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映画業界について
映画に関わる仕事について、教えて下さい。 とくに、製作(制作)、配給、映画館の仕事内容や、日本の業界が今どのような状況にあるのか、などについて詳しく教えてもらえると嬉しいです。 映画業界に関わっている方や詳しい方、よろしくお願いします。
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> 映画に関わる仕事 って本当に多岐に渡っているので、saromeさんが求めていらっしゃるお答えとピン・ポイントでハマるか分からないのですが、制作に関する事に絞ってお話します。 映画制作の要素は、演出、脚本、映像、音楽、美術、編集と大きく6つに分かれています。 なので、この6つの専門家の力量の結集が映画作品となります。 演出を担当するのが監督(テレビや舞台では「演出家」と呼ばれています)。 基本的には俳優さんにセリフや動き、表情などを「こんな感じでやって」とお願い・指示してやってもらいます。 アメリカでは俳優さん自らがキャラクターの人物像を掘り下げる事が多いので、アメリカの監督はいかにして俳優さん自身の良さを引き出すか、に苦心するのが仕事のようです。 ちなみに、演出するのは何も登場人物だけでなく、映像や美術(特に小物)、編集に対する演出も当然含まれます。 映像を担当するのが撮影監督と言われ、日本では撮影と照明に分かれています。 撮影監督はフィルムに映す人物や背景をどのように映すかを考えて実行する人です。 カメラの配置、動き、絞り、シャッター速度、露出、フィルターを使うか否か、などなど色々とやる事があります。 監督の意見・希望を基にカメラを動かすのは当然ですが、監督はこんな細かい所まで仕切っていられないので、基本的に以上に書いたような事は撮影監督が担当します。 もちろん特殊効果は映像の一環ではありますが、使うスキルが全然違うし、活躍するタイミングが違うので、別途専門家が担当します。 それから音楽は作曲家もそうですが、俳優や雑音などを録音する人もいます。 美術はセットの美術、衣装の美術などに分かれ、大道具・小道具の方はこの中に含まれます。 脚本家と編集者はそのままですね。 この専門家たちを選抜して、映画のための資金を集め、スケジュール調整したり、撮影の許可をもらったり、と裏方の細々した作業を行うのが製作という仕事。 言わばプロデューサーです。 プロデューサーはコーディネーター的に映画作品全般に渡って活動し、監督は「現場監督」みたいな感じです(当然、撮影する前にも後にも監督の作業はありますが)。 ちょっと散漫かつ冗長になってきてしまったので、この辺りで止めておきます。 ちなみに、これは「映画制作」だけの話で、作った後に「どうやって売ろうか」と苦心するマーケッターや営業マンや配給担当の人やら、まだまだたくさ~んの人が関わっています。 ご参考まで。
お礼
たいへん詳細な御返答、ありがとうございます。とても参考になりました。映画作りには、さまざまな分野の専門家達がたくさん関わっているのですね。映画が好きで、将来はそれに携わる仕事がしたいと考えているのですが、自分が映画の何に興味があるのか、どの部分に関わりたいのかをもう少し厳密に検討しないことには、仕事としてはやっていけないのだろうなと思いました。また、質問させていただくことがあるかと思いますので、よろしくお願いします。