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大地震によるマンションの倒壊
引っ越しを考えているのですが大地震がきて建物が壊れる時は何処から壊れるのでしょうか?木造住宅などは一階が崩れてしまうみたいですが、 十階位の建物だとどうなるのでしょうか?
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どこが壊れても、住居として住めなくなる状況は同じですね。 壊れた階に住んでいて逃げ遅れたら死亡する可能性は高いですが 一階分が崩壊して倒壊したら結果的にどこにいても生命の危険はあり ます。 ですから、建物は「どこが壊れるか」でなく、どの程度の震度で壊れない かが重要です。 地震の力というのは、建物そのものの重さと乗っている人や家具の重さ にかかわってきます。 重い力を支えているという意味では、一階の柱梁に一番大きな力が かかるわけです。 地震の力は揺れですから横方向にかかる。ですから柱を「折る」ような 作用として働きます。 柱が太いことと、柱同士の連携を助けるために梁が力を分散することが 大事ですが、地震力は、柱梁の作る正方形をひし形にゆがめようとします。 ですから、耐震壁などで、そこを補強する必要があります。 マンションは、間口方向の柱間隔が7m以下と短く、けた行き方向が長い 構造が多いです。間口方向は、耐震壁が入らず、柱の横幅を大きくしたり 梁の断面を大きくすることで対応します。 ですから間口方向にひしゃげるかたちで柱が崩壊することはあっても けた行き方向にお辞儀をするような崩壊は少ないように思えますが 実際の崩壊の状況は、ほとんどがけた行き方向への崩壊です。 なぜそうなるかといえば、一旦間口方向の横の力で壊れた柱はもはや 自重を支えきれずに、その力を耐震壁にゆだねるけど、耐震壁は 鉛直加重に耐えうるものではなく、連鎖的に崩壊します。 たとえば南側の一部の柱が崩壊したとすれば、柱が抜けた部分に 鉛直加重が集中して隣の柱の崩壊、梁の崩壊、壁の崩壊と連鎖的に 崩壊が進むのですね。 鉄筋コンクリートは、鉄筋が引っ張る力に対応し、コンクリートが圧縮に 対応する構造ですが、地震の力というのは、柱を折るような力ですから まず鉄筋が応力に対抗できないとその部分のコンクリートが引っ張られて 壊れ、次に鉄筋が圧縮されて曲がるということになります。 建物が地震の際どこか壊れるかというのは、構造設計の内容によって 異なります。なるべく均一に応力がかかるように柱梁を配置するのが よい設計です。しかし一階に大きな力がかかるのは当然のことで 最上階から順に、柱梁の太さを太くしていくのが普通の設計です。 また、建物の加重のかかる中心と建物の構造の強さの中心をなるべく ずらさない工夫も大事です。 整形な建物なら問題ないですが、L型のプランなどでは、応力の 集中する箇所に制振壁などを設けて、地震力を制御することもあります。 10階に住むか2階にするかを一般論で考えるより購入される建物の 耐震設計の内容を専門家にみてもらうことのほうが有益だと思います。 それができない場合は信頼できるデベロッパーや施工会社の物件を 選ぶというのも重要でしょう。 崩壊という観点では、10階が崩壊して2階が大丈夫ということはまず ないでしょうが、建物が崩壊するほどの被害の際に2階のほうが 非難しやすいという利点はあります。 普通の構造設計で普通の施工であって地震発生時に建物が瞬時に 倒壊という事態があったとしたらそれは、人類はじまっていらいの 未曾有の大災害です。おそらく、古いマンションなどすべて崩落して 跡形もないという状況で、瓦葺の木造家屋など全壊しているはずです。 被害者の数も数100規模になるでしょう。 これは災害確率としても数千年に一度あるかどうかという話でしょう。 少なくとも普通に起こる地震規模に対して、マンションは倒壊しない はずです。 心配なら、なるべく低層のマンションを探す。あるいは大規模で 免振構造・制振構造のマンションを探す 耐震構造でも、高強度コンクリートを使っている超高層物件を 選ぶ。だいたい超高層のマンションは構造評定や建築審査会 などさまざまなチェックの目を通ってきていますから、eなんたら などいう弱小検査機関の単独チェックとは異なります。多少は 安心できる気がしますが。 超高層マンションなら、すくなくともやばくなったら計画倒産するようなセコイ施工会社が 請け負ったりするようなことは少ないでしょうしし・・。
