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アフリカは、なぜ、貧困なのか・・・
アフリカでは、今も病気で死ぬ人や食べられない人が大勢います。そもそも何でアフリカの地域は、貧困が多いのでしょうか?ダイヤなどの資源がとれるので、貧困にならないような気がするのですが・・・民族に対する差別的な意見(なまけものだから・・・)などじゃくて。。。ちゃんとした理由がわかる人がいればご指導ください。また、どうすれば、経済というのは発展するのでしょうか?解決策も教えてください。
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当然の疑問だと思います。 アフリカはあなたのおっしゃるようにダイヤや石油・希少鉱物など天然地下資源も豊富で、しかも農作物も実は生産量は高いです。 ではどうして今の状況にあるかと言えば世界の近代史を知る事で見えてきます。 アフリカはナイル川流域のエジプト文明に代表されるように、古代から文明の栄えた地でもあります。数々の王国が栄え、ローマ帝国やイスラム帝国、オスマン帝国との興亡もありました。 しかしアフリカの人は豊かに暮らしていました。これは北米や南米・オーストラリアの原住民も同じです。 そして白人が来ます。時は大航海時代です。アフリカ人は捕らえられ、船積みされ世界中に奴隷として売り飛ばされました。南米・北米・オーストラリアの人は虐殺され土地を奪われました。北米のインディアンなどがそうですね。「最後のタスマニア人のトルガニーニ」のように絶滅した民族もあります。 もともと原住民には土地の所有と言う概念はなく、みんなのものと言う意識でした。しかし白人の持ち込んだ価値観により、土地は一部の白人の所有となります。アフリカは植民地となり、白人は農園を開き、現地の人間を労働力として安く使い、生産された利益はすべて白人、つまり欧米諸国に吸い取られました。ここで社会の構造が現地の人を安い労働力としてのみ固定してしまいます。 アフリカと言うとサバンナのイメージがあると思いますが、農業生産も盛んで地下資源の輸出が増えた現代でも、アフリカの輸出品の55%は農産物です。 ~~~余談になりますが、地球の人口爆発の原因の最も大きいのはアフリカです。この原因は一人あたまの収入が少なく、また収入の大きな職につけない事で、子供を増やす事が収入を増やす事につながるからです。つまり子供イコール労働力です。一人あたまの収入は少なくても、人数で補おうとする考えです。また貧困の為に乳幼児の生存率が低く、その為また人数を生もうとします。生存率が低いのに一人っ子では、その子が死んでしまえばそれまでだからです。悪い循環になっています。 逆に先進国では一人頭の収入は多いが、子供がいる事で支出が増える為に少子化になっています。 アフリカの人口爆発の原因を教育が遅れているせいだとする人がいますが、それは違います。なぜなら白人が来る前の原住民のあいだでは、人口爆発はなかったからです。白人が作った経済格差と社会構造が人口爆発の原因です。~~~ 20世紀に入り植民地支配の時代は終わります。数々の国が独立します。しかし今度は植民地ではないが、欧米諸国の経済支配となります。相変わらず農産物は欧米の多国籍企業がその利益を吸い取ります。 そしてつい最近、ここ数十年で豊富な地下資源が発見されます。独立したアフリカの国は「何とか自国での採掘をしたい」と思います。しかし悲しい事にその為の「資金」も「技術」もありません。欧米にその為の援助・協力を要請しても、絶対にそんな事の為には援助はしません。またすでに欧米に多額の借金もあります。結局はわずかなお金と引き換えに、欧米の多国籍企業にその採掘権を売り渡します。そのせいで、アフリカからどんなに資源が出ても、その利益は欧米に吸い取られ、アフリカは借金が減るどころか増えているのが現状です。事実、アフリカの石油はほとんどがアメリカの企業が持っています。 そして国内に問題も多く、政治的にも不安定で汚職や犯罪・貧困などもはびこっています。それを何とかしたくても、どうにも出来ない・なかなか改革は進展しないというのが現状です。またアメリカにとっても、その状態が都合がいいという事もあります。常に経済的優位に立て、利益を確保できるからです。これはアフリカに限らず、中東のゴタゴタにも多分にアメリカの石油戦略が絡んでいます。