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緩衝液の濃度
緩衝液の濃度は何を基準に決まりますか? 20mMリン酸バッファーとか。 動物の臓器を使って実験しています。 タンパク質を扱うならこれくらい、とかありますか? ウェスタンブロットなどよくやるんですけど、事あるごとにバッファーなのはなぜですか? 酸化を防ぐためかと思っていたのですが、生化学的に緩衝液を利用する意味なんかがあったら教えてください。
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>事あるごとにバッファーなのはなぜですか? >酸化を防ぐためかと思っていたのですが、生化学的に緩衝液を利用する意味なんかがあったら教えてください。 緩衝液の主たる役割は溶液のpHを安定させることです.多少の酸やアルカリが入ってきてもpHが変動しにくくなっています. 生物由来のサンプル(DNA,RNA,タンパク)で実験を行う場合には,生体内に近いpH条件がなければ求める反応が起きてくれません.したがって生化学実験では緩衝液を頻繁に使用するわけです.ウエスタンブロッドも然り. 緩衝液の種類はいくつかありますが,どの範囲のpHでも緩衝できるわけではなく,それぞれ緩衝液固有の(緩衝能力に優れた)pHが存在します. 例えば,リン酸緩衝液は約pH6.7~7.7くらい,トリス塩酸緩衝液は約pH7.8~8.8くらいといったように. pH=pKaの緩衝液は最も緩衝能力に優れます. したがって緩衝液ならどれでも良いわけではなく,使用したいpH範囲の(実験の目的に合った)緩衝液を選択する必要があります. 特に生化学実験ではリン酸緩衝液,トリス塩酸緩衝液を使用する頻度がやたら多いですね. 生体のpHから考えて,やはりそうなるのでしょう.
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- mizu_atsu
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>緩衝液の濃度は何を基準に決まりますか? 20mMリン酸バッファーとか。 リン酸バッファーであればリン酸が基準です。 リン酸バッファーには(リン酸Naバッファーなら)Naや(リン酸Kバッファーなら)Kが入っていると思いますが NaやKではなくリン酸として20mM含まれるバッファーということです。 その他は書かれているようなので割愛します。
お礼
ありがとうございました。 すみません、質問の仕方が悪かったですね。 実験の方法や、サンプル毎に適切な濃度みたいなものがあるのかなと思って質問しました。 動物の臓器、タンパク質をやるようになってからやたらバッファーなので、何か緩衝液を選ぶ基準とかあるのかなと。
- c80s3xxx
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> 濃いとは例えばどのくらいですか? 常識的なのは 0.1M のオーダーでしょう.0.2 M くらいまでは用途によってはみかけます.大概の反応系はこのくらいまで上げれば十分に pH 変化を小さくできますが,それはあくまでも反応系次第ですから,もっと高濃度にしなくてはいけないことがあっても不思議ではありません. > 濃度が高すぎて、反応や、サンプルに何か影響すると言う事はありませんか? それこそ反応系次第でしょう. イオン強度が高いとか,そういうことで反応に影響が出ることもありえます. 生化学系で細胞が入ってきたりすると浸透圧の問題が出ることもあるでしょう. しかし,そういうのをあまり気にしなくていいような系もいくらでもあります. たとえば,私がふだん使っている中性の緩衝液は 67mM リン酸緩衝液です.ほぼ同じ実験を同僚は 0.1M でやっています.単にそれぞれのこれまでの習慣でその濃度を使っているだけですが,結果は別に変わりません.なので,この場合は濃度の違い(この程度の違い,という範囲ですが)は気にしないことにしています.そういうこともある,という話ですが.
お礼
ありがとうございます。 場合によるが、特にこだわることはないということですね。 「大体このくらい」が分かるようになるまでにはまだかかりそうです。
- c80s3xxx
- ベストアンサー率49% (1634/3294)
バッファーは pH の変化を抑えるために使います.それだけです. 反応条件によって pH 変動が大きくおこりそうであれば濃くする必要があるし,そうでないなら 数 mM から 数十 mM くらいあればいいこともあるでしょう.
補足
ありがとうございます。 更に質問何ですが、濃いとは例えばどのくらいですか? 濃度が高すぎて、反応や、サンプルに何か影響すると言う事はありませんか?
お礼
ありがとうございました。 大変参考になりました。