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映画「魔界転生」について。天草四郎を悪役にしていいの?
沢田研二と千葉真一が主演した「魔界転生」は素晴らしい大傑作だと思います。 だけどちょっと思うんですが、天草四郎は現在、日本のキリスト教徒(特にカトリック教会の方々)の中でどのような扱いになっているのでしょうか? というのはこの映画は、仮にも宗教指導者であり殉教者であるはずの天草四郎を悪役にし、しかも「イエスは我々を救ってくれなかった。ならば私は悪魔に魂を売り、魔力をもって徳川幕府に復讐してやる!」という四郎の復讐物語ですよね? キリスト教の方から抗議が来なかったのでしょうか? 私は全然キリスト教徒ではないので、大変面白く鑑賞できました。が、まっとうなキリスト教徒の目から見たら、腰を抜かしてひっくり返るような映画なのではないでしょうか。 もし仮に、鎌倉幕府に逆らって佐渡島に流罪になり、許されて島から戻った後も身延山に隠遁(半幽閉状態と言えるでしょう)して死んだ<日蓮>が、「もはや仏など信じぬ。例えこの身は地獄に落ちようと、阿修羅となって鎌倉幕府と北条一族を滅ぼしてやる!」というストーリーの映画を作って公開したらどうなるでしょうか!? 私は別になんとも思いませんし、面白い痛快な映画になると思います。が、「創価学会」からはとてつもない猛抗議が来て、絶対公開できないと思います。 どうして「魔界転生」は公開できたのでしょうか?
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キリスト教を信奉する個人・団体にとって、キリスト教の教義を知らない者の作った、あまりに荒唐無稽な物語だったから、ではないでしょうか。 新約聖書を見ると、人間が復活するときは、いわゆる最後の審判のときで、人々は神の前に立ち、「いのちの書」に名を記されている善人は「聖なる都」に入り、そこに名を記されていない悪人は「火の池になげこまれ」て「第二の死」を迎えると書かれています(ヨハネの黙示録・20~22)。イエス自身も「善を行なった者は、よみがえっていのちを受け、悪を行なった者は、よみがえってさばきを受けるのです」と語っています(ヨハネの福音書・5-29)。 ところで、天草四郎は「魔界転生」の中で、明らかに復活しています。となると、これはキリスト教における復活ではありません。ゆえに、たとえ映画中(小説中)で四郎が「イエス」「神」と口にしても(そういう場面があったかは忘れましたが)、それは別の宗教に属した天草四郎が、別の宗教のイエス・神の名を出しているのだと考えられます。したがって、キリスト教の人たちも相手にしなかったのでしょう。 以上、仏教徒の家に生まれ、聖書に興味を持ったことがある人間が書きました。ゆえに「自信なし」です。
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- minatouri
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島原の乱が起きた原因は,キリスト教弾圧への抵抗も勿論ありましたが,凶作,苛政に対する農民一揆の色合いが強く,乱による死者が殉教者であるとは必ずしもいえないと思います. 聖人に列せられた長崎の二十六聖人の殉教と比較すると,キリスト教を守るために殉じたとは言えないのではないか?武力を持って抵抗したこと自体キリスト教の教えに反していると思います.
