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マクスウェルの関係式について

先日マクスウェルの関係式の導出について習いました。 (wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E5%BC%8F 教官は「これらの式を使えば間接的にエントロピーを求めることが出来る。」と話していたのですが、いまいちその意味がよく分かりません。 どのようにしてこれらの式からエントロピーを求めるのでしょうか? どなたかお分かりになる方、ご教授いただければ幸いです。

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回答No.3

マクスウェルの関係式だけではエントロピーは求まらないと思われます。以下では理想気体の状態方程式 PV=NkTを仮定します。VとPを独立変数に選ぶと、  dS=(∂S/∂V)dV+(∂S/∂P)dP マクスウェルの関係式より (∂S/∂V)=(∂P/∂T)、 (∂S/∂P)= - (∂V/∂T) 状態方程式より (∂P/∂T)= Nk/V、(∂V/∂T)= Nk/P これらから dS=(Nk/V)dV - (Nk/P)dP これを積分して、 S=Nk log(V/P) +定数 理想気体でなくても状態方程式を仮定すれば同様にエントロピーが求められると思います。

Phis
質問者

お礼

なるほど、このようにしてエントロピーを求めることが出来るのですか。非常に理解が深まりました。 本当にありがとうございました。

その他の回答 (3)

noname#21219
noname#21219
回答No.4

♯2です。肝心なことを忘れてました。 ♯2で導いたdS=(∂P/∂T)vdV+(1/T)CvdTという式は 対象とする物質が気体か、液体か、固体かに関わらず 、また、どうゆう元素で構成されているかにも依らず に一般的に成り立ちます。熱力学第一と第二しか使ってないからです。(マクスウェルの式も、第一と第二法則しか使ってません。)具体的な状態方程式を与えずに 一般的に、上式までは成り立つということです。 それゆえ、間接的といえるのかもしれません。 もちろん、実際に計算しようとすれば、♯3のgrothendieckさんのおっしゃるように、何らかの 状態方程式が与えられて然るべきだと思います。 理想気体でも、ファンデルワールスの式でも、 とにかく状態方程式も使うことになるでしょう。

Phis
質問者

お礼

なるほど、どのような状態でも、元素でも成り立つのですか。よく分かりました。本当にありがとうございました。

noname#21219
noname#21219
回答No.2

エントロピーという量は物理量ですが、実験的に 直接測定可能な量ではありません。直接測定できる 量とは、体積V,温度T,圧力Pです。これらの量を使って エントロピーを計算することになるのです。 dS=(∂S/∂V)tdV+(∂S/∂T)vdT という全微分の式に、マクスウェルの関係式を代入し dS=(∂P/∂T)vdV+(∂S/∂T)vdTとなります。 熱力学第一法則よりdQ=dU+PdV また、可逆過程を仮定するとdQ=TdS よって、TdS=dU+PdVこの両辺を、Vを一定としてdT で割ると、dV=0よりT(∂S/∂T)v=(∂U/∂T)v ⇔(∂S/∂T)v=(1/T)Cv  Cv:定積比熱 ですからこれをdSの式に代入すると dS=(∂P/∂T)vdV+(1/T)CvdTとなります。 あとは∫dS=S(B)-S(A)として、エントロピーの変化量が計算できます。

回答No.1

その先生がどのような教え方をされたか知りませんが・・・・ たとえば、エントロピーSを温度Tと体積Vの関数として全微分をとると、定積熱容量をCvとして dS = (dS/dT)dT + (dS/dV)dV = (Cv/T)dT + (dS/dV)dV となります。このままではエントロピーが測定できないので第2項がどうにもならず、これでチャンチャン、ですが、Maxwellの関係式 (dS/dV)t = (dp/dT)v を使うと dS = (Cv/T)dT + (dp/dT)v dV となるので、いろいろと温度・体積を変えて熱容量Cvと圧力p(の温度依存性)を測定しておけば、そのデータを使ってこの式を積分することでSを求めることができます。

Phis
質問者

お礼

なるほど、このようにしてマクスウェルの関係式を使うのですか。 よく分かりました。本当にありがとうございました。

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