イラクの問題もそうですね。イラン・イラク戦争の時、フセインに武器援助をし軍事専門家を派遣し、あそこまで軍事国家に育てたのはアメリカですし、今のアメリカ政府のトップはブッシュ大統領を含めほとんどが石油企業を持っています。ブッシュ大統領の親族企業はビンラディンの兄との共同出資で作った石油企業を持っているのは有名な話ですw。 これが政治というものです。 21世紀でアフリカの貧困はもっとも大きな問題の一つです。これを解決して行くには、欧米・アフリカなどの当事者ではなく、アジアの、特に発展している日本の役割は非常に大きいです。しかしご存知のように、日本はアメリカ追従の姿勢で、アフリカどころかアジアの中でまだゴタゴタをしている国です。「経済は一流、外交は三流」などと揶揄される所以です。最近は経済も二流ですがw。アジアの中で未だに近隣諸国の感情も理解できず、逆なでしているのみの情けない外交です。これはアメリカにとってもそのほうが都合がいいので、なかなかアジアとしてまとまる事ができません。アメリカは中国と日本が接近するのは非常に都合が悪いですし、アジアに共同経済圏・巨大連合体が出来るのは自らの利益を損なう事になります。政治的には反目しあってくれてるくらいがちょうどいいです。 ネットの中でもここを見ていても、中国・韓国の話題がでると非常に感情的な誹謗・中傷や、不毛な議論を始める人が多々います。情けない事です。 もっと歴史を知り、欧米や日本が何をしてきたかを知り、変な思想には惑わされずに事実は事実として受け止め、その上で世界に対して日本が何を出来るかを真剣に考えられる政治家が出てくる事を望みます。 21世紀、日本が中心になってアフリカの問題を良い方向に進められれば、これはすばらしい事ですね。
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- popongapon
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スミマセン訂正させて下さい。 >平均年齢40才以下 と書きましたが平均寿命40才以下の間違いでした。 ついでとして エイズによる死亡者増で、人口は減っている国もあります。 隣国からの、内戦の難民を自国民として迎える国すらあるくらいです。 それと農業生産ですが、熱帯雨林地帯の開墾はやって欲しくないですよね・・・ そうなるとサバンナ地帯ですが、土地はやせています。雨期の水の流れが表土を 流してしまう様です。これを補っているのは、動物のフンです。 だから開墾して動物を寄せ付けないでいると、土地には化学肥料をまくような羽目に なります。日本の様に1m近く黒々とした表土がある地域は世界的には 温帯が中心だし少ないのです。 日本ではそこを随分無頓着にアスファルトとコンクリートで覆っていますが、 この豊かな黒土が、のどから手がでる位欲しい国は沢山あります。 内戦の多さは冷戦時代の独立時に社会主義政権化した国にソ連から大量の 武器援助があったり、それをさせまいと西側の国が、反政府側に武器援助 したものが、膨大な量が今は市中にあり、それらをどうにかしないと 治安は良くならないでしょう。 先進国型モデルを押しつけられたり、強引に推進して 社会が拝金主義的に陥ってしまったりもします。 今世紀は残っている自然の豊かさと共存し続けられるか、結論のでる世紀だと思います・・・ 色々書きましたが結局答えは、みなが考え見つけだすしかありません。
お礼
ありがとうございました。
- popongapon
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たとえば毛布と着る物、その他生活必需品を援助すると・・・ 現地のそれらを作る産業は育ちません。タダでもらえるんですから。 まずは、アジアと同じで仕事を与えてあげたいですが・・・ 世界の秘境が工場地帯になってもらいたいとも正直思いません(私見です) 何かそうではないいい道があればいいのですが・・・ 今まで貸していた債務(借金)棒引きにすると、きっと現地の財政が 少しよくなり治安も少しよくなります・・・主に金銀プラチナ鉱、銅鉱、ダイヤ鉱山の 権益を持っている白人系の会社(西暦2000年前後に世界的なデフレ傾向で鉱物が激安になり 《金=当時800円、今2300円》現地の政府が持っていても儲けにならないので二束三文で 白人系の会社に売った。)