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考古学の範囲について
よく、恐竜化石などの発掘,調査・研究をしている人を、「考古学者」などと誤って言う人がいますよね。恐竜化石を研究するのは、古生物学でしょう。考古学は歴史学の一分野であり、古生物学とはまったく分野が違うものだと私は思っています。 ところが、クロマニョン人,ネアンデルタール人などの古人類の研究となると、どうなのでしょうか。この区分が明確にできるのでしょうか。 古人類の石器などの調査をするのは考古学? 骨格などの化石を調査するのは古生物学? どのような区分になっているのでしょうか。お教え願います。
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- vaiosan
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( ‘∇‘ )ノ” 初めまして、こんにちは。 私は考古学を多少やっておりますので、そういった立場から関係ありそうなところを回答したいと思います。 ー考古学のジャンルー ・19世紀末のホゴース氏(英)は「人類過去の物質的遺物を取り扱う科学」 ・浜田耕作氏は「考古学は過去人類の物質的遺物(により人類の過去)を研究する学」 ・レナック氏(仏)は「造形されたり、工作されたりした遺物によって過去を解明する学」とした。 このように「考古学は歴史学の一分野である」という考え方があります。 この考えはヨーロッパや日本において主流です。 しかし、アメリカなどでは「考古学は人間学あるいは広義の人類学の一分野」とする立場です。つまり人間の文化に関する全てのものを扱う人間学(人類学)の一分野として考古学を含んでいます。 アメリカでは発掘調査で得られる資料と民俗学で扱われているものが非常に近いため、考古学と民俗学が密接で、これに社会学などが加わり人類学部を構成している場合もあります。 ー考古学の年代ー 考古学が扱うのは人類が地球上に現れてから現代までの全期間です。 人類発生以前の「恐竜」の時代は取り扱いません。 ということで、日本では古人類の石器などを扱うのは考古学です。恐竜の化石など人類以外のは扱いません。 上手くまとまりませんでしたが、疑問ありがしたらどうぞ^^
- noribou11
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考古学者か生物学者か迷って生物学の道を歩んでいるものです。 学術研究に明確な区分というのは難しいんですね。 化石に限らず、現代社会において人間を対象に考えても 社会科学系の心理学、民俗学や自然科学系の社会生物学、動物行動学など やっていることは変わらないのに分野が多岐にわたることも珍しくありません。 なので、民俗学系の研究者でも出身は理学部っていう人はけっこういます。 まあ、研究というのは目的と手段は一致しないということです。 例えば、私はヒドラという生物を扱っていますが専攻は発生生物学、分子生物学であり、 ヒドラの研究をしているわけではありません。ここが重要なんです。 考古学においても古生物学においても対象はあまり問題ではないんです。 目指す目標が違うだけですね。 ただ、考古学者は一般的に人類が研究対象なので、恐竜を含む古生物を研究している 人を考古学者とはいわないですね。 P.S.野球に関する質問をされたとき、私もかなり後の方になってから 回答しました。よろしければ参考にしてください。