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論理の問題 「あなたはペンギン」

論理の問題でこんなものがありました。 「あなたは寒がりでない。したがって『あなたが寒がりなら、あなたはペンギン』」この論理は正しい? 正解は「正しい」。解説文に 「PならばQ」は「Pでない、あるいはQ」と論理的に同じ。 とありました。 さっぱり理解できません。わかりやすく教えていただけますか? 出典は、講談社ブルーバックス 小野田博一 論理パズル「出しっこ問題」傑作選

質問者が選んだベストアンサー

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noname#19838
noname#19838
回答No.5

ちょっとみなさんの回答がずれている気がしたので……。この問題はたしかに正しいし、不親切でもないと思います。 解説に「PならばQ」は「Pでない、あるいはQ」とおなじとあるわけですよね。それにしたがえば、 「あなたは寒がりでない。したがって『あなたが寒がりなら、あなたはペンギン』」 は、 「あなたは寒がりでない。したがって『あなたは寒がりではない、あるいはあなたはペンギン』」 と書き換えられます。これは「論理として」正しい。だって、「あなたは寒がりではない。したがって、あなたは寒がりではないかペンギンであるかどちらかである」と言っているだけなんですから。「どちらか」のうち「寒がりではない」が前提で言われていますので、この文は真です。ペンギンは関係ない。 それで、質問者さまの悩みは、なぜ「ペンギンかまたはペンギン以外の生物である」ではないのか、ということのようですが、それは現実と論理学を混同しているんです。この問題では、「あなた」や「ペンギン」が「生物」であることこそ、じつは定義されていません。「ペンギン以外の生物」と勝手に作っては、それこそ「偽」になってしまいます。虚心坦懐、言葉の意味に惑わされずに論理だけを詰めることが必要なのです。 「あなたは寒がりでない。したがって……」  ↓ 「あなたが寒がりなら、あなたはコンピュータウイルスである」 「あなたが寒がりなら、あなたはケロロ軍曹である」 「あなたが寒がりなら、あなたは空飛ぶ絨毯である」 ぜんぶ「論理的に真」です。おそらく現実的には間違っているでしょうが、それと論理とは別、ということですね。

beat118
質問者

お礼

論理学は、現実的かどうかは問題ではないということですね。 回答ありがとうございます。

その他の回答 (13)

回答No.14

「あなたが寒がりではない」場合に、 『あなたが寒がりなら、あなたはペンギン』 という命題がなぜ正しいか。一言で言うと、「寒がりではないあなた」はこの命題を否定することができないからです。言い換えると「寒がりではないあなた」はこの命題の「対象の範囲外」なのです。 分かりやすい例でいうと、 『鳥は飛ぶ(Xが鳥なら、Xは飛ぶ)』 を否定するためには「鳥で、飛ばないX」が必要です。この場合、ペンギンやダチョウがそのXの例になりますので、『鳥は飛ぶ』は間違いになります。 このとき、人間や象のような「鳥でなく、飛ばないX」は、この命題の対象外なので、『鳥は飛ぶ』を否定することはできません。もちろん、コウモリのような「鳥でなく、飛ぶX」も同様です。 結局、この問題が分かりにくい理由は、実世界では、「正しい」「間違い」の他に、「間違いとはいえない」「どちらとも言えない」「分からない」のようなあいまいな判断があるのに、論理では全て「正しい」か「間違い」にしてしまう点にあると思います。つまり「間違いではない」ことは「正しい」のです。 実世界で、 『あなたが寒がりなら、あなたはペンギン』 が正しいかどうかを聞かれたら、おそらく「分からない」とか「常識的に考えて間違い」と答えると思いますが、「寒がりなあなた」がいなければ、論理の世界では否定することはできない、即ち「正しい」となってしまうのです。

