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経営戦略が漠然とした中でのIT化推進は成功しますか?
売上100億超の土木資材の中堅メーカーで、IT化のPJリーダーをしております。今般、社内のIT化を推進するに当たって、どうしても経営戦略の領域に踏み込まざるを得ないのではないかと思いPJメンバーに説いていますが、オーナー企業特有の経営戦略不在(トップの頭の中にある?為)の中で推進せざるを得ない状況になりつつあります。あくまで業務改善を行うということで経営戦略とは切り離す様な形でIT化を推進し果たして成功と言えるのでしょうか?同じ様なご経験をされた方、されている方、経営コンサルタントご経験者等々、何か良いアドバイスをお願い致します。
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No.4です。 先の回答は、まだ入力途中の段階で誤って投稿してしまったので、読みにくい文章だったと思います。きちんと読んでいただいて恐縮です。 少し続きを書かせていただきます。 私はIT企業でプログラマーからコンサルタントへとキャリアを積んできたのですが、もともとユーザー企業で働き、ITを考えてきたキャリアをもつコンサルタントの前では、自分の限界を感じることがしばしばです。 そのような特定の業界・業務の現場で働いてきたコンサルタントの言葉の前では私のようなコンサルタントの言葉は空虚なものです。 個別の案件ごとの、事前に設定された目標に対する達成度によって「成功」を図るのは間違いではありませんし、実務担当者として実直で正しい姿勢だと思います。 ただ、そこで満足する前に、PJメンバーに10年後、20年後の自分がどうなっていたいか、自問自答させてみることをお勧めします。 優秀で信頼のおける実務監督者(あるいはITエンジニア)をイメージするのか より広い視野で事業を捉えられるビジネスリーダーをイメージするのか 外から見ると、ユーザー企業のIT組織は、会社全体を視野において企画を練り、実践に移す機会に恵まれた数少ない部署です。 実際、私の顧客で、10年前、質問者さんのような問題意識を常にもたれていたIT組織の若手の方が、今では経営企画部で経営層から全幅の信頼を得て辣腕をふるっておられる方がいます。 足元にある、具体的な目標の達成で「成功」を図る実直な姿勢とともに、質問者さんの今の思いも大切に持ち続けていただきたいと思います。今は壁にぶち当たることも多いかも知れませんが、そうした経験の一つひとつが積み重なって、きっとある日、大きな実を結ぶことと思いますし、そうした姿勢を志ある若いPJメンバーがきっとどこかで見ていて、質問者さんの後を追いかけて、力になってくれると思います。
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ITコンサルティングをしている者です。 質問者さんが抱いている焦燥感、課題意識は、 「事業に対して最大効果を見込めるIT化を進められているのだろうか」 という類のものではありませんか。 例えて言うなら、気ままな日本列島縦断の旅をしている中で、日が暮れる前に毎晩の宿を予算内で確保することは大切な課題です。毎日、きちんと宿を確保できていれば、それはそれで成功です。しかしそもそも最短ルートを競う旅をしているのか、可能な限りの名所旧跡を辿る旅をしているのかで、宿を探す方面も変わってきます。そもそもどういう方針で旅をしているのか、ということですね。 旅の場合は、方針がなければ、方針なんて無視するしかないのですが、経営の場合は少し事情が異なります。全く方針がなくても、少なくとも事業継続という目標はすべての企業が共通に必ず持っていますから、ある意味、安心してください。 私は新規の顧客を訪問する際、いきなり「貴社の経営戦略を教えてください」なんて質問は普通しません。そんなことをしたら「馬鹿野郎!」と叱責されて二度と相手をしてくれないでしょう。その質問をする代わりに経営戦略を想定して整理し、「だからこういうことしませんか」という資料をまとめて顧客にぶつけて意見を求めます。たいがい外れてますが、気にしません。クイズをしているわけではないので。顧客が(ひょっとしたら漠然と)抱いている課題をはっきりするためのネタに過ぎないので。相手は提示した資料をレビューしていく中で、自分が抱えている課題、知っているつもりで実は根拠のない思い込みかも知れない点を少しずつ明確にしていくことができます。実際、ITコンサルティングの最初の重要な仕事は、「顧客がわかっていない事項を明確にする」お手伝いなのです。こうした資料は、当該企業や同業他社のサービス概要、売上、利益の構成や経年変化から業界内のポジション、強み・弱みを整理し、「自分だったらこうする」をまとめます。必ずしも十分な情報は得られないかも知れませんが、ビジネスの世界では、たとえ経営者といえども、戦略を立てるのに十分な情報が得られているわけではないのですから。知りえた情報から、可能な限り、論理的・合理的なストーリーを一生懸命に考えるのです。 IT企画を提出するときに、そういう状況認識を企画書に添付して承認を迫ったらいかがでしょう。周りが「そんなこと考える必要ない」という空気だったら、せいぜい企画書の中の1枚程度に簡潔にまとめて。
