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宇宙開発にたずさわる仕事に就くには?
たとえば、宇宙開発に携わる仕事(特にロケット開発者)を志す人が早稲田大学理工学部内の学科を選ぼうとしたとき、どの学科を選ぶのが一番よいでしょうか? また、いろいろな大学に宇宙開発系の学部がありますが、そういったところを卒業しなくても卒業した人と同じ宇宙開発にはたずさわれるのでしょうか? 具体的には宇宙開発事業団が頭に浮かんでいるのですが・・・。 ご意見伺いたいです。よろしくお願いします。
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その道のものです。 高校生の方のご質問とお見受けしました。 一般論となります。 「宇宙開発の何をやりたいのかを明確にする」 「ロケット開発に携わりたいなら、 自分がどのような仕事をしたいかを明確にする」 これは大学や学科云々ではなく、あなたの心意気次第です。 そしてそれを実現出来るかどうかもあなた自身の意気込みにかかっています。 >早稲田大学理工学部内の学科を選ぼうとしたとき、 >どの学科を選ぶのが一番よいでしょうか? これは、学科のシラバス、研究室のウェブを見ていれば自ずと決まって来るのではと思います。 ロケット開発には、熱力学・流体力学・材料力学・材料学などの一般的な工学の他、 高速気体力学、希薄流体、電磁流体、宇宙機の物理などの相応の特殊な分野も含むからです。 >そういったところを卒業しなくても卒業した人と >同じ宇宙開発にはたずさわれるのでしょうか? 私が気に入らないのは、このご質問です。 回答としては「あなた次第」です。 JAXAには東大の人もいれば早稲田や慶応の人もいます。 また、大学に行っていない人もいます。 そのような現実を見れば、何をしたいか明確ではない中でのあなたのこのご質問には あまり意味がないことはお分かりでしょうか。 >具体的には宇宙開発事業団が頭に浮かんでいるのですが・・・。 あなたが宇宙開発の何をしたいかによって、 JAXAは最適なところとなるかも知れませんし、 最悪なところとなるかも知れません。 そもそもなぜ事業団を思い浮かべたのでしょうか。 例えば実際にロケットやエンジンを設計し、製作しているのは、 JAXAではなく、IHIやMHI、KHIなどのメーカーです。 これから「技術移転」が進みますから、本当にロケットを開発したいのなら、 MHI名誘とかになるのではないでしょうか。 何をしたいかを決めずに大学や就職先の名前がまずありきな状態ですと、 同じ「宇宙」「ロケット開発」と銘打っていても、仕事内容が全く異なることがあります。 あなたは、要求を実現する為のロケットを作りたいのでしょうか。 それとも、誰かが描いた図面に描かれたロケットを作りたいのでしょうか。 最近ですと、UNISECと言う団体に加盟している大学の中で、 ハイブリッドロケットを設計して打ち上げている研究室もあります(東海大や北大など)。 人工衛星を打ち上げている大学の研究室もあります(東大や東工大)。 そちらから関わるのも手でしょう。また、こういうことをしている研究室から JAXAへ就職する人は多いです。これは大学名で入っているのではなく、 何をしたか、何をしたいかが明確だからこそ入れるのだと思います。 その上で、大学ですと「研究室単位」で「研究内容」を検索するなどすれば、 もう少し明確になろうかと思われます。 そして、大学・大学院へ至るとき、 「あなたが宇宙開発に携わって、日本のまたは人類にとってどんなメリットがあるのか?」 にも答えられるようになっていれば良いでしょう。 又、本当に最先端で最先端の仕事をしたいと言うのであれば、 ぜひ哲学や社会学、文学、芸術学、心理学・・・などの、一見宇宙開発とは 無関係に見えることも大学最初の教養期間に習得されますことをお勧めします。 宇宙開発に深い洞察が持てる「かも」知れませんし、 何がどう転んで新しいエンジン開発に繋がる「かも」知れません。 または単に気分転換に読んだり考えたりする範囲が広がるだけでも良いので。。 以上、口すっぱくすみません。 ぜひ日本の宇宙を盛り上げて下さい。質問者さまのお力に期待しています!
