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部屋の周波数特性について
スピーカーに正弦波を送ってマイクで測定します。部屋の中のある点での音圧の周波数特性は、グラフィックイコライザである程度平坦にすることはできます。しかし、定常波の節となって「音が聞こえない周波数」が多数できることは、無響室のようなものでない限り避けられません。 ところが、そのような部屋であっても、音楽を鳴らした場合は聴感上さしつかえないようなのですが、なぜでしょうか。それとも、大きな影響があるのでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 部屋も含めた環境全体の周波数特性は,音色・定位感の違いとして認識されるものなのではないかな,と思っています(それは質問者さんもすでに感じているようですね) 定在波の節や腹を音量の違いとして感じ取るには, ・深いディップがある周波数の音高が,音楽で使う音階の音のどれかに一致している事 ・曲中に,ディップの周波数の音が単音で持続する部分がある事 ・曲のその部分で,節が生じる範囲に両耳が固定されている事 といった条件が全て満たされなければならず,測定中ならばともかく,実際の音楽のリスニングでそういう場面に遭遇する事はそれほどないように思います(まったくない,とは言い切れませんが)。 ---(以下,余談ですが)--- CDに刻まれているのはもともとどんな音なのか,という所は,大変に難しいですね。CDを作った人のモニタ環境が,完全に平坦なエネルギー・位相特性を持っている事は,まずありえません(スピーカと部屋が特に無理)。 なので,CD制作者が聴いた音は,その環境まで聴きに行かないと分かりませんし,こうしたとしてもなお,制作者が聴いている音と,自分が聴いている音は,同じである保証はありません(耳と脳が違うので)。 また,仮に,ある録音技術者が意図した音を完全に再現できる環境が整ったとしても,その環境で他の録音技術者のCDを聴けば,当然,意図したものと同じにはならないでしょう。
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- tkd0403
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まず二つのポイントを分けて考えなければなりません。 一つは、3番の方が言われているように、 それ(周波数チェック)がリスニングポイントでのことなのか、 と言うことです。 音楽を聴くポイントでないなら、どうぞ、で構いません。 まずは、音楽を聴くポイントでどうかが問題です。 もう一つは、 ピークもディップも音を濁します。 (濁すという感覚は、原音を歪ませるということです。) いつもこのての回答に書いていますが、 分からなければそれでいいのです。 少なくともアナライザーで計測すれば、明かに波形は違いマス。 ということは原音を聴いていないことになるのです。 (原音とはソースのことで、演奏自体ではありません、念のため) 回答者の方達が書いているとおり、倍音が違えば音質が違います。 基音に倍音(高調波、スプリアスと言われるケースもあります)が合成されて、 例えば楽器の種類とか、歌手が誰であるのかなどが判別できるのです。 極端には、スタンウェイがベーゼンドルファーになってしまうのです。 ただ上記は極端な話でして、 決して(と言っていいほど)人間の耳には分かりません。 どちらかというと、精神的な世界になると思います。 今までご機嫌に聴いていたのに、 計測器を持ち込んだらとてつもなく不安になった、 という奴です。 まとめます。 違いは必ずあります。 ただ質問者の方のように、それを感じないなら気にしなくて良い。 (決して冷たい言い方ではなく、構わない) と言うことです。 音楽を楽しむのであって、 音が苦になっては勿体ないので。
お礼
ご回答ありがとうございます。周波数特性に大きな凹凸があるのにわからないのはなぜかというのが質問の趣旨です。(それとも、私が鈍感なのか?) 周波数特性は、グラフィックイコライザ(1/3オクターブごと)で大まかに平坦化してあります。 >リスニングポイントでのことなのか、 測定位置はリスニングポイントです。実は、左耳の位置と右耳の位置でも異なります(そのため定位が乱れます。音楽の場合、音質の違いはわかりませんが、定位の乱れはわかります)。また、人がいるかいないかでも異なります。 >計測器を持ち込んだらとてつもなく不安になった、 自分が聞いている音が、CDに刻んである音(制作者の意図)と(聴覚上)どの程度一致しているかは気になりますが、究極には判断不能なところです。測定してみたのは、あくまで目安としてです。
- Yorkminster
- ベストアンサー率65% (1926/2935)
#2の方と同じく、倍音のためではないかと思います。 私たちがスピーカーを通して聴くのは正弦波やサイン波ではなく音楽ですから、多分に倍音が含まれています。その倍音があるからこそ、スペック上は聞こえるはずのない基音の音程が感じ取れたり、部屋の多少の特性上の問題を無視できたりするのではないかと思います。 逆に言えば、リスニングポイント付近での倍音の管理さえ適切にできていれば、部屋に見合わぬ巨大なスピーカーを押し込んだり、居心地が悪くなるような「貼りもの」「釣りもの」「ついたて」で部屋を満たしたりする必要もないと思われます。 そうはいっても、低い周波数でのピーク/ディップは、できれば少ないほうがスッキリはしますね。もちろん、グラフィックイコライザを使わない状態で、が望ましいですが、現実とはいつも厳しいものです...
お礼
ご回答ありがとうございます。倍音のためだということなら納得です。
- ASIMOV
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実際の音楽では、倍音があるのである程度、聴感を補うのではないと思われます
お礼
ご回答ありがとうございます。なるほど、基音や、倍音列の中のどれかが欠けたとしても、耳と脳はそれを補って聴いている可能性がありますね。
- buttie
- ベストアンサー率22% (15/66)
理論上は確かにそうだと思うのですが、部屋の構造が均質でないため、節のくびれでの振幅が0にならないからなのではないのでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。実際にやってみると、全く聞こえなくならないにしても、音量はとても小さくなってしまいます。
お礼
ご回答ありがとうございます。音楽で用いる音階に引っかからなかったり、鳴っているのが短時間だったりすればわからないというのは納得できます。