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設備投資が増加すると何故景気が良くなるの?
経済的なことに関しては初心者なので、初歩的なことかもしれませんが、わかりやすく教えてください。 設備投資が増加すると景気が良くなるといいますが、それはどういうことなんでしょうか。 設備投資だけ増やしてもその設備で作った製品などを買う人がいなければ、投資だけ過剰になってしまうと思います。消費が増えなければ在庫が余ってしまい、世の中の景気が良くなるどころか、会社の経営すら傾いて危なくなってしまうと思うのですが……。どういった循環で景気が良くなるのでしょうか? また、よくいうマクロ経済学とこの質問の内容は関係あるのでしょうか……?
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所得=消費+投資 ということで、経済学的には一般的に投資のうち在庫投資(在庫として残る事)は考えないので、投資が増えれば所得(GDP)も増えます。GDPの増加が経済成長なので、景気が良くなったということです。 設備投資と在庫の関係については、1企業だけとってみれば確かに見込み違いで在庫が増える事もあるでしょうが、経済全体で見れば、総じて企業側はやはり自社製品の需要拡大を見越して設備投資を行うので、設備投資の増加=将来の消費拡大見込み、とみなします。 また、例えば設備投資の増加により、工場に導入した生産用機械等のメーカーがまず少なくとも恩恵を受けます。また、生産の拡大により、就業者数が増えたり、給与が増えたりします。
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景気が好くなる目安は、国内総生産(GDP)が増えること。このGDPは「国内でお金がどれだけ流通しているか」「国内でお金がどれだけ動いているか」という見方もできます。モノを買えばお金が売り手の懐へ動きます。その動いたお金に注目し、GDPを算出できるのです。 設備投資も結局はお金の移動です。移動しただけGDPは増え、一瞬、景気が好くなったように見えるのです。 なお、会計学から見て、企業の経営が傾くケースには、在庫だらけ・物が売れないという場合もありますが、手持ち現預金額が乏しくなる場合もあります。いざという時に手持ち現預金がないと経営が傾いてしまいます。 世間でもだいたい、お金持ちは人気があり、借金している人は人気がありません。人気がないと買ってくれなくなる、株価も下がる、ということもあります。
お礼
回答ありがとうございます。 ただGDPが増えると景気が良くなる、という単純なものでもないのですね……。
- daisyan
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簡単に考えましょう。 世の中の景気が悪いのは,需要が足りない(供給に対し)からです。 国民経済では約60%が消費のための需要、約20%が投資のための需要,約10%が海外からの需要です。 仮に100億円の投資が行なわれると100億円相当の投資財の生産が行なわれ、100億円はは誰かの懐に入ります。その増えた所得のの相当部分が消費に回ります(残りが貯蓄),そうすると消費需要に見合うだけの消費財が生産され、消費財産業に関係する人たちの所得が増えます。連鎖的にまた消費が増え・・・・波及していきます。結果的に需要は最初の投資の数倍(これを乗数と言います)増え、景気を刺激します。 ケインズ経済学では「有効需要の原理」と言っております。
お礼
回答ありがとうございます。 供給の方が多いから景気が悪いということは、消費に回さないと景気は良くならないということですか。
- dynamic-m
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こんにちは. 質問者さんは鋭いですね(笑). この問題は経済学の歴史が300年として, その200年をこの問題に費やしてきたような話です. つまり,生産しても需要があるのかどうか? 経済学では,セー法則と言います. 「供給自らが需要を創り出す.」 果たして本当でしょうか??? 生産を増やしても,買う人がいなければ,元も子もないですよね! 実際には,設備投資計画を実行するに当たっては,各々の企業は設備投資を実行した場合の予想収益を計算して,それが儲かるものであれば設備投資を実行しています.外れる場合ももちろんありますが,全体的には,設備投資が旺盛になれば景気は増え,その設備投資費用は誰かの収入になり,その人はそれをまた支出して何かを購入し,そのお金を誰かが受け取り,支出,受け取り...と続きます. 重要なのは,企業の予想がどれだけ真実かどうかに関わってきます.その予想を形成する材料は企業独自の経営資産になっています. 企業もみすみす損をするために設備投資をしているとは思えませんね. しかし,この状況が正しくても,マクロ経済学の教科書には,質問者さんの言うとおり,必ずしも設備投資が増加すると国民所得が増加したりはせず,すなわち景気もよくはならないというのが,教科書にも載っています. ただ,これは国債などの債券が下落傾向で金利が高止まりしているような状況のケースで設備投資をしても金利がまた高くなるので設備投資が抑えられてしまうという悪循環の状況です. 今現在の日本の状況はこれではなく,債券価格は高止まりで金利は非常に低いですので,設備投資をしても若干金利は上昇圧力がかかりますが,設備投資の分のお金は所得を上昇させます(本当は,経済学では乗数効果といってそれ以上の所得が増えます). したがって, 設備投資が旺盛になると,景気が上向く傾向にあると言えるというわけです.
お礼
回答ありがとうございます。 設備投資する側が儲かるように計算して投資をする、というのが企業の腕の見せ所なワケですね。 たしかに現在は金利が低いので、投資しやすく、所得も増やしやすくなっていますね。 しかし依然として景気が良くなった感じがしませんね……。
- yenzifei
- ベストアンサー率39% (17/43)
新聞やニュースなどでそう言っているのであれば、それは設備投資の増減が景気判断の指標のひとつになっているということだと思います。 経済現象としては、No.1さんの仰る通りかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 たぶん実質機械受注や実質法人企業設備投資なんかが、ここでいう指標の一つですよね。
- gamy-cho
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順序が逆ではないでしょうか…。 景気の上昇によって消費が高まってくると企業の業績が良くなり、その結果として企業の設備投資にまわすことのできる資金が増加していくのではないでしょうか。 もう一つの考え方としては、不況時でも積極的に設備投資を行うことで技術的な革新を促し、その結果として工場の生産性が上昇して景気に良い影響を与えるということも考えられます。
お礼
回答ありがとうございます。 景気は循環するもの、ということですね。 設備投資が循環のどこに入るかは私自身もよくわかっていないのですが……。
お礼
回答ありがとうございます。 最初の式がとても単純でわかりやすいですね。 所得が増えるということが景気が良くなるということ、と考えていいのでしょうか。 [所得」という面から考えると考えやすいです。