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家屋の土台と耐震
家の土台の強度と、耐震について質問があります。 近々、家の庭を改築して、駐車スペースを広げる予定でいます。 そこで質問なのですが、家屋の基礎(土台)の周りの地盤が強いのと、弱いのとではどちらが地震による家屋の倒壊を防げるのでしょうか。 個人的な感覚では、土台の周りがガッチリしすぎていると、地震の揺れが全部家屋に伝わってしまい、倒壊しやすいように思えるのですが。 ちなみに我が家は斜面に対し、谷側を正面にして建っています。 そのため水平を保つために谷側に土が盛られて(70cm程度)、その上に家が建っている状態です。 駐車スペースを広げるということは、その盛られている土の一部を削ることになります。 家の横幅20mに対し、車一台分(約3m)削る必要があります。 ご意見を頂けると有り難いです。宜しくお願いします。
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一般に振動の問題は振動の大きさ上の話と、周波数の話の2つが関係します。 木造家屋の場合、建物の固有周期は2~4Hzぐらいのことが多いです。そして地震の主成分は0.3~10Hzぐらいのことが多いです。 地震の主成分が、建物の固有振動数付近であると建物が共振して大きな振動を引き起こします。 また地盤の卓越振動数が同じ周波週範囲になると、地表面の地震の大きさも増大することになります。 つまり、地盤と建物の周波数が近くなることが一番問題です。 そこで、これらの周波数を離すことが望ましいです。つまり、うんと固くするかうんと柔らかくすることがよいのです。 しかし地震や地盤の卓越振動数を調整することは不可能です。そして建物の調整もかなり困難です(こういうのを調整する技術が使われているのが免震や超高層)。 地盤がうんと軟らかいと共振を防ぎ、地震の震動を伝えなくすることになるとは理論的にいえます。しかしそのように軟らかい地盤では、建物を支えるだけの耐力がありませんので、建物を建てることはできません。 軟弱地盤といわれる地盤は中途半端な柔らかさであって、ちょうど木造家屋の固有振動数に近い辺りが卓越振動数になることが多いです。 つまり建設可能な軟らかい地盤というのは、ちょうど木造家屋に影響を与える周波数で地盤振動を大きくし、かつ建物の振動を大きくすることが多いので、固い地盤よりも耐震性が悪いと考えられています。 なお、盛り土と切り土では切り土の方が堅固でよい地盤と考えられています。 地震被害調査などでは、盛り土がくずれ建物が傾く・倒れるのはよくありますし、斜面地では盛り土が崩れ下の切り土部分に流れ込み切り土部分の住宅が押しつぶされることはよくあります。 でも質問のケースはもともと盛り土されていた部分を切るようなので切り土になるとは言えませんし、あまり安定していない盛り土の一部を切り取ることにより応力バランスが変わり、切り取らないで残された盛り土部分に影響する可能性があります。
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- mii-japan
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基本を言いますと 強固であるほど良い 破壊は、力が局部的にかかったときに発生します 力が全体に平均してかかれば、なかなか破壊しません (障子紙を破るのに、手のひら全体で押してもなかなか破けないが、指先で押すと簡単に破けるように) 地盤が強固だと、地震の時の力は地盤全体に同じようにかかります 地盤が弱いと力が強くかかるところと弱いところができます 削りたい部分の高さ、位置関係がわかりませんのでなんともいえませんが、地面を削るよりも埋めた方が無難です
お礼
大変わかりやすいご回答有難う御座います。 参考にさせて頂きます。
お礼
有難う御座います。大変参考になりました。 建物が傾く事より、建物が振動を受けて倒壊する事を心配していました。 しかし今回場合は倒壊より、地盤の崩れの方が確率的に高くなってしまいそうですね。 業者はブロックなどで補強すると言っていましたが、それはそれで過信してよいか心配です。