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【研究職について】
ぼくは理系です。理系の人が「研究職を目指しています」というのをよく耳にします。 ぼくの中で研究職とは、企業に就職して何かを研究する人みたいな感覚で、漠然としか、研究職についてしりません。 研究職が人気のあるわけや、収入のことは特に気になります。研究職についてもう少し詳しくなりたいので、何でもよいので教えてください。
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おそらく、研究職の中で企業の研究職が一番多いでしょう。企業は、その中で利益を生み出し、展開していくわけですから、その許される範囲で、自由に自由な人数の研究員を雇えます。 一方、国(今は独立行政法人にほとんどなりましたので必ずしもそうではないでしょうが)、の場合は、直接利益を生み出すわけではありませんので、採用枠に当然国(法人)で決めた枠があります。大学もまた然りです。 私も、大学院(修士)を出た時は、研究にていっぱいで、公務員試験の準備をしたわけでもないし、特段の準備もなしに就職できた企業に飛び込みました。そこは、研究職とは名ばかりの製造現場でした。 1年ちょっと(本当はもっと早くやめたかったのですが、引きとめなどもあり)そこにいて、行き先も決めずに退職しましたが、1ヶ月で次の勤め先は決まりました。入社すると約束通りの仕事で、当時としては満足行くものでした。毎日、ある香料の合成方法を研究する。内容的には修士の時の研究と変わりませんでしたが、その研究を続けられるかどうかの決め方が決定的に違いました。いくらで作れていくらで売れるのかです。それが見合うものでないテーマは容赦なく切り捨てられます。そこが納得できなくて、結局、企業をやめることになりました。今思えば、コストとテーマに関する考え方に妥協できれば、この会社にずっといてもよかったのかもしれません。 企業にはもう務めたくないと考え、公務員を目指すことにしました。内心には大学という気持ちもあったのですが、そこは1本釣りの世界。常に公募されるのは定員1名ですから難しいと考えていました。それで、公務員です。 1年近い勉強の末、地方公務員として県の工業試験場にはいることになりました。しかしここでは、試験場にずっといられるのかという不安が先にたち、研究の続けられる環境を求めて、もう一度国家I種を受験し、国に移動しました。結果的には、当時県の試験場にいた人の多くは、今もいますから取り越し苦労だったのかもしれません。 国の機関にはいりまして研究をはじめたものの1年足らずで出先機関に出されてしまいました。そこは、企業の技術指導がメインの職場でした。しかしこの頃には、私も世の中をだいぶ知るようになり、主務の仕事だけでなく、時間を見つけて研究をできるようになっていました。しかし、そこは、やはり研究機関ではありません。3年の勤務でチャンスをつかみ、大学に移りました。 7年半、国立大に勤めた挙句ポストの関係でいずらくなり、私大に移りました。そこは講義をするだけの教員しかいないようなとても大学とはいえない世界(あくまでうちの大学の場合)です。私はいま、自分のことばかりやっている勝手な教員と見られていますが、私に言わせれば、研究をしないような教員は、大学教員ではないと思っています。何れここも出て行くでしょう。 だいぶ話がそれたようです。私にとって、研究者には自分でテーマを見つけ、展開できればそれをする自由があるということです。企業の場合は、これにもうかると言う重要な制限がつきますが、今思えば、それでも、他の仕事に比べれば魅力があります。 収入については、他の仕事より多いとはいえません。修士を出ていても、大卒3年目と基本的に同じです。2年間働いてない分生涯給与は少なくなります。
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- a-saitoh
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あくまでも理系の研究職に限定した話ですが: 一般向けの本としては,「研究する人生―理系の彼らは何をしているのか 」(別冊宝島 137)を読んでみると良いでしょう. 「研究職」といった場合,人によって指す対象が違います.ANo.1に出てくるような企業での仕事を,研究と呼ぶ人もいれば,開発と呼ぶ人も居ます. 論文を書いて学会で発表して,その学術的成果だけで給料が貰えるという非常に狭い意味での研究職は,非常に狭き門です.企業ではそのようなポストはほとんどありませんし(企業の研究所もやってることはたいていは開発です),大学の教員は研究だけではなく教育もしなければなりません. それと,給料はそれほど良くないです.というか,給料が多いように見えますが,,.研究職に就けるくらいの人(博士号を持っているとか)が非研究職に就いたときにどれくらいの給料が期待できるかを考えると,少ないと思った方が良いです. それと,才能がなかったり枯渇すると,職を追わやすいです.企業だったら現場に配置転換されますし.大学だったら最近は任期制なので再任用を拒否されたり.
お礼
大変参考になりました。どうもありがとうございました。