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核と新しいエネルギー開発について学びたい
核は危険ものですが、廃絶をすることは困難なのが現実です。 私は過去、現在の戦争の悲惨さを知り、何かをしたいと思いました。 そこで、核を限りなく安全に利用できる方法を研究し、 人や環境に優しい新エネルギーの開発をしたいと考えるようになりました。 そこで、この場合、どういう学科に進めばいいのでしょうか? 今は環境問題の観点から新しいエネルギーの開発が進んでいるので、 そのような学科はいくつかありますが、核についてはあまり深く学べないようで。 どちらかに絞らなければならないんでしょうか・・・? この二つのテーマを深く研究できる大学をご存知でしたら教えてください。
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まず、環境問題とエネルギー問題は一つの問題の裏と表のような関係ですが、すこし分けて考えたほうが分かりやすいかもしれません。 エネルギー問題の観点では、将来的に石油が枯渇したときに何を使うかということです、太陽エネルギーなど自然のエネルギーを使うものが一つの方法で、もう一つは核エネルギーを使う方法です。 現在の原発はウラン235を使っていて、これもやがて枯渇します。ウラン238は大量にあるのでこれをプルトニウムに変換しようというのが高速増殖炉ですが、まだ実現していません。核兵器にはプルトニウムが使われることが多いのでプルトニウムを持っていること自体が問題視されています。プルトニウムを原発で使うプルサーマルは、海外ではエネルギー問題というよりも核兵器削減で余ったプルトニウムを処理するために使うといった状況だと思います。 原発から放射性廃棄物を無害にする方法が現在のところ無いのが問題です。環境問題の観点からは原発は悪役です。 核エネルギーで環境問題的にも問題が少ないのは核融合です。原料の水素は水から取れますし、放射性廃棄物も少ないです。(放射性廃棄物がゼロではなく超ウラン元素のような危険なものが出ないというだけですが…) 月の表面にあるヘリウム3を使っても可能らしいので水や石油の無い月面では重要なエネルギー源になるかもしれません。木星などの太陽から遠くて太陽電池が使えないところに人類が進出したときでも水素さえあれば核融合できるのは利点かもしれません。 現在、原子力関係、特に核分裂に関しては日本では風当たりが強いと思います。そういう関係の研究に付いた場合、国民から責められる立場になる可能性が大きいと思います。 フランスは積極的に原発を推進していますから、フランスに行くという手もあります。日本で大学院を出てその後外国へ行くというのは、よくあることだと思います。 原発(核分裂)にかかわるなら、工学部の原子力工学だと思います。原子炉の設計などはここになると思います。核融合も同じかもしれません(要調査)。 環境系とはまったく別の分野になるでしょう。核融合も核分裂もどちらかというと環境に悪いものです(悪さの程度は違いますが)。 個人的には新エネルギーは核融合が良いとおもいます。最近フランスに核融合研究施設ITERの建設が決まったようですが、核融合発電が実用化するのはまだまだ先のようです。
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- maekawadesu
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核エネルギーについては長期的な研究が必要になると思いますので、「物理学科」がよいと思います。「理学部」ならばもっとよいと思います。 あとは、研究室のなかに「核物理学」「プラズマ」「高エネルギー」なんて感じのものがあればよいと思います。 なお、原子力は国際条約等の関係で直接研究することは難しいと思いますので覚悟が必要かと思います。
お礼
原子力を研究して極めるよりも、代替エネルギーの開発をやりたいと思っていて、核についても学べたらと考えてました。物理は苦手なのでがんばって勉強します・・・。回答ありがとうございました。
- imoriimori
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環境問題に取り組むのとエネルギー開発に取り組むのとはすごく離れた進路です。二股は無理かと。両方を極められるほど工学は甘くありません。 環境から原子力を責めるなら環境工学の類に行くでしょうし、(無論原子力もある程度勉強しないと批判できないですよ。ちなみに、原子力は環境に悪いという論調が目立ちますが、ほんとは逆だと思ってます。お粗末な事故隠しを繰り返した動燃とかはひどいですが。。) エネルギー源をもっと環境にやさしいものにするというアプローチなら、環境のことはさておいて、エネルギー源の技術を極めることに集中しないとどうしようもないと思います。 核分裂の原子炉をもっと環境に良いものにしたい、その技術を極めたいという線でいくなら、原子力工学科といいたいですが、最近は核とか原子力とかいう言葉が嫌われていますので、変な名前の学科名になっている大学が多いです。私の勤める大学は量子エネルギーとかいう学科名だったかな。大学毎に勝手な呼び名をつけています、よく調べないといけません。 もっと超超長期的に例えば核融合だったら、これはまだ工学として全く未確立分野、いろんな基礎技術を改善してなんとかなるかどうかという段階ですから、物理でも電気でも材料工学でもどこから入っても寄与はあり得ます。
お礼
核をクリーンエネルギーとして活用するというよりも、それに代わるエネルギーを開発したいと思ったのです。でも、核についても興味があったので学べたらなと思いました。貴重なご意見ありがとうございました。
核エネルギーの利用と、環境に優しいエネルギーというのは概念として両立しがたいように思います。 たとえば、同じ大学の中で両者を研究しているような所はあるでしょうが、その場合でも研究室や学科が異なっているでしょうから、両方を詳しく学ぶことは難しいと思います。 具体的な大学名はわかりませんが、原子核工学のような分野をもつ大学の工学部をさがし、そのなかで環境に優しいエネルギーに関する研究を行っているところを探すというのが手順としてはよいのではないでしょうか。ただし、同じ学科内でというのは難しいと思います。 なお、原子核に関する非常に基礎的ことを学びたいのであれば、理学部物理学科とおいう選択肢もあるでしょうし、エネルギーの種類によっては化学系の学科(工学部や理学部)も選択肢にはいるかもしれません。
お礼
ありがとうございました。もう少し調べてみようと思います。
- yumisamisiidesu
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単に核について学びたければ物理学科が一番適してるのではないでしょうか? 話は変わるのですが、新エネルギーについて核融合は質量エネルギーの1%ほどを運動エネルギーとして生み出すみたいです.少し前にNewtonを見ましたが、ブラックホールの手前で核を落としてエネルギーを生み出す技術の紹介がありました.もちろん現在の時点でできるようなものではありません.これだと60%ほどの質量エネルギーを生み出せるみたいです.対消失は100%のようです
お礼
ありがとうございました。Newtonのその紹介は非常に興味深いですね。ぜひ読んでみようと思います。
お礼
非常に丁寧で興味深い回答ありがとうございました。核のことを学びつつ、それに代わるエネルギーの開発をしたいと思ったのです。