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環境破壊や生態系の破壊
いつも大変お世話になってます! 環境破壊とか生態系の破壊ってどういう意味なのでしょうか。 本来の意味から考えるとちょっと理解しにくいので、どなたか教えてください。 環境とは何の環境なのでしょうか? 生態系という、生物と非生物が存在する系という概念が破壊されるというのもよく分かりません。
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どちらかというと、「破壊」という言葉のほうの問題だと思います。 ちょっと前に、「価格破壊」という言葉がはやったことがあります。でも、これってべつに「価格」というものがなくなるわけではなくて、既存の流通システムの一部を変えて、価格が大きく影響されることを言うんですね。「価格破壊」と聞いて、「ものにねだんがなくなっちゃうんだ、たいへんだぁ」と言った人がどの程度いるか、自分はよく知りませんが、自分の周りにはひとりもいません。 他に、「オゾン層破壊物質」だって、フロンガスが、オゾン層を完全になくしてしまうわけではありません。だからといって、「フロンはオゾン層破壊物質ではない」なんていう人もいません。 たしかに、「破壊」という言葉が、「壊滅させる」という意味で取ってしまうと、おかしな言葉と思われるかもしれませんが、自分は、特に「生態系」や、「地球環境」といったものに「大きな影響を及ぼす」ことを、「破壊する」と表現することは、あまり違和感はありません。 「破壊」とは、辞書で引くと「壊すこと」と出ていますが、「壊す」こととは、「もとの形を崩す」ということも入っています。単に壊滅させることだけでなく、やや程度の大きな影響を与えることも、「破壊」といって差し支えないと思います。(いわゆる「生態系の破壊」や、「環境破壊」が、「生態系」や「環境」に、大して影響を与えていないとお考えであれば、それはまた違う議論になるでしょう。) また、これらの影響が、「人間にとってのみ」影響のあることであれば、たしかにまた問題を感じることもあるかもしれません。でも、オゾン層の破壊や、温暖化の進行は、人間に限らず、地球上に住む多くの生物たちにとって、全体としては悪い影響だという、少なくとも認識があるわけで、それをもって、「破壊」と考えることに、それほどおかしなことは無いのではないかと思います。 結論として、「破壊」という言葉を吟味すれば、それほどおかしなことは無いと思います。
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- SaySei
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大学時代は生態学を学んだこともあるので、私なりの補足を。 環境破壊というと、「地球環境の破壊」と言い換えられるのではないかと思います。大気や土壌など、地球環境に直接影響を与えているからです。 あと、生態系の破壊ですが、生物は食物連鎖により繋がっており、生物ピラミッドを形成しているのはご存知ですよね。この「生物ピラミッド」を生態系と考えて話を進めます。例えば、在来生物のみから構成されている生態系があるとします。そこに外来種が入ってきて、Aという生物種が占めていたニッチをその外来種が奪ってしまったとします。(当然、Aという種はそこから追いやられ、それが各地で起きれば最悪、絶滅します。)このとき、ぱっと見は生態系は壊れていません。ですが、土のレンガで出来たピラミッドのパーツの中にコンクリートで出来たパーツが混じったような違和感がありませんか?つまり、外来種が入ってくる以前と以後の生態系は異なるものなのです。 外来種問題で有名なものに、「セイタカアワダイソウ」がありますが、この植物はアレロパシー(生物多感作用を及ぼす物質)を出し、他の植物が自分の周囲に生えないようにします。そのため、急速に国内に広まり、どれくらいの生物に影響を与えたか、生態系へ影響を与えたかわからないです(本来、そこに生えるはずだった植物が生えないので)。 あと、「マツノザイゼンチュウ」という外来種は、在来種である「マツノマダラカミキリ」という種と共生関係になり、松枯れを起こすとされています。こうなってくると、マツ林の破壊に繋がり、マツ林で維持されている生態系が、言葉通り、破壊されることに繋がります。
お礼
お礼がかなり遅くなり申し訳ございません。 生存の危機にさらされる生物種の側に立ってみた時に 破壊という言葉が成り立つことが分かり、生態系という言葉にも 幅があるということも分かりました。個人個人で認識が違う言葉 は難しいですね。ご回答ありがとうございました。
- linearis
