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サンゴは呼吸困難にならない?
サンゴは動物だと言う理由は何なのでしょうか?サンゴの呼吸法はどうしているのでしょうか?夜は、サンゴの体内の植物は光合成できないから、サンゴに酸素を与えられないと思うのですが、サンゴは、呼吸困難にならないのでしょうか? 以下の情報を見て、気になっています。 http://homepage1.nifty.com/moritake/rika/6/mizu04.htm 植物は昼間太陽の光を浴びて酸素と栄養を作ります。光のあたらない夜は、昼間作った酸素を吸って、二酸化炭素を出しているのです。自分で作った酸素と二酸化炭素を交互に吸っているので、閉じられた容器の中でも枯れないのですね。 http://www.nhk.or.jp/box/battle_37.html#004 一見、石のように見えるサンゴですが、サンゴは列記とした生き物。しかも“動物”です。サンゴの体の中には単細胞の藻類が一緒に生きています。これを「褐虫藻(かっちゅそう)」と呼んでいます。この褐虫藻がサンゴと「共生(きょうせい)」という関係をむすんでいるのです。共生とはある生き物とある生き物がお互いに助け合いながら生きていることを言います。サンゴと褐虫藻の場合は、褐虫藻がサンゴから二酸化炭素と養分を受けとり、その体内で光合成を行います。光合成によってできた酸素と栄養分は、サンゴに供給されます。このようにしてお互いに助けあって、褐虫藻が作り出した栄養分は、サンゴに必要な栄養分の、およそ70%をまかなっていると考えられています。ところが、海水の温度が高くなりすぎると、褐虫藻はサンゴからいなくなってしまい、栄養分が得られなくなったサンゴは、数週間から数ヶ月で死んでしまいます。 この情報を受けて、褐虫藻は暗闇では、酸素をつくれないのではないか?と悩んでいます。学生ではなくて、このような疑問を持って申し訳ないのですが、この番組は、面白くて見てしまいます。御存知でしたら、御教授戴きたいのですが。宜しくお願い致します。
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サンゴの研究者ではありませんが、お仲間を研究してます。 サンゴは刺胞動物といってイソギンチャクやクラゲの仲間です。 動物である証拠に精子と卵子があり人間同様に受精卵を形成して胚に なります。サンゴの産卵とかって有名ですよね。サンゴというと 石灰化した部分が有名ですが本来はその間にあるポリプが主なんです。 また、褐虫藻との共生といってもサンゴの全てが藻類を持っているわけ じゃありません。褐虫藻を持つものを造礁サンゴといいます。 サンゴはむしろ共生しない非造礁サンゴの方が多いんですね。 造礁サンゴにしろ酸素の供給は受けているものの酸素ボンベのように 依存しているわけでもなく、多くの海産動物同様に自前で海水中から 酸素を取り入れることができます。なので、夜になろうがあんまり 関係ないんですよ。 水温上昇で死滅というのはむしろ栄養面の方で被害があるからです。 イメージ的にはあたたかい方が生物が豊富かなって思えますが 実際はその逆で表面温度が低いほど炭酸ガスが水中に説けやすいため プランクトンが成長しやすいんです。南の海が青いのは植物プランクトンが 乏しいため。当然、動物プランクトンも乏しいく、食物連鎖の底辺が 乏しいからサンゴは褐虫藻に栄養を依存しているんですね。もちろん、 サンゴが自らの触手でエサを捕まえて食べることも可能ですが、褐虫藻が いなくては焼け石に水といった感じですね。 まとめると、造礁サンゴと褐虫藻の関係は酸素よりもむしろ栄養面重視で あって、酸素はおまけにすぎないということですね。だから、サンゴが 酸欠になる心配は全然ないわけです。
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- nozomi500
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>nozomi500さんは、専門家ですね。 いやあ、素人です。高校の生物部と、大学の農学部では劣等生の経験だけです。 単純に考えてみれば、サンゴが海底で酸素不足になるようでは、まわりの貝などはもっと酸欠になりますからね。(サンゴは海中に飛び出しているけど、貝はへばりついたりもぐったりしている)
お礼
皆様、本当に有難う御座いました。勉強になります。
- nozomi500
- ベストアンサー率15% (594/3954)
トータルでみることが大事なのですが 「酸素生産量」というのは「二酸化炭素」吸収量であり、つまりは「有機物」の生産量になります。個々のサンゴが成長している間は、個体をつくっている有機物の原料である二酸化炭素が消費(光合成から始まって)されますので、成長ぶんだけ酸素の生産量のほうが多くなります。 ただ、サンゴ自体は寿命で死んでいきます(有機物が分解する)から、いずれは酸素を消費します。サンゴ礁全体が「安定状態」ならば、トータルではさしひきゼロといえます。 (ただし、サンゴの場合、森とちがって、石灰質=炭酸カルシウムの状態で二酸化炭素が固定される、というのがあります) 共生による酸素の生産、てのは、人間が畑で植物を生産しているようなものですね。人間の成長ぶんの有機物は、作物が光合成でつくっている。 サンゴの海が「豊か」かどうかは別ですね。本当に「豊か」であれば、「苦肉の策」といえる「共生」しなくても、回りの栄養で生きていけるはずだから。人間だってまわりに食べ物が豊富だったら、畑をつくらなくても、採集生活で生きていけるから。
お礼
nozomi500さん、御答え有難う御座います。論理的な視点から御回答戴きまして、大変勉強になります。サンゴとの繋がりが膨らみ、生物系のネットワークを考察していく。nozomi500さんは、専門家ですね。尊敬します。一般人の領域ではない観点を御持ちでいらっしゃいます。これからも、宜しく御願い致します。
- tintagel
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検索したら「Project Aqua Soul」さんのページにお尋ねの件が紹介されています。(参考URL) ・夜はサンゴと褐虫藻は呼吸を行う。 ・酸素の消費よりも生産が多い。 これは私の推論ですが、生産された酸素を保持される仕組み(サンゴか褐虫藻、または両方)があり、夜にはその酸素を使うと思われます。 参考になるでしょうか?
お礼
tintagelさん、御答え有難う御座います。 「酸素消費量より酸素生産量のほうが多いことが判明しました。これで熱帯の海ではサンゴが動物であるにも関わらず、生産者の位置づけにあるのがおわかりだと思います」 つまり、サンゴ(全体)は動物なのに、酸素を消費する側ではなく、酸素を生産する側に位置するということですね。サンゴは空気を綺麗にしていたのですね。驚きました。それなら、呼吸困難には、ならないはずです。サンゴの海が豊かなのも納得です。水槽で、サンゴと熱帯魚を飼うとしたら、空気を流す必要性は薄いかもしれませんね。tintagelさん、誠に有難う御座いました。
お礼
noribou11さん、御答え有難う御座います。 サンゴはむしろ共生しない非造礁サンゴの方が多い 自前で海水中から 酸素を取り入れる これは、知りませんでした。驚きです。NHKも、そう言ってくれれば良いのに。これなら、呼吸困難になるはずがありませんね。褐虫藻は、栄養を循環させているのであって、酸素はおまけにすぎない。なるほど~。サンゴは、思っていたより強いんですね。もっと弱い生物かと思っていました。確かに、寿命は長いですよね。noribou11さん、本当に、御教授戴きまして有難う御座います。