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博士課程(理系)を卒業したらどうなるのでしょう?
文系出身でまったくわからない分野なので教えてください。 友人が元国立大学(理系)の大学院博士課程4年目、来春春の卒業を目指し身を粉にし実験に励んでいます。(←29歳。卒業はできそうらしい) その研究室には博士課程3年目の32歳の女性がいて、 なんとか来年で卒業しないと行く先が決まらない、 と嘆いているそうです。(でも春の卒業は教授のお許しが出ていないとか・・・) 友人の話だと、博士課程をでたら30代半ばくらいまでに任期契約のない職?を見つけておかないとその先みが立たないし、研究を続けられなくなってしまうし、 職歴自体は短いので40手前で出来る仕事も少ないからニートになる人だっているんだよ、 といっていました。 でもそれだけ学歴があれば仕事なんてわがまま言わなきゃ見つかるだろうしニートなんてならなくていいような気がしますが、 実際ニートになってしまうほど道を失うことってあるのでしょうか? ニートになる人は研究したい気持ちにこだわりすぎているってことなのでしょうか? 元国立大学で文系の博士号をとった知人は4年ほど3~4校の非常勤講師を勤めたのち、私立大学の講師になりました。 理系でも大学に残って研究がしたいなら今の研究室に残って研究を続け、非常勤掛け持ちで収入を得ながら進路が開けるように努力すればいいような気がするのですが・・・・ そんな甘い正解ではないですか?
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- fujishiro
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すでに出ていますが博士課程の修了者の就職率は50%です。しかも、日本の理系の博士課程のかなりの部分はいわゆる「保健分野学部」すなわち医学・薬学・歯学・その他と言う様に、実のところかなりの人は博士という学歴が欲しいだけ、かつ就職はすでに確保済みかなくても選ばなければなんとかなるという人が多いのです。理・文含めて9000人ほどの博士課程の人がいて、そのうち3000人がそういった人たちなんですね。つまり、それを除くと就職する人たちが4500で、保健分野の就職率は8~9割と言われてるんで大体、6000人のうち就職内定が取れるような人は2000人。三分の一なんです。 実際は、分野外に就職したりした人たちとかは追跡不能になったりすることが多いらしいんで一年間の間にはなんらかの職は得ている場合が多いのでしょうが…。 創作童話 「博士が100人いる村」 http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html まぁ、統計的には無理がある話なんですけど、一時期とても有名になった「童話」です。 結局、なぜ博士が増加したか、させたか?という点においてはホントに労働力を増やしたかったからですよ。これはホントに文部省の大失態だったといえるでしょう。 日本では大学も企業も社会も博士を受け入れる素地がまるでなかったのにとりあえず増やしてしまったことが問題ですね。 まぁ、適切なジョブが得られなかった不幸な、というか大部分の博士取得者は耐えしのぎながらチャンスを伺うか(失敗したらホントにニート)、さっぱりあきらめるかのどっちかしかないのは事実です。
- takkochan
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博士号に見合った仕事、は、中々見つからないのは実情でしょう。 もし、博士課程に進学して、修了の時期が来た時、任期のない研究職が見つかっていなければ、任期付の研究職につくか、研究以外の職につくか、または、研究生をとりあえずしながら研究職につくチャンスを待つかいずれかでしょう。最悪研究職が見つからない場合、研究から足を洗う決意ができればニートになることはありません。 私の場合博士課程には進学せず、修士課程修了後就職する道を選びました。修士2年の時、自分自身で研究に走りすぎてしまって、精神的に疲れ、博士課程進学の自信が持てなかったためです。この時期、自分の研究者としての適性に自信がもてませんでした。 そう思いつつ、企業に研究職として入ったのですが、研修後配属されたのは、製造現場でした。9割以上高卒の人たちの中で、なぜか、その年修士修了者が2名配属されました。ここに1年ちょっといましたが、単純作業の毎日の中で、研究の道に戻りたくなったのです。 1年2ヶ月で、会社をやめ、求職活動をはじめました。東大のアルバイトの話があり(学部卒OKのバイト)、行って話をすると、修士を出ているなら、博士課程に来ないかという話になり、親とも話をしましたが、いまさら学生になるのかということで反対され、やはり、自力で職探しをすることにしました。 