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基本対称式、イデアル
T=ΣC[x1,x2,...,xn]ei (←Σはi=1からnまでの和) ={Σfi(x)ei |fi(x)∈C[x1,...,xn]} Tをこのようにおきます。 (後半は集合として表しています。) ___________________ 【注意点】 C[x1,x2,...,xn]はn変数複素係数多項式環 eiは基本対称式を表しています。 (※xnのnは添え字です。) (※ei、fi(x)のiは添え字です。)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ このTに関して次のようなことが言えるのですが、 どのような意味なのか理解することができません。 どなたか、以下の事をもう少し分かりやすく教えて いただけないでしょうか。 基本対称式{ei|1≦i≦n}を含むようなイデアルはすべてTを含むので、Tは基本対称式を含むような最小のイデアルである。 このようなとき、Tは基本対称式によって生成された イデアルといいT=<ei|1≦i≦n>と表す。
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・基本対称式{e_i|1≦i≦n}を含むイデアルはすべてTを含む 基本対称式があるイデアルIに含まれていたら、イデアルの性質(加法に関して部分群、C[x_i]からの作用に関して閉じている)より、Σf_i(x)*e_iの形で書けるものは全てIに含まれているので、T⊂Iですね。 ・Tは基本対称式を含むような最小のイデアルである 上より、基本対称式を含むTより真に小さいイデアルはない(T⊂Iより)ことになります。 ・Tは基本対称式によって生成されたイデアル 環Aの元a_1,a_2,…,a_nに対し、a_iによって生成されるイデアルとは、{Σa_i*x_i|x_i∈A}というイデアルのことです(これがイデアルになることはよろしいですね)。これと、a_1,a_2,…,a_nを含む最小のイデアルというものは同じになります(先ほどの議論を適用すればよいでしょう)。 ・T=<e_i|1≦i≦n>と表す。 環Aの元a_1,a_2,…,a_nに対し、a_iによって生成されるイデアルを、(a_1,a_2,…,a_n)と書きます。流儀によっては、<>を用いることもあります。簡単に表すために、そちらでは<e_i|1≦i≦n>=<e_1,e_2,…,e_n>と書いているのだと思います。