beat118
質問者

お礼

>論理では、「間違いではない」ことは「正しい」。 面白いですね。 回答ありがとうございます。

  • Ganymede
  • ベストアンサー率44% (377/839)
回答No.13

毎度お騒がせしております。この疑問は、「マイナスとマイナスをかけるとなぜプラス?」に似ていると思います。 マイナスの掛け算について http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1180152 マイナス×マイナスはなぜプラス? http://www.cwo.zaq.ne.jp/bfaby300/math/card.html 説明方法はいろいろあるようですが、疑問は尽きないでしょう。具体例を使った説明には、「それ以外のケースでもこれが成り立つという保証は?」。分配法則から証明しても、「マイナス×マイナス が信じられないのに、分配法則だって?」。むしろ、木で鼻を括ったような次の説明の方が、正直かも知れません。 マイナスにマイナスを掛けるとなんでプラスになるの? http://cheese.2ch.net/math/kako/953/953590762.html 55番の書き込み A1:定義だから。(つまり、これは証明するような事柄ではない) Q2:なぜそう定義するの? A2:(-a)*(-b)=abなどと定義しておくと、自然数内で成り立っている分配法則が整数全体に拡張できて便利だから。(引用終わり) 次に、「AならばB」の真偽は次のようになります。 システム理論演習I第7講 命題論理(pdfファイル。数学科以外の学生向けなので分かりやすい。柏原賢二・東大助手) http://idea.c.u-tokyo.ac.jp/%7ekashiwa/sysI/prop.pdf 9ページの真理値の表 (Aが偽なら、Bが真でも偽でも A→B は真) というわけで、私の以前の回答は、どこまでゴネられるかゴネまくったものに過ぎません。しかもゴネ得ではなくゴネ損です。数学は黒白はっきりしてますから。ご質問者から好意的な「お礼」をいただきましたが、本当に申し訳ありません……。 「マイナスとマイナスをかけるって、どういうこと?」と深く考えているようでは、方程式をじゃんじゃん解けませんね。同様に、命題「A→B」の真理値を上記のように定めると、複雑な論理式も扱えて便利です。胃の腑に落ちるように「わかる」ことよりも、数学の構造・整合性・使い勝手が重要ということでしょう。 前出のpdfファイルの8ページ 命題を論理記号で結合した場合の真偽はどう定めるのが適当だろうか? (脚注) 数学的に正しいとは何か、深く考えていくと良くわからなくなるので深くは考えないことにする。(引用終わり)

beat118
質問者

お礼

再度の回答ありがとうございます。 数学的脳と知識に乏しいのですんなり理解できないのですが、学問の深遠をちょっとのぞき見た感じです。

回答No.12

 No.6です。件の本を見ました。  一応不足のない説明は載っていましたね……。  No.5さんの書かれたようなことは、全く同じ筋道で書いてありましたし、「PならばQ」=「Pでない、またはQ」は、要素xの持ちうる属性を4つに場合分け(P∧Q,P∧¬Q,¬P∧Q,¬P∧¬Q)することで説明していました。ただし記号は使わずにすべて具体例で攻めていましたけれど。  極力、式や記号を使わないようにして書かれた本と見えますので、質問者さんがつい国語の問題と捉えてしまったのもある意味ではやむなしかもしれません。  ただ、質問者さんはもちろんすべて読んだうえで質問なさっているのでしょうけど、何が分からないのか(何なら分かるのか)をもう少し絞り込んだり、あるいは分からないなりに出してみた自分の解釈を書いたりすることで、望む回答が早く得られたのではないかと思います。  で、結局この本の中で議論は完結していたので、もともと何が分からなかったのかが、また分からなくなってしまったんですが……。質問者さんの中で解決したのならもう良いんですけど。

beat118
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 たくさんのかたの「論理」の回答に、とまどっています。 何度読んでも「わからない」ので。 で、ここでのわたしの解釈はこうです。 Pは「Qである」ということが前提になっている以上、「Qでない」なんてそもそもあり得ない。「Qでない」ならば、この世界のすべては崩壊してしまう。だからもう、何でもあり。何を言っても「真」といえる。 こういうことなのでしょうか。

noname#19838
noname#19838
回答No.11

すみません、これで最後にします。最初からこう書けばよかった。 結局この問題のキモは、No.6さまが詳しく書いてくださったド・モルガンの法則をもちいることでトートロジー(同語反復)が生まれるということでしょう。 あるX(あなた)において、 「X=P(寒がり)でない。よって、X=PならばX=Q(ペンギン)」:問題文 を、論理的にまったく変更せずに、 「X=P(寒がり)でない。よって、X=PでないあるいはX=Q(ペンギン)」 に変換できるのは本やNo.6さまの解説にあるとおりです。!+1を1-(-1)にするようなものですね。 さらにこれを分解すると、 1:X=Pでない。よって、X=Pでない   あるいは 2:X=Pでないときよって、X=Q となります。このとき、1が永久に真であることは明白でしょう。1と2は「あるいは」で結ばれて全体を構成していますから、1か2かどちらかが真なら、全体も真になります(「かつ」で結ばれていたら、両方が真でなければ全体は偽です)。 1が永久に真である以上、2は真でも偽でも関係ありません。だから、Qがペンギンでもいいし、コンピュータウイルスでもケロロ軍曹でもこの論理は真になるのです。 あとはこれを逆にたどれば、問題文に戻れます。もちろん真です。 「寒がりならペンギンである」という解釈は命題の問題であり、勘違いです。この質問の場合は、「『あなたにおいて』、あなたが寒がりならあなたはペンギンである(そしてあなたは寒がりではない)」です。 ―――――― 補足:ちょっとあわてて書いてしまいましたが、No.10の訂正は間違いでした。 >>「ぜんぶ論理的に真」なら、「あなた」はコンピュータウイルスかつケロロ軍曹かつ空飛ぶ絨毯であることになってしまいますよ。 というのは一部だけを抽出したに過ぎません。正しく指摘するならこうです。 「『ぜんぶ論理的に真』なら、『あなた』は寒がりでないか、あるいはコンピュータウイルスかつケロロ軍曹かつ空飛ぶ絨毯であることになってしまいますよ」 こう指摘されても、私は「そうですね」と答えるでしょう。寒がりでないことが言われている以上、この問題文が真であることに間違いないのです。