が日本が援助で作った道(高速道路並み)を使って安全に 仕事ができるようになり喜びます。現地の人と動物は交通事故に遭います。 (国連主導で作ったアジアンハイウェイも交通事故はハンパではありません) それからエイズの問題も深刻です。平均年齢40才以下の国もあります。 (主にサハラ砂漠以南の国々)あちらでは、私も長老?です。 2007年問題で熟練労働者が激減するとされる、日本の比ではないです。 エイズ薬の特許問題で安いコピー薬を作らせない、欧米系製薬会社・・・ 最近南アメリカの一部の国が石油国有化を宣言するととたんに非友好国扱いの 副大統領が戦争代理産業をしている国が、世界の唯一の超大国になっているのが 今の世界です・・・ なお一部の国(アフリカ)では鉱物資源を国有化して上手くいき始めた国も ありますが全部が始めたらまた圧力が・・・ 白人を追い出したとたん農業生産がうまくいかなくなり、援助をうち切られた 国もあります。 日本人が本気でやるなら、英語かフランス語をくらいみんなしゃべれないと 交渉もできません。(アフリカは田舎でもしゃべれる人がいます)
お礼
参考になりました。
- ron777
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極端な言い方で、誤った認識・偏見もあるかも知れませんが、この理由はずばり“欧米"に支配されてしまったと言う事に尽きると思っています。 ひょっとすると、いじめる人といじめられる人のどちらが悪い…に近いのかもが、兎も角もやはり支配されると出遅れてしまった貧困から脱出する事は、並大抵で無いと感じます。 日本も独立した国家をある意味で維持して来たと思いますが、小生の知識に誤りが無ければ、タイはあれだけ周囲が欧米に支配されて行く中で、結構独立した王国を維持しつづけて行き第二次世界大戦中、結果として一応日本側だったはずが、終わってみたら戦勝国側に属すと言う離れ業を成しとげる強かさも持ち合わせ、欧米の脅威からも国を“ポン”と切り離したりしてあげてしまい、本体を残す等とトカゲの尻尾きり的な事もやって退け、ここまで国を維持して来た経緯があると思います。 国がしっかりと方針を示し、唯一先進国で過去歴史的背景上も支配的関係に無い日本と親密で良好な関係を築くしか無いと思います。 耕し豊かな土地に変える努力をする国家像が描けるかどうか?では無いでしょうか。 私はそう思っています。
お礼
ありがとうございました。
- sudacyu
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貧困がその原因です。 貧困が、貧困を招いているのです。 1.貧困により人口が増加する。子供を労働人口と考え、社会福祉もなく、若年死亡率も高いため、貧しい大人が将来の頼みとするのは、自分の子供だけです。そのため子沢山となり、経済成長・食糧増産を人口増加が食いつぶしています。 2.貧困で資源開発のための資本が国内になく、外国資本による開発に頼らざるを得ないため、資源の生産による利益は外国に流れていく。 3.貧困から抜け出すため、限られた資源を国内の諸民族が取り合う。(アフリカ諸国は、自然発生的に生まれた民族国家ではなく、国境線は欧米諸国の植民地時代の境界線が元になっています。ですから多民族国家で、しかも隣国にも同民族が居住しています。) 4.貧困で教育ができていない。資源生産のための技術者は、外国人が中心で資源の管理が自国でできないため、利益が残らない。 解決策: 本当に必要なものは教育です。これは、他国に持って行かれることのないものですから。 日本で考える一般的な教育の他に、人口抑制とエイズ対策のための教育を付け加える必要があるでしょう。 エイズで働き盛りの大人が死亡し、文化の伝承=教育にも影響がでています。 また現在でも、それなりの経済成長はしていますが、人口増加がそれを食いつぶしています。 子供とエイズに対する考え方を社会全体に教育する必要があります。 貧しかった日本が、急速に欧米に肩を並べることができた背景には、江戸時代の教育レベルの高さがその根底にありました。江戸時代末期の識字率は、欧米諸国並みで、ドイツやロシア以上と言われています。
お礼
