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儒教における労働。
こんにちは(^-^) いつもお世話になっています。 今回は日本の道徳心の重鎮、「儒教」について質問させていただきます。知恵をお貸しください、お願いします。 ずばり、「儒教は『労働』を善と見なしているか悪と見なしているか」ということです。もちろん、「勤勉であること」は推奨されているのは知っていますが、「労働」は如何なのでしょう? 過労死する国、日本において、儒教はその中に「古来の日本の価値観と相まって」過労死を誘発する要素を有しているのでしょうか? よろしくお願いします。
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「勤労」と「労働」を混同してはいけません。 おっしゃるとおり,儒教では「勤労」を奨励しています。「勤労」とは,働くことにより,自らの生計を立て,他の人の助けになることを言います。 日本国憲法で国民の義務として「勤労の義務」がありますが,これは「勤労」の義務であって,「労働」の義務ではありません。自らの生計は自らの努力によって立てることが義務であり,働くことによってその対価を得ることが義務ではないのです。ですので,対価(給料)を得ない家事についても,勤労として評価されています。 さて,過労死する人々が儒教思想に依拠して,時間外労働に従事しているとは考えられません。確かに「滅私奉公」という言葉があり,儒教思想から発した言葉ではありますが,体を壊してまでも働けとは教えていません。 体を壊してしまったら(壊しそうならば)休みを取り,養生することが勧められています。体を壊してまで働いてもらうより,休みを取って,鋭気を養って、再び働いてもらう方が合理的でしょ。 質問者の考えに沿うならば,儒教の思想や精神を誤解して,過労死している訳です。
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- jasko
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日本古来の価値観まではわかりませんが、 儒教の根本を「孝」と考えますと、 親には孝行、会社には忠勤となります。 儒教は封建時代の政治哲学ですから 上に便利なようにできています。 ただ一般的な「労働」という概念は昔はなかったので、 儒教のせいにするのは無理でしょう。 老荘思想と対比すると労働は是とみなしているような気もしますが、 老荘思想が非としたのは労働ではありません。 過労死を誘発しているのは儒教ではなく 小泉改革の成果主義、勝ち組万歳主義です。 儒教的な感覚から言えば年功序列が是であると思います。