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- First_Noel
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#2です. だらだらと説教じみたことを書きましたが, 決して怒っているのではなく,実はとてもとても嬉しく感じています. だから,ぜひ適所で素晴らしい仕事をなさって頂ければと願って止みません. (そんなことを想う年頃となってしまいました..) 質問者さまの意気込みを感じましたので,歯に衣着せぬ物言いをしてしまいましたが, 失礼なことも申してしまいましたので,お詫びまでにトッカカリ的なウェブを下記に示します. ■外部から見れば,宇宙と言えばJAXA,と言うことになりましょうが, JAXAにも旧NASDA,旧NAL,旧ISASの体質?があって, それらは互いに異なっていると私には感じられます. 又,H2AやM-Vを改良する試みは続けられていますが, 実際に自分の手で設計したいならメーカー(MHI名古屋誘導推進システム) http://www.mhi.co.jp/ngpsw/ などへ行く人もいますが,JAXAも目指したいと言うことならば, JAXAの採用情報ページが参考になりましょう. http://www.jaxa.jp/about/employ/index_j.html ■大学の授業としては, ロケットエンジンの動作に関わるもの:熱力学,流体力学など. ロケットエンジンの設計に必要なもの:材料・構造力学,材料学など. ロケットの運動に関するもの:力学,解析力学,気体力学,希薄・高速流体など. 電気推進などでは:電磁気学,量子力学など. 他の大学ですが,シラバスには下記のような情報もあります. http://www.eng.tohoku.ac.jp/eng/faculty-syllabus/2005/subject/3094-j.html ■モデルロケットや電子工作(特にマイコン)をやられるのも役立つと想われます. http://www.ja-r.net/ http://homepage1.nifty.com/rikiya/ ■早稲田大学理工学部とのことですので,そこのシラバスを検索して見付けました. http://www2.sci.waseda.ac.jp/SYLLABUS/INDEX/ ■自分の手で実際にロケットを設計して飛ばしてとなれば, まず大学の間に大学ロケットプロジェクトに関わってみるのも一手ですし, 大学ですと手作り衛星を実際に作って飛ばすことも行われています. モノが大きいと全体の内の僅かの部分にしか携われませんが, 大学発のものはまだまだ小規模なので,全てに関わることも可能です. しかも大学プロジェクトは,その大学に限らず,他大学の学生を受け入れている ところもあります.そういうところに積極的に関わって行くのも, 机上のオベンキョウに留まらない,モノヅクリ体験の貴重な機会となりましょう. 又,なるべく安く,そして安全なロケットを衛星に搭載する試みは, 現在世界各国で開発競争となっています.日本では北大と東大, 世界ではSurrey大学が開発を進めています. 参考になりそうなところを下記に示します. UNISEC http://www.unisec.jp/ 大学衛星プロジェクト http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/ http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/ximail/ http://lss.mes.titech.ac.jp/index_j.html http://cubesat.aero.cst.nihon-u.ac.jp/ 大学ロケットプロジェクト http://tsrp.ea.u-tokai.ac.jp/ http://www.hastic.jp/camui/default.htm 我が街衛星 http://www.hokkaido-sat.jp/ http://www.sohla.com/ http://www.i-qps.com/ http://www.hastic.jp/ 上記は既にあるものであって,あなた自身が新規にプロジェクトを立ち上げる可能性もあります. ■又,いま何が旬なのかを概観するには,学会のプログラムを眺めるのも良いでしょう. ロケット絡みで代表的な学会のプログラムを下記に示します. この道を進むならば,恐らく下記の学会に参加して発表することとなるでしょう. 宇宙科学技術連合講演会 #2005年度版ですが.左の「プログラム」をクリック. http://jsass.or.jp/sputlcom/ukaren48/ ISTS(2006年度版です) http://www.ists.or.jp/ JPC(2005年度版です) http://www.aiaa.org/content.cfm?pageid=230&lumeetingid=1177 AJCPP(2006年度版です) http://www.jsass.or.jp/propcom/AJCPP/index.html ■あと,大学やJAXAなどの一般公開には,機会あればぜひ行かれることを オススメします.そこでは一体何が行われているのかがよく分かると思います. 例えばJAXA(ISAS)ですと,次のように公知されます. http://www.isas.ac.jp/j/index.shtml http://www.isas.ac.jp/j/new/event/2005/open/index.shtml http://www.jaxa.jp/pr/event/index_j.html また,ISASの催しでは下記はオススメです. http://www.isas.jaxa.jp/j/new/event/2006/0415_kouen.shtml 大学では公式な一般公開日もありますが,事前に研究室に連絡をしていれば, 一人であっても見学を受け付けてくれましょう. ■あとはいろいろ御検索下さい. 地上から打ち上げるものは「ロケット」「ロンチャー」などと呼ばれ, 衛星や探査機に取り付けられる小さなものは「スラスタ」「推進機」と呼ばれます. ロンチャーには数種類しかありませんが, スラスタには非常に多くの方式・種類(化学推進,電気推進,宇宙ヨットなど)があります. ■技術者や作家のウェブやブログも最近は多いです. 有名なところですと, http://homepage3.nifty.com/anoda/ http://anoda.cocolog-nifty.com/mad/ http://utashima.exblog.jp/ http://smatsu.air-nifty.com/ http://njb.virtualave.net/nmain.html エラソウなことも書きましたが,全てのことをマスターしなければ関われないと 言うのでもありません.関わりながら学び習得することも重要です. いずれにせよ,「好きだからやりたい!」と言う気持ちが大切なことです. ガンバッて下さい.
お礼
本当に親切なご回答重ね重ねありがとうございます!! ひとくくりに宇宙開発といってもたくさんの道がそこに伸びているのだな、と圧倒される思いです。First_Noelさんのこの回答を基にいろいろ考え、また実際に動いてみたいと思います。サイトもゆっくり見ていきたいです。 大変親切なご回答ありがとうございました!!
- neo_ap1
- ベストアンサー率26% (105/395)
専門家でもなんでもないので参考程度ですが・・・ ロケット開発でも様々な分野があると思います。 例えば、ロケットを制御する制御工学、機械工学や ロケットを飛ばすために必要な流体力学、航空工学、 ロケットを設計したり部品を選定するにも材料工学や材料力学、 燃料の開発は化学分野? 電子回路は電子工学、ソフトウェアは情報工学などなど・・・。 単にロケットと言っても様々な技術が結集されているわけですから、 自分がどの分野に深く関わりたいかを明確にすると 進路が自ずと決まってくると思います。 特に専門的な就職先ですから、やはり何かしらの分野で かかわりのある学部卒でないと難しいと思います。 (例としてあげた開発担当分野と学部の対比は適当です。 違うところがあるかもしれませんが、あくまで参考と言う事で・・・)
お礼
参考になりました。ありがとうございます!これからじっくりとこのご回答を参考に考え抜いてみようと思います。
お礼
大変参考になる意見、ありがとうございました。 >「あなた次第」 >気に入らない などのお言葉、目が覚める思いです!自分の考えが甘かったです。そういった点でも、今回の回答は非常にためになりました。ありがとうございます! これからじっくりと自分が本当にやりたいことは何か、を改めて考え直してみたいと思います。