ピンク・レディーについて
私が常々疑問に感じていることは、今から約25年前に起きたピンク・レディーのブームについて、あまりに大げさに語られることが多いということです。確かに、あれは1つのブームだったことには間違いありません。しかし、それはただブームだったに過ぎないことで、それを「すごかったですね」「日本中を巻き込んだ」などという表現で語られることが多いのでしょうか。ちなみに私はピンク・レディーは嫌いで、テレビに登場すればすぐチャンネルを変えていました。私の周りにも、ピンクレディーのまねをしている子供など見なかったし、同級生にも特に熱心なファンもいなかったと記憶しています。さらに、ある年代の女性タレントや、アナウンサーまでが、「ピンク・レディーの大ファンだったんです」「振り付けはすべて覚えましたよ」などと語られている事が多いのも疑問です。そうした方に一度お尋ねしたいのは、「ベイ・シティ・ローラーズには関心がなかったのですか」ということです。わが国でBCR旋風が吹き荒れたにはちょうどピンク・レディーのブームとほぼ同時期で、彼女らもファーストアルバムでBCRの曲をカヴァーしていました。私にはBCRブームのほうがずっと強く印象に残っています。
ピンク・レディーは、確かにブームを起こしたことは間違いないと思いますが、それは、テレビを中心としたマスコミ主導のブームだったと思うのです。それが現在でもあだかも特別なブームだったように語られるのは符に落ちません。
みなさんは、ピンク・レディーのブームのころはどうだったのか、お聞かせいただければ幸いです