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人間が生活していく過程で、公害、樹木の伐採、施設建設、あるいは外来種の恣意的な導入などの行為を通じて、結果的に本来そこにあった動植物の競争、上下の関係を乱すことが、「環境破壊」、「生態系の破壊」ということだと理解しています。したがって、たとえある種がその人間の行為によって利して分布域を広げようが、「環境破壊」、「生態系の破壊」なのだと思います。たしかに「破壊」という言葉の是非はあると思いますが、ここでいう「破壊」とは、必ずしもゼロになるという意味ではなく、変容、変質、変化というほどの意味だと思います。もちろん、人間の手を借りずとも時間的に生態系は変化するものですが、それを「環境破壊」などとは呼びません。「環境破壊」、「生態系の破壊」と言う場合、あくまでも人間生活の結果としての変化を指していると思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。 破壊を変質ととらえる…なるほどです。 「生態系の破壊」は生物の用語からすると誤解を受けてしまうような感じですが、世間で「生態系の破壊」として用いられているものは、人間生活による生態系への悪影響(人間的観点からの)を「破壊」という言葉でおいてしまおうということですね!そうですか。やっぱり破壊という言葉の取り方なんですね! ということは、人間がいて、野性的な生活をしていない近代的な地域では全て「環境破壊」、「生態系の破壊」の言葉が当てはまりそうですね。。。
- coro56_56
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環境破壊は たとえば、温暖な気候だったり、 清潔な水だったり、有害物質ない食物だったり・・・ そのような安心できる環境。の破壊。 不要な二酸化炭素の排出で大気が温度上昇 (二酸化炭素は熱を溜め込みやすい性質なので) 大気の温度が上昇すると、南極や、寒い地方の氷が 融け、海面が上昇・・・。 また、不法投棄や、有害物質の垂れ流しなどで、 長い年月を経て、地面に有害な物質が染み込み、 水や、土壌の汚染・・・。 排気ガスが雨に溶け酸性雨になり、森林の木々が 枯れ、木々は水を蓄えることが出来なくなり、 雨が降ると、河川の氾濫につながる・・・。 などが環境破壊とその結果、起こりうる被害です。 メカニズムはもっと複雑ですけど。 生態系は 植物と、草食動物と、肉食動物で考えると 草食動物は植物を食料とする。 肉食動物は草食動物を食料とする。 やがて、肉食動物は死に腐り、大地へ返り、 植物の栄養となる。 それがうまく成り立って生態系の維持が出来ている。 何らかの原因で例えば草食動物が減りすぎた場合、 それを食料とする肉食動物は食料が減り、 餓死してしまう。 逆に草食動物が増えすぎると、食料とする植物が、 減りすぎて、やがて草食動物は死んでしまう でしょう。 このメカニズムも複雑です。 その何らかの原因というのが、生態系の破壊です。 例えば、日本古来からいない外来種の侵入だったり、 環境の悪化による、絶滅だったり。
お礼
お礼が遅くなり申し訳ございません。 生態系の破壊という言葉からいろいろな考え方が 見えてきました。ありがとうございました。
補足
ご回答ありがとうございます。 環境破壊という用語については主に人間環境の破壊として用いられていると理解してよろしいでしょうか? また、質問してから気付いたのですが、人間による環境に対する影響は、ヒト以外の生物にとって、有益だったりする場合もありますが、それもやっぱり人間の主観からいくと環境破壊なんですかね?たとえばある種のセミは、ヒトの影響による温暖化によって、生息北限が北に移動します。これを人間は環境破壊といいますが、そのセミにとっては環境が良くなったのだから環境破壊とは言えない気が致しまして…。環境破壊はやっぱり扱う場面によってある者が勝手に用いる単語なんですかね。。。 一般にいう環境が破壊されている状態において、人間環境は破壊されていない(むしろ良好)っていうのも矛盾が生じている気がしてしまいます。畑作や土木建築はその典型だとおもいます。でもその中でヒト以外の他の生物が生きるための環境も与えているわけですし… おっしゃるとおりそれらメカニズムを考えるだけで訳が分からなくなりますしそのメカニズムが環境破壊であるという曖昧な単語で置かれるのも複雑ですね。 自分で何を言っているのかも良く分からないです。すいません1人で暴走しちゃって。。。やっぱりある現象を環境破壊と簡単に置いてしまうのは難しい問題な気がします。結構適当に環境問題に対して考えて行動している人間の心の表れなのかもしれません。 生態系の破壊についてはどうやら生物の問題というより、文学的な問題のほうが大きいようです。 やはり最近の「生態系の破壊」という単語は、ある異なる複数の種の生物たちのいる系において、ある考え(人間の)による理想が崩れたときに用いられているようですね。
- shagaraku
