですが。 有償で、ソース非公開にして、誰も使ってくれないものよりは、有利であるとの判断かと。 ソースはオープンですが、設計書とか開発のノウハウを非公開にしとけば、他社との競争で優位にたてるメリットがあるとか。 ソースから解析するのって、しんどいですし。 ソースから詳細設計書レベルのものは自動で生成できますが、要約した概要設計とかを作るのはコストがかかります。
お礼
> 有償で、ソース非公開にして、誰も使ってくれないもの > よりは、有利であるとの判断かと。 そこから別な有償製品へ誘導させる、という1つの手段なんでしょうかね? 例えばAjax開発のシェアでそのOSSが擢んでても、そのOSSだけではビタ一文入ってきませんもんね。 知名度アップを図り、別製品でのシェア・売上を伸ばす、という効果が得られる、という事でしょうか。 > ソースはオープンですが、設計書とか開発のノウハウを > 非公開にしとけば、他社との競争で優位にたてるメリッ > トがあるとか。 あ、なるほど。確かにそうですね。ノウハウを盗みたいからと言って、 解析なんて、何ヶ月もかけてやる人なんてまずいないですね。 というか、私ならそんなのしたくありません(笑)
- aruminium
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オープンソースの利点として バグなどをチェックする人員、時間をカットできる 宣伝効果 などがありますので、一概に利益が出ないとも言えませんね
お礼
> バグなどをチェックする人員、時間をカットできる > 宣伝効果 確かにそういった効果は得られますね。 でも今回のようなOSS無償配布では、それ自体で利益を上げる事は出来ませんよね。 という事は、OSSは名声UP用の捨て駒、というような感じなのでしょうか?
お礼
> # 考えようによっては、成果を分け合う契約で、 > # 互いの開発費を持ち出しするって側面もあります>OSS なるほど~、そういった方向にも持っていけるんですね~。 その技術をまた別の製品に組み込んだり? OSSにして「やりたい事があるなら勝手にハックしてくれ」と投げるので、 確かにソース非公開で拡張まで全部開発する、というよりコストも性能も良いですよね。 しかし、実質、公開するまでの開発に大分コストはかかっていると思うので、 それというのはどこで埋め合わせするのかがかなり疑問です。 OSSに対する売上は見込めないので、開発~公開までは超大赤字。 (もしくは他製品の売上などだけで十分黒字なのか?) 背面(OSS)で知名度UPを図り、正面(有償製品)のシェアを伸ばし、 「そのうち」(計画は立てているだろうが)今より黒字になるであろう超長期的戦略なのか? その戦略というのは、有償製品として販売するより有効なものなのか? そのあたりはマーケティングとかでどういった期間でどちらが有利かとか調べてるんでしょうけどね。 というか、そういう戦略・方向性でOSSにしたか知りませんけど(笑) なんか、そのあたりがとても疑問に感じてしまいました。 OSSに幅広さ(ハック、無償の技術者など)の利点があったとしても、 直接的に売上には結び付かないので「それがどうした!」って感じなので・・・。 やっぱ知名度UPが主な目的なんでしょうか。 印象は、確かに良くなりますね。ソースも見れて、無償で高性能なんて、素晴らしすぎです。