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先の回答にあるようにケースバイケースです。 地震は弱いものいじめをします。 構造的に弱い部分に地震力は集中し、そこから壊れ始めます。 阪神淡路大震災でも被害が出たといわれるのは中間階とピロティ形式のある鉄筋コンクリート造です。 一般に建物の柱などの断面は上階ほど弱く造ります。具体的には柱を細くしたり鋼材の量を減らします。 これは上階ほど負担する荷重が小さいからですが、この変化のさせ方が急激である場合、その部分が構造的にアンバランスになり、応力が集中しますので、壊れやすいと言えます。中間階が壊れたのはこれが理由です。 またピロティ形式というのは、1階部分などを駐車場などに利用して、上階に比べて壁の量が少ない型式を言います。これも壁の量が少ないというアンバランスが原因です(壁が少ないことを考慮して柱を大きくしていることもあるのでピロティ=危険とは言えない)。 構造的アンバランスが弱点になるのは何も、上下方向だけでなく、先の回答にあるように平面的にバランスが悪い場合でも発生しますが、平面的に不整形な建物では、エキスパンとジョイントという隙間をつくってバランスを整えて対処していることが多いです。 これらは本当に建物ごとにケースバイケースですので、 先の回答にあるように一カ所が完全に崩壊すればその建物はほぼ使用不可能となりますので、個別の階を考えるよりも建物全体の安全性を考える必要があります。 一般的には1981年に耐震基準が変更になり、それ以前のものには危険性の高い建物が含まれますので、確認申請の時期を1つの目安にするとよいと思います。
×被害者の数も数100規模 〇死傷者の数も数100万人規模 _| ̄|○
- 10pph
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阪神淡路大震災では中間階が壊れた事があります。 構造によって違ってくるので、どこからとは難しいです。 地震の事を心配されるなら、マンションは辞めたほうがいいですよ。 地震で大きな損傷を受けた場合、修復か?建替えか?で管理組合が揉めた事例があります。 たとえば多数決で建替えが決まったら、建替えに反対でも建替え費用を出さなくてはならず、お金の厳しい人は困ります。 さらには、建替え反対だった人は、賛成の住民に買い取り請求ができるため、複数の住民から買い取り請求の裁判を起こされた住民の方もいるそうです。 マンションとはそういうリスクも含んでいます。
- ebichu
- ベストアンサー率32% (759/2318)
どこが倒壊するかわかりませんが、 通常の建築方法だと、 上にいけばいくほど揺れを大きく感じるようです。 免震構造のマンションだと、 かなり揺れても大丈夫そうですけどね。 (テレビで実験しているのを見ました) 阪神大震災以降できた建物であれば、 そく倒壊ということは、あまりないかも。 最近ニュースになっているような危険な物件もあるようですが…。
- bell753
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ものすごい曖昧な質問ですね(笑) >建物が壊れる時は何処から壊れるのでしょうか 構造的に弱い部分、力が他に比べかかっている部分からです。 L字型のマンションなら、コーナーの部分、10階と1階では支えている重量物の大きい1階から倒壊するでしょう。 が、1階なら逃げることができたケースでも階上になるほど逃げられる可能性は低くなるでしょう。 が、隣接するマンションが自分のマンションよりも高く、それが倒れてきたら階上のほうが先に崩壊する可能性だってあります。 つまり、建物自体の構造や立地条件により大きく変わってくるので一概には言えないということです。
お礼
お答えありがとうございました。 質問が曖昧すぎて失礼致しました。今二階と十階の部屋を検討してまして・・・やはりケースバイケースですね。