甲斐谷忍さんの「ONE OUTS」と、島本和彦さんの「逆境ナイン」。
どちらも、野球漫画の常識を覆す作品ですが、その方向性は好対照です。
前者は、とにかく野球漫画のセオリーを無視した、野球をスポーツとして扱っていない野球漫画。
簡単に言えば、野球版「カイジ」といったところです。
あくまで個人としての戦いで、相手チームも敵なら、見方チームのオーナーも敵。
野球の技術だけでなく、相手の心理からその日の天気まで、利用できるものは何でも利用して勝つ。
ひたすらクールで孤独な戦いに、従来の野球漫画への強烈なアンチテーゼが含まれています。
後者は、とにかく努力と根性で不可能を可能とする熱血野球漫画。
熱血といえばありがちな感じがしますが、その度合いが半端でなく、9回表までに109点差で負けていても、9回裏で110点取り返して勝利してしまう、そんな漫画です。
そんな力があるなら最初から頑張れという声もあるでしょうが、さにあらず。
タイトル通り、逆境が男を強くするからこそ、土壇場でのどんでん返しが可能となるのです。
参考URLのように、映画版も近日公開されるので、そちらも宜しければどうぞ。
お礼
少しなら読んだことがあります~ 今度全部読んでみます。 回答ありがとうございました