参考になるご意見をご提供いただきありがとうございました。
- turbo27
- ベストアンサー率40% (166/414)
No.4です。 追記です。 アフリカへの援助の部分で追記します。 アフリカ諸国の自力での地下資源採掘の為に援助はしませんが、他の援助はかなりしています。しかし、その援助のほとんどは欧米の企業の利益として吸い取られ、循環している事が多いです。 日本のODAもほとんどは、日本企業の利益となって循環している事が指摘されてきました。 近年その比率は低くなってきていますが、結局は外国企業にフトコロに入るほうが大きいです。 非常に長文になってしまい申し訳ありませんでした。 かなりおおざっぱにまとめましたが、これがアフリカとともに北南米・中東・アジアを含めた近代の世界の動きだと思ってください。
お礼
ありがとうございます。
アフリカの政府は、欧米の国際的大企業の傀儡政権である場合が多く、 国益は、外国企業と一部の政府関係者の間で分配され、庶民には行き渡らず、そのような状況が継続する事を、利害関係者(主に外国人の)が望む為、国民の知的水準があがるような、教育改革も中々行われない、という事が原因としてある、と聞いた事があります。 ヨーロッパからの距離が、アジアより近かった事も不利な要因だったのでしょうか? 水不足に陥りやすい地域が多い事も、工業などが発展しにくい、大きな要因なのでしょうか? 東南アジアも南米も、雨は良く降って、アフリカより水には、恵まれていますよね。。。。 降雨条件とヨーロッパからの距離を考えれば、中東も不利だったのかな?という気もしますが、 ヨーロッパの大航海時代が始まった時点での、知的文化レベルみたいな物が、中東より、アフリカは低かったから、中東より、支配されやすかった、という事があるのかもしれませんね。。。 文章後半は、あまり自信無いです。。。
お礼
やはり、そのような裏があったんですね。そこらへんを解決しない限り、アフリカの貧困はなくならない気がします。ありがとうございました。
- Deerhunter
- ベストアンサー率29% (246/821)
No1さんの回答にあるようにさまざまな発展を阻害する要因がありますが、ほとんどのアフリカ諸国は先進国と比べて歴史的に近代化において出遅れています。 そのため、市場主義経済において、先進諸国がアフリカなどの開発途上国を搾取するような構造が出来上がってしまっており、これをなかなか打開できないところに問題があります。 これは世界におけるアフリカの問題にかぎらず、先進国におけるマイノリティーや身分制度による差別を受けて生きた人たちにも当てはまることでしょう。 先進諸国もアフリカ諸国の自助努力を促そうと(一面ですが)援助を行っていますが、これらの援助も先進国の経済規模のコンマ数%に過ぎません。また援助される側も最近では援助に慣れてしまっており、自助努力ができなくなっていたり、政府上層部の汚職により援助がなかなか効果的に行き渡らない状況が発生しています。 また、熱帯は 昼間は暑くてとても外で仕事が出来ない、 年中暖かいので とりあえず作物は育ち、特別なことが無ければ食べてはいける というような気候条件が国民の行動様式・メンタリティーに与える影響も根本的なところで大きな要素となっていると個人的には思います。 経済的な解決法は、理論的にはインフラ整備や教育の徹底、よりよいガバナンスなどいくつかあるのでしょうが、現実的な解決法と言うと上記の構造化の問題(これは先進国が変えたくないでしょう)などもあって、皆が模索中であると思います。実際の状況は国によって多様であるのでケースバイケースになると思われます。
お礼
それも1つの考え方かもしれないですね。貴重なご意見ありがとうございます。
- Hiyuki
- ベストアンサー率36% (2604/7183)
いくつかのパターンがあると思いますが、私の思いつく限りでは。 1.気候条件による食糧難 2.民族紛争などによる戦争の影響 3.資源はあるが、植民地時代に利権を奪われている これら単体あるいは複合的なの影響によって、学習の機会や経済活動などが奪われた結果、貧困から脱出できないのだと思います。
お礼
なるほど、貴重なご意見ありがとうございます。参考になりました。
お礼
丁寧にご説明いただきありがとうございます。すごくわかりやすく参考になりました。今後に生かしていきたいと思います。