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発翰って?
「発翰」 読み方と意味を教えて下さい。 法律、条令用語? 辞書にも広辞苑にも載っていないませんでした。
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「翰(かん)」は筆、手紙や文書のことです。 手紙や文書のことを「書翰(しょかん)」と言い、の書翰を発信することが「発翰(はっかん)」です。 現在は「翰」が当用漢字・常用漢字にないこともあって、「書翰」は「書簡」と書くのが一般的です。 その昔、職場の部署名で発信する文書の管理台帳を「発翰簿」などと言っていました。「発刊簿」と呼ぶむきもあります。今は紙の帳簿ではなく電子文書管理システムなどで自動採番・登録するので「帳簿」のイメージはないと思います。 いずれにしても、「発翰」と言う言葉が残っているとすれば、官公庁や古い伝統のある企業ぐらいでしょう(推測)。 ---------------------- 広辞苑には「翰」の付く語が多数ありますが、「発翰」はなぜかありませんね。他人の手紙の尊称がやたらと多い。以下、抜粋です。 かん 【翰】(もと鳥の名。その羽から筆の意に用いる) 手紙。文書。文章。「翰札・書翰・翰林」 しょかん【書簡・書翰】手紙。書状。 しゅかん【手簡・手翰】てがみ。 らいかん【来簡・来翰】送って来た手紙。来信。 へんかん【返簡・返翰】返事の手紙。返書。 そうかん【藻翰】美文の手紙。 かかん 【華翰】他人の手紙の尊敬語。 そんかん【尊翰】他人の手紙の尊敬語。お手紙。尊書。 たいかん【台翰】他人の手紙の尊敬語。尊翰。芳書。 ほうかん【芳翰】他人の手紙の尊敬語。貴翰。 だかん 【朶翰】他人の手紙の尊敬語。朶雲。 きかん 【貴翰・貴簡】相手から来た手紙を敬っていう語。 ぎょっかん【玉簡・玉翰】相手に敬意を表してその手紙をいう語。 しんかん【宸翰】天子の直筆の文書。宸筆。 しんかん【親翰】天皇の親筆の文書。宸翰。
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- luune21
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「翰」は、ふみ、たがみなどの文書全体をさす言葉です。 原義は鳥の羽毛のことで、そこから筆(昔は羽毛で作ったらしい)のことをさすようになり、ついには、筆でかかれたもの、つまり文書全般を意味するようになったもののようです。 通常、本だけでなく法令や図面、意見書などあらゆる文書について、それを作成して世に出出したときに「発翰」を使います。 現代の「文書の発行」と同じ意味です。 難解な字を書くことが、上手な文章の条件であった戦前の役所言葉の名残でしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。 >難解な字を書くことが、上手な文章の条件であった戦前の役所言葉の名残でしょう。 なるほど、納得です。
- sani2006
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発簡(はっかん)の簡の字を置き換えたものです。 意味は定かではないですが、 重要文書を起こした時などに使われているようですね。 「公文書の発翰」 「発翰番号」
お礼
ご回答ありがとうございます。 あいにく「発簡」も辞書で見つけることができませんでした。 だいたいの意味としては「発行、発令」と理解しています。
お礼
大変丁寧でわかりやすいご回答ありがとうございました。