そうは言っても、1ヶ月の内に、企業の研究職として2社から内定をもらい、条件を明確にしてくれた会社に、入社して、仕事を再開することができました。この会社では、入る前に仕事内容を明示してくれていたので、とりあえず安心して仕事ができました。 ところが、若かったというか、当時は、修士の時と同じで、またまた、オーバーヒート、とりあえず自分で勝手に無理をして突き進んでしまい、自分で制御できない状態になってしまうのです。自分では楽しく仕事ができているつもりで、ついつい無理が続き、その内、ストップが効かなくなり精神的に不安定な状態に陥ってしまうのです。この会社も辞めたいと思うようになっていました。 さて、この時点で修士修了後2年目が終わろうとしていました。この会社を辞めたら、おそらく、次にまともな会社には入ることはできないだろう。ということで、これまでに考えたことのない、公務員受験を思い立ちました。試験のことは、別の回答で書いておりますが、1回目は国家I種に二次で落ち、県庁に入ることにしました。この時点で、修士修了3年目、つまり博士課程修了者と同じ年齢です。 県の工業試験場で研究をはじめることになりましたが、心のどこかに国家I種に落ちたことへのわだかまりがあったのでしょう。仕事内容に不満があったわけでもありませんが、もう一度I種にチャレンジしたいという気持ちがあり、結局受けることにしました。 2度目のチャレンジで合格は果たし3年間国研に勤務する間に、大学に移るチャンスを見つけ、国立大学に移った時は、31歳でした。さすがにこの年になると、自分の精神面を押さえるすべもわかり、何とか大学教員をその後15年続けていますが、結局、最後は、可能性が少なくても、どれだけ粘れるか、我慢できるかだと思います。 また、最後は開き直りも含めて、研究からはなれる覚悟もできるかどうかではないでしょうか。私も一つ間違えれば、研究職に戻れなかったと思いますが、少なくともニートにはならなかったでしょう。最後の開き直りはできていました。
お礼
回答ありがとうございます。 チャンスが巡ってくる時期も重要ですね。 女性の方の家族の方には最悪永久就職の道があるから32歳、学生(学費は学振?だと思うけど)で実家暮らしの身分が成り立っているようです。 既婚女性が任期付の研究職をしているケースは多いと聞きましたが(そこらのパートよりやりたいことが出来て高収入)、でもお見合いだと32歳超高学歴女性だと相手探しに苦労しそうな気がします。 男性の方は彼女もいるし結構切羽詰ってるかも? 開き直る時期を逃すと失うものが大きいですね。 国の研究機関(任期無し)がベスト~、と言っていますが狭き門のようですし。 皆さんの話をきいていると博士課程って何のためにあるのか謎です。 大学の安い労働力確保?とも思えます。
回答しようかどうしようか迷ったのですが、2年半前に理系博士課程修了した者です。結局、博士号を取得しましたが、就職はしておりません。現在、まったく別の分野である薬剤師めざして、再び大学にて勉強中です。 2年ほど前にasahi.comを見ていたら、博士号取得者の就職内定率は、52%と言う記事がありました。高卒、四大卒、修士卒よりもはるかに悪い数字です。でも、現在の日本では、博士を必要としておらず、かなりの人間がダブついているのが現状です。私も、身分が決まらない期間を何年も過ごすことはできず、また就職先を決めたとしても任期制で5年で首切りなんてことになったら、40歳前後で無職になってしまうと考えて、大学職員や研究職等への道は諦めました(そんな危ない道では結婚もできませんしね)。 私が所属していた分野の助手の求人では、博士取得必須かつ30歳前後までが条件だったと思います。それを超えると本当に就職先は厳しいものがあります。もちろん人気のある分野、高額な予算が降りる分野では、条件が良いかもしれませんが、なかなか上手くいくものではありません。 高学歴でも、一般的に誰でもできる仕事であれば、高すぎる学歴は拒否されます。誰でもできる仕事に学歴があるからといって、高額な給料を払ってくれません。私も、一度食品分析関係の企業へ就職できないか訪問しましたが、「機械操作なんて、短大卒でもできるんだよ」で、終わりました。 企業の研究職への就職は、基本的に修士卒です。博士号採用はごく一部ですし、公務員を目指すとしても、地方上級なら年齢制限ギリギリですし、国家公務員一種試験くらいしか受験できる公務員資格はありません。 よほど人気のある分野、求人が多数あると分かっている分野以外での博士課程進学は本当に辞めた方が良いと、経験者である私は言っておきます。
お礼
回答ありがとうございます。 友人たちの研究室が何をしているのかよくわかりませんが、 医学部とかではないのでマイナーだろうなぁ、と思います。(修士卒で就職する人の行き先が色々なのでイマイチ何を研究しているのかわかりません) みなさん任期切れ→クビを恐れているようですね。 次がすぐに決まるかも不安だ、と嘆いていました。 海外に行った方が待遇がいいようですが、なかなかそんなにうまくいかない世の中のようですね。
- RPT-MA