beat118
質問者

お礼

寒がりでないことが言われている以上、「寒がりならば」という仮定に対しては、何でも言える、と。 そういうことだったんですか。 回答ありがとうございます。

noname#19838
noname#19838
回答No.10

No.5です。すみません、No.8さまのように受け取れてしまう書き方だったようですね。 さいごに挙げた3つは、それぞれ独立したものとして書いたつもりでした。問題文の「ペンギン」の部分になにが入っていてもこの論理は真になるということを示したつもりだったのですが、誤解が生じてしまったならお詫びします。 「ぜんぶ論理的に真」ではなく、「それぞれが論理的に真」と書けばよかったのかな……。

beat118
質問者

お礼

再度の回答ありがとうございます。 「ペンギン」が成り立つなら、同時にではなく「ケロロ軍曹」でも成り立つということですね。

  • tttt23
  • ベストアンサー率25% (76/303)
回答No.9

事実と異なる仮定のもとでは何でも言えるということですね。 「もし私が今1億円持っていたら、全部あなたにあげます。」 なら誰でも理解できますね。 「もし私が今1億円持っていたら、あなたはペンギンです。」 も論理的には同じです。 寒がりではないことが分かっているとき、 「あなたが寒がりなら、あなたはペンギンです。」 も同じことです。

beat118
質問者

お礼

事実と異なる仮定のもとでは何でも言える‥‥ うーん、論理学って、そういうことなんですか。 回答ありがとうございます。

  • Ganymede
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回答No.8

「ぜんぶ論理的に真」なら、「あなた」はコンピュータウイルスかつケロロ軍曹かつ空飛ぶ絨毯であることになってしまいますよ。しかし、「あなたはコンピュータウイルス」が真なら「あなたはケロロ軍曹」は偽です。なぜなら、コンピュータウイルス ≠ ケロロ軍曹だからです。 「あなたは寒がり」だけからは、「あなたはペンギン」を論理的に導けません。小前提だけでなく大前提も必要なことが、分かっていらっしゃらないようです。

beat118
質問者

お礼

>「あなたは寒がり」だけからは、「あなたはペンギン」を論理的に導けません。 そこなんです。どうしてもそこがネックになっています。 回答ありがとうございます。

回答No.7

もう既に回答がでていますのでそれ以上書きませんが、混乱する回答がでているのは国語のカテだったからかもしれません。数学のカテなら全員一致の回答だったと思います。

beat118
質問者

お礼

この問題は、数学だったんですね。どうりで‥‥。 数学的思考には弱いのです。 回答ありがとうございます。

回答No.6

この論理は正しく、問題文も完全です。 ただ、前提となっている「PならばQ」が「Pでない、あるいはQ」と同じだという話について説明すると、 「PならばQ」とは、別の言い方をすると、どんな要素xについても、常に「PのくせにQじゃないなんてことはないよ」が成り立つという命題です。   ¬(P∧(¬Q))   ¬:~でない  ∧:かつ ここでPが「寒がりである」、Qが「ペンギンである」とすれば、   ¬((寒がり)∧(¬(ペンギン)))  =((寒がり)のくせに(ペンギンじゃない))なんてことはないよ となり、   「xが寒がりならば、xはペンギンだ」  =「寒がりのくせにペンギンじゃないxはいない」 ということになります。この2つが同じなのは分かるかと思います。 ここで有名なド・モルガンの法則というものがあります。   ¬(A∧B)=(¬A)∨(¬B)  ∨:または これに当てはめると、否定の否定は肯定なので、   ¬(P∧(¬Q))=(¬P)∨(¬(¬Q))=(¬P)∨Q  =(寒がりでない)または(ペンギンだ) となり、かくして、   「xが寒がりならば、xはペンギン」  =「xは寒がりでないか、xはペンギンであるかのどちらか」 となりました。 言葉だけだと複雑ですが、集合図を描いてみると簡単に分かると思います。

beat118
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。 すみません、 ¬∧: このような記号の意味がまったくわかりません。(×_×)

  • senchi
  • ベストアンサー率15% (15/96)
回答No.4

zap35さんのおっしゃる通り、論理学においては「Pが“偽”のとき、『PならばQ』は“真”」です。 だから頑張って読み替えると 「あなたは寒がりでないとき、『あなたが寒がりなら、あなたはペンギン』は正しい」が、ここで言いたかったことなのでしょう。 もし、こういった論理学の基礎知識の説明がないなら、その本に問題がありますね。beat118さんが問題文をそのまま抜き出したとすれば、その問題文も論理の問題にしてはどうかと思いますし。

beat118
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 問題の前に何らかの前提がないと成立しないということでしょうか。

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