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アメリカ人脱走兵の現状とリスクについて
- アメリカ人脱走兵がカナダに亡命するリスクとは?他の国への逃亡は可能か
- アメリカ人脱走兵の亡命先にはどの国が考えられるのか
- アメリカからの亡命にはどのようなリスクがあるのか
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質問者が選んだベストアンサー
私もこの番組を見ていました(最初1/3くらい見逃してしまったので認識に誤りがあればご指摘下さい)。 私見ですが、彼のカナダでの生活状況を見ていると他の国へ逃亡するだけの余裕がないように思えます。支援者からのカンパを受けて生活している(それも減少してきている)とのことですから、アメリカ以外の海外へ渡航し、渡航先でしばらく生活できるほどの資金はないのでしょう。彼の母は重度の心臓病でしたし、裕福にも見えませんでした。それに、渡航先で今のように支援してくれる人間が見つかるかどうかも疑問ではないでしょうか。 明確に反米を掲げている国に逃げては…とのご意見については、こちらも私見ですが、彼はアメリカという国自体ではなく、戦争という行為自体に嫌気が差しての亡命なのではないでしょうか。イラクでの体験についての独白で、「戦争に出る前に戻れたらどんなに良いかと思う」というニュアンスのことを彼が言っていましたが、それはつまり「戦争に関わらなければよかった」という後悔であって、心底アメリカが嫌だとか憎いといったような感情があるわけではないと思うのです(無論、アメリカへの"戦争をしていること自体に対する批判"はありましたが)。 戦争前は時給数ドルの労働者だったという彼に英語圏以外で反米運動を糧に生活していける能力があるとは思えませんし、彼自身も考えてはいないのではないでしょうか。シリアやイランなどには、元米軍兵士が簡単に入国出来るとは考えにくいですから… カナダは世界でも有数の亡命者受け入れ先ですし、人権意識も高い国ですから、アメリカとの地理的関係を考えれば、彼が最も有力な脱出先としてカナダを選んだのもやむを得ないと思います。 (ちなみに、イラク・メディアによるカナダ亡命の煽動も一部ではあったそうです。http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200508180043244 )