お礼
御礼が遅くなりまして申し訳ございません。丁寧かつ分かり易い ご回答をいただきありがとうございます。 このご回答により頭の中がよく整理されました。 こうした手順で考え進めていけばよいのですね。 shaheenaさんの様な方にコンサルティングをお願いできれば 本当はありがたいのですが・・・。 自分たちで、もう一度よく議論し練り上げて行きたいと思います。 ありがとうございました。
- Samurai-Jack
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経営戦略と切り離した形でIT化を推進し、業務効率化やコストメリットが出せれば、100%とまで行かないまでも、成功とは言えると思います。少なくともコストメリットが出てこれば、これは経営戦略の領域に踏み込んでいますので、経営戦略とは無関係とは言えなくなります。 また、全体の絵を描く上で、経営戦略に踏み込める部分の余地を残し、プロジェクトがある程度進んだ段階で、この部分をこのようにすればさらにIT化のメリットが出てくる、とマネジメントを説得することも可能かと思います。 したがって、最初の段階で経営戦略に踏み込んだ全体像は描けなくとも、プロジェクトを進める上でその効果(実績)を明らかにし、マネジメントを少しづつ巻き込んでいくことも可能であると思います。
お礼
御礼が遅くなりました。ご回答ありがとうございます。 >マネジメントを少しづつ巻き込んでいくことも可能 ということを考えながら進んでいきたいと思います。 簡潔明快なご回答に重ねて感謝致します。
- lucky111
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No.1さんのご回答の通りだと思います。 さらに加えさせて頂きますと、IT化で最も重要なことは、「現場の声」だと考えています。 ITは道具なので、使う人=現場の人から、「使いづらい」「使う意味・メリットを感じない」といった声が、少しでも出るようであれば、現場の人達と議論を深めて、再検討する必要があります。 逆に、経営者や責任者の声だけを頼りに作り、数千万円規模のプロジェクトでIT化したものの、ほとんど使え(使われ)なくなってしまった、という話を、聞いたことがあります。 一バイト、若手社員であったとしても、1人1人の意見をていねいに吸い上げることをお勧めいたします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >1人1人の意見をていねいに吸い上げること は不可欠と思い、WGを作り検討したいと計画しています。 ただ、業務フローひとつにしても標準的な部分からかけ離れて いる箇所が多々あると思われますので、そうした部分は 極力、標準へ近づける努力をしていこうと思っています。 このエネルギーたるや相当なものでしょうね。 メンバー各位、早急な充電をしようと思います。 ありがとうございました。
- elmclose
- ベストアンサー率31% (353/1104)
目的を明確にして、それで関係者や役員会(オーナーも含まれる)の了解を取り付けて進めれば、業務改善のみであっても、効果を得られることによって成功と言えると思います。 「成功」の定義自体を、おそらく質問者さんが決めることになる場合もあると思われます。 初期の段階から目的を明確にして、それを社内の共通認識にしておくことが重要であると考えます。 経営戦略と切り離した場合に、IT投資の価値は限定的になってしまうと思いますが、それでも、不明確なまま領域を広げてしまうよりはずっとマシだと思われます。 ワンマンのトップの頭の中にのみ戦略があり、それが明示的な言葉で紙におとされないことは、中規模の企業において充分に有り得ることです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 >初期の段階から目的を明確にして、それを社内の共通認識にしておくこと が確かに大切ですね。 経営戦略などと構える必要はない。もっとラフに行こうと思います。
お礼
御礼が大変遅くなってしまい申し訳ありません。 ご丁寧な回答と暖かい励ましをいただき感謝致します。 結局、業務改善を旗印に、業界に特化したソフトウェアベンダーと 共にFIT&GAPを行いながら業務システムの導入を図る方向で 落ち着きました。 大手ERP社のコンサルなども招き、最後まで啓蒙活動を行ったの ですが壁は厚かったです。 業界の中堅どころが続々と破綻する中、5年後、10年後の 会社の姿をすっきりと描けぬまま、基幹システムに手をつける事に いまだ恐れをなしていますが、ここまできた以上は 開き直って前進あるのみです。 何年後かに振り返り「あんな時代もあったね」と皆で笑顔で 振り返れる様、頑張ります。 ありがとうございました。