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信託銀行の不動産受託と、信託銀行の特色について!
こんにちは、金融や信託銀行にお詳しいみなさん知識不足の自分にお力をお貸しください。 最近さまざまな金融機関がいろいろな金融商品を販売していますが、そのなかでも信託銀行はまだほかの証券会社や普通銀行が手をつけていないことをやっているとききました。 例えば遺言信託とか不動産受託とかなどときいたことがあります。 信託銀行の不動産受託の仕組みについてお教えくださると嬉しいです。また、ほかにも信託銀行ならではの業務思いつく方がいらっしゃいましたら教えていただけるととても嬉しいです。回答お願いいたします。
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信託銀行とは、資産管理を代行し、信託業務を行う銀行です。お金、株、土地などの資産を預かり、本人にかわって資産を動かし、その管理・運用により利益を出しています。長期にわたって資金を調達・運用する長期金融機関としての性格を持っています。(もちろん通常の預金業務も行っています) ご質問の不動産受託業務(不動産信託)も大きな特徴です。 不動産信託とは、簡単にいうと土地の所有権者がその土地を信託銀行(受託者)に信託し、受託者がその土地を貸したり、ビルを建設して、そのビルを貸したりして、最終的には土地を所有者に返したり、土地を売却して代金を受益者に返したりするものです。 では、所有者はなぜ土地を直接売ったり、自分でビルをたてたりせずに信託するのでしょうか。 いろんな理由がありますが、ひとつは流通にかかる税金(不動産取得税、登録免許税)が、不動産を直接売るよりも安いことでしょう。 あるいは、所有者は、土地を持っているけど、利用してお金を生み出すノウハウがない場合に利用されます。持ってるだけでは固定資産税などのコストが発生するだけですから。 他にはいろんな事情で土地を売りたいけど、それは認められない。でも信託受益権という形にしたら売ることは可能という特殊な場合もあります。 不動産信託には不動産管理信託と不動産処分信託、不動産設備信託、土地信託があります。 不動産管理信託は、たとえば受託者から建物の信託を受け、そのテナントを募集し、管理し、その儲けを受託者に分配するような信託です。 不動産処分信託は、不動産をそのまま売却し、その代金を受益者に分配するような信託です。 不動産設備信託は、不動産を信託し、その受益権を第三者に売却して、投下資本の早期回収をはかるような信託です。 土地信託は、信託された土地の上にたとえば受託者がビルをたてて、テナントを募集し、賃貸収入から手数料等経費を差引いて、受益者に利益を分配するような信託です。
お礼
ご丁寧ご親切にわかりやすく信託業務について教えてくださりありがとうございました! 不動産信託は普通銀行やほかの金融機関も扱っていない業務で特にその詳しい業務内容がよくわからず困っていました。不動産信託のなかでもまたいろいろな種類の信託があるのですね。とても勉強になりました。ありがとうございます!