補足
ありがとうございます。
- ykkw_2001
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私は、特にどの宗教の信者でもありません。(無神論も含めて、しいて言うなら「自分教信者」です) >天草四郎は現在、日本のキリスト教徒の中で、どのような扱いになっているのでしょうか? 殉教者だと思います。(天草四郎および島原プロジェクトは)正誤は別として、信じるあまりの行動だったのでしょうから・・・ ただ、「腰を抜かして・・」猛抗議を寄せるようなことはないのでは? 公開当時もなかったと記憶してます。 その理由は、娯楽映画を許容する度量を持ち合わせているからだと思います。 ざっくばらんに言うと、思想集団としての余裕があるのでしょう。 オーム教なんて、ハナから余裕もなんもないもんだから、些細なことでいっぱい訴訟を起こしてましたよね。 比べるまでもなく、「金持ちケンカせず」ですよ。きっと。 >「もはや仏など信じぬ。・・絶対公開できないと思います。 どうでしょう?私も興味あるところです。 #「エクソシスト」は、気絶する信者がいたそうですね。 #それが結構、前宣伝になってヒットした。 #まぁ、信者でなくても、気色悪くなりますけどね。
お礼
ありがとうございます。
- odd-art
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かつて、NHKの大河ドラマ『北条時宗』をやっていて、そこに日蓮大聖人が登場していました。 しかし、そこに登場する日蓮大聖人は、謗法の人の原作で、演出や演技も、謗法の人が行なっていますから、本当の大聖人様のお姿とはまったくかけ離れたものに作り上げられています。もし、安易にこれを大聖人様の本当の姿だと、何となくでも信じてしまえば、大変なことになってしまいます。 大聖人様は、 「かゝる日蓮を用ひぬるともあしくうやまはゞ国亡ぶべし」 と、大聖人様を敬っているのだといっても、間違った敬い方をすれば、かえって悪くなるのだと仰せです。したがって、もしこのドラマによって間違った大聖人様を植え付けられるとすれば、謗法になってしまうのです。 また、以前「日蓮」というタイトルの映画があり、萬屋錦之介が大聖人様の役を演じていました。この映画は、日蓮宗の指導と協力によるもので、なんと、大聖人様が紫の衣を着ているなど、絶対にあり得ない設定が数々あり、間違った大聖人様の姿を全国に広めることになってしまいました。 主演の萬屋錦之介はこの後、この映画の上映は昭和五十四年ですが、その三年後には自身の会社が十億円の借金を抱えて倒産。二人目の奥さんとの離婚、子供の交通事故死、中咽頭ガンに冒され舌を半分切除、復帰に向けたリハビリの最中に骨折、その後の復帰はかなわず、最後は肺炎で死去、とそれまでの輝かしい芸歴に比べて、まさに悲惨そのものの半生となってしまったのでした。 安易に見てしまえば、間違った大聖人様が心の底に焼き付いてしまい、知らず知らずのうちに謗法を犯してしまうことになりかねません。 「君子危うきに近寄らず」という諺もありますが、正邪の判断をしっかりとでき、破折できる、という人でなければ、見るべきではないでしょう。 これは、日蓮大聖人の場合ですが、信者としては、そういうものを見ないだけでしょう。 キリスト教を扱った映画としては、「眠狂四郎」が有名であり、テレビドラマとしてもやっていましたよ。 キリスト教を、邪教としていました。 天草四郎は、宗教弾圧による謀反という暴挙の指導者でしょ。でも、所詮は、一信者なのです。 如何でしょうか?
補足
まあ、日蓮を引き合いに出した私が悪いんですが、私は「魔界転生」と「キリスト教」のことを発言しているのであって、便乗して創価学会の思想の宣伝をしないで欲しいなあ。 別の機会、または宗教関係のページでなら相手になりますが…。
- kito-cap
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池上や身延山が気の毒ですね! [創価学会]などの得体の知れない新興宗教を引き合いに出されては、日蓮を歪めて見ることになるかも知れません。
補足
申し訳ありません。「日蓮宗系」の宗派は創価学会だけではありませんから、私が述べたようなストーリーの映画が万一あれば、抗議するのは「創価学会」だけではないでしょう。なによりまず本家本元(とは創価学会は認めないけど)の日蓮宗が猛抗議するでしょうね。まあ、抗議するしないにかかわらず信者の方々は大変に不愉快でしょう。 織田信長を「天才」「英雄」「日本を変えた大政治家」と扱った映画やTVドラマは数多くありますが、だからといって「比叡山延暦寺」や「長島一向一揆の一向宗信徒」を悪役にした作品はついぞ見たことがありません。信長とは何者か、を歴史の上で語る場合、避けて通ることはできない事実のはずですが、当然、現代の宗教法人関係の方々にさしさわりがあるからでしょう。 「魔界転生」をキリスト教徒の方々が見るとどう見えるのでしょうか?
お礼
ありがとうございます。