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先の回答者様が仰るように、理系の博士は非常に多く、学位を取得しても就職の保障が全くないのが現実です。 ストレートで学位を取得しても、27歳からの就職活動です。しかも研究してきた専門分野があまりにも細かいからか、なかなか潰しがきかず、博士の採用を敬遠する企業が多いと聞きます。 企業が研究職として採用するのは、修士がほとんど、とも聞きます。逆に学部卒でも研究職にはなりにくいとも言えますが。 つまり、初めから就職を見据えていれば修士で修了していると思います。それを博士まで進んだということは、やっぱり研究に拘っているところがあるのでしょうね。 仕事自体は、私もbumbomさんが仰るように選ばなければあると思いますが、本人や経済的にサポートしてきた人達(家族)にとっては、そういうわけにはいかないのでしょうね。
お礼
アドバイスありがとうございます。 友人の研究室だと修士卒だと就職率ほぼ100%だそうです。 昨年度学部卒で就職する人はのりで受けた公務員試験に通ってしまった人だけで、他のみんなは就職を考え修士までは進んだようです。 研究にこだわって博士過程にまで進んでしまったらなかなか諦めがつかないのかもしれませんね・・・
- MIYD
- ベストアンサー率44% (405/905)
理系の中での分野にもよりますが、 非常勤講師の枠と、研究室で研究するための研究費(一人数百万円じゃ足りないことがあります)が取れないので研究室に残っても給料と研究費がありません。 たとえば分子生物学の研究室を新しく作るとなると、場所が2~3部屋(以上)、初期投資1億以上、経費が年間数千万円かかります。 大学などの共通機器や他のラボから借りて安く上げようとしてもこの1/10くらいにするのがやっとです。 自分(と学生)だけでは仕事が間に合わないからと人を雇おうとすると、保険等もいれると年間300万円くらいかかります。 質問者さんの講師をやっている知人がこのくらいの規模のゼミを持っているというのでしたら、その方が優秀だというしかありませんが、 多くの文系の博士号取得者はそれほど多くの研究費が必要なゼミを持っていないのではないでしょうか。 それだけの研究費を得るために1年単位の契約でお金のあるところで研究をしたり、海外留学をして業績を上げようとしています。 >ニートになる人だっているんだよ、 いないとはいいませんが、非常に少数ではないでしょうか。 私が知り合った消息のわかる若い博士号取得者は百人もいないと思いますが、 その中では博士号取得後に研究を止めて企業で営業をしたり出版社に行ったりした人はいますが、 無職が続いているという人は見たことがありません。 それでもニートになっているのならば研究職以外を断っている為に無職なのかもしれません。 実例を見たことが無いのでわかりませんが。 個人的にはニート(というか無職ですよね。いまさらエデュケーションやトレーニングは関係ありませんし)になれるのならばそれはそれでいいと思います。 働かずに飯が食えるだけの金が親(か配偶者?)にあるということでしょうから。
お礼
回答ありがとうございます。 文系出身の知人は留学もし、専門以外の興味あることも学び、教えながら非常勤講師をしていました。 専任講師になった今その経験はとても役立った、と言っています。 無職=研究職以外は職と思えない、ということなのかなぁ、と思います。 やりたいことだけで生活の糧を得られる人はほんの一握り、どこで折り合いをつけるかが大事ですね。
- 6dou_rinne
- ベストアンサー率25% (1361/5264)
>理系でも大学に残って研究がしたいなら今の研究室に残って研究を続け、非常勤掛け持ちで収入を得ながら進路が開けるように努力すればいいような気がするのですが・・・・ 理系では博士課程出身者は余っていますから僧官単に非常勤講師や片手間のうまい仕事などありませんし、あまりアルバイトをしても研究に集中できなくて業績をあげられません。 業績があがらなければ研究職や教職には就けませんし、新卒ならともかく途中からだとよほど業績を上げて企業の即戦力にならなければ企業は敬遠しますの難しいでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 大学の非常勤講師はなくても、専門学校の講師のアルバイト(週1日・半日拘束)で月10万円とかもあるようです。 卒業できない彼女も友人も企業の研究職への就職は考えていないようなので気が急いているのかなぁ・・・ と思います。 頭柔をやわらかくして、収入と研究の折り合いを早めにつけなきゃ大変な社会のようですね・・・
お礼
回答ありがとうございました。 創作童話、実話だったらホントに怖いです。 友人のお兄さんは有名元国立大学で博士を取りましたが就職口はなく、今はオーバードクターになっています。 収入は奥さんと塾をひらいて家族6人生活できているようなので、 生きていけるかは本人の才能もあるようですね。