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こんばんは 後段の件について、 「生態系の破壊」という言葉ですが、センセーショナルな感じが確かにありますね。 生態系は生物が死滅しないかぎり、(または、認識する人がいなくならないかぎり)形を変えながらあり続けるように思います。 ですから、生態系の変化とか生態系の秩序の乱れというような表現の方が良いと思います。 環境保護の重要性を訴える立場では、危機意識から破壊という強い言葉が出てきているのだろうと思います。 訴求力が増す感じはあります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やっぱり生物学的用語としての「生態系」の破壊は、ある系において、生物がいない系になることなんですね。 「生態系の破壊」は生態系本来の意味からは大きくずれているようですが、一般人には危機意識さえ伝わればよいものなんでしょうかね。。。確かに破壊って言われると大変な感じがしちゃいますよね。 現代ではある意味が勝手に変質しちゃうことが多くて全体がよく分からないことも多い気が致します。適当な理解や誤認識になるのでよくないと思います。 話はそれますが、環境とかについてうるさく言う人や会社もたいてい行動にはあまり移さないので残念に思います。やっぱり自分に利益があるとこまでしかやらないのが一般なんですかね。
- rabbit_cat
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wikipediaの定義 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E5%A2%83 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E6%85%8B%E7%B3%BB
お礼
お礼が遅くなり申し訳ございません。 Wikipediaの定義と一般の方の理解、専門家の理解 などそれぞれで違いがあることが分かりました。 ありがとうござます。
補足
早々の回答ありがとうございます。 環境破壊についてはだいたい分かりました。ヒトやその他の生物の生活に必要なものが破壊されるということなのですね。世間一般で使われている「環境破壊」という言葉もそのような意味合いなんですかね…?環境破壊が扱われる分野によって定義がものによってまちまちなものですからよく分からなくなってました。 でもやっぱり生態系の破壊についてはよく分かりません。高校生物で生態系について、の項目でそれ自体が破壊されることはないと学んだのでどうかなあと思ったのです。 生物とそれらを取り巻くものの系、すなわち生態系は、ある者(特に人)にとって都合の悪いように変化することはあっても、常に変化する可能性のある系自体がなくなることはないのではないでしょうか。 分かりにくい質問ですが上のことを下手にまとめると、 Aという生態系があったとして、その10年後の生態系A´はAという生態系から変質しているかもしれませんが、生態系自体は破壊はされてません。 しかしそのような言葉は世間一般的に使われています。 「生態系の破壊」というのは、誰かが生態系という生物用語をに対して慣用的に使った用語なんですかね。 でも生物学者は常に生態系の変質など多用している気はします。
お礼
お礼が大変遅くなり申し訳ございません。 破壊という意味の広さについて再認識いたしました。 ありがとうございました。
補足
ご回答ありがとうございました。 「破壊という言葉」の吟味ですか。破壊は確かにいろいろな意味にとれるんですね。 そうですね… 「価格破壊」のように、流通手段の変化などで、破格な値段で物を売ったりする場合には価格という物が壊れているわけではないですね。確かにそれは壊れるという意味で使っていません。 壊れないもの「価格」が「高品質の割に驚異的な安さ等」であるから、破壊という言葉に置き換えたということでしょうか。当方もいくらデフレでも価格破壊で物に値段がなくなるなんて思いませんでしたけど(汗;) それに対し、生態系というものが壊れるものではないのに、置き換えを使わず壊れているって言っているようで不思議だったのです(下に補足しました)。どうやらこの場合、「破壊」は「驚異的な変質等」の言葉に置き換えなしでは、成立しないようですね。これも価格破壊同様の用法なのですね。大体理解できました。 ちょっとオゾン層の破壊とは別の概念の気はしますが(あれは一部であってもCFC等がオゾンを「本当に」ぶっ壊しているものなので)。 以下補足です。 高校時分に少し議論になったのですが、 例えば人間の活動により、ある生態系の中で食物連鎖などのバランスが人間の目から見て悪くなっただけで「生態系の破壊」という言葉を用いるのはあまりよくない。 なぜなら良好だったとされる以前の「ある生態系そのもの」が、悪くなったとされる時点で消滅したと受け取られかねないからだ、と。世間一般で用いられている「生態系の破壊」という言葉をもう少し別の言葉で補足しながら説明するべきであるというものでした。 皆様の意見を聞いてみようと思ったのです。