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欧米の新聞
欧米の新聞は日本の讀賣新聞や朝日に比して発行部数がとても少ないと聞きます。 にもかかわらず世界的な影響力は日本の新聞の比ではないと思います。 欧米の新聞文化は日本とどういった相違点があるのでしょうか?
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ヨーロッパについては良く分かりませんが、アメリカの新聞が日本と比べて小規模なのは事実です。以下「アメリカのジャーナリズム」藤田博司著(岩波新書、91年)の第1章を参考に簡単にまとめてみます。 アメリカの新聞の大部分は小部数の地方紙である。(1)広い国土(地理的制約)(2)強い地方意識、が主たる要因。このほか多様な新聞が機能を補完している。例)「クリスチャン・サイエンス・モニター」→国際、「ウォール・ストリート・ジャーナル」→経済、「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントンポスト」→全国ニュース・高い質や影響力。これらに加えて良質な大部数ニュース週刊誌「タイム」「ニューズウィーク」。 問題点は(1)小規模経営のため全国・国際ニュースが通信社(AP・UPI)に頼り切る傾向。(2)進む系列化と寡占化・グループ支配。「ガネット」「ナイト・リダー」 大雑把にまとめたので「アメリカのジャーナリズム」とちょっと違う部分もあるかも知れません。質問の内容にも不十分にしか答えていません、すいません。ただ「アメリカのジャーナリズム」を手にとって見る気があるなら三章「ワシントン・ジャーナリズム」四章「ニュースを取材する」七章「問われるジャーナリズム精神」が質問者さんの関心に近い内容と思います。
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- nao0504
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NO.1です。 老婆心ながらちょっと補足です。 アメリカではほとんどの人は地方紙の読者ですが、その中の少なからぬ人が、経済や国際を中心に扱った新聞を目的や興味にあわせ同時に購読するそうです。前掲書「アメリカの~」によれば、アメリカの新聞は日本と比べて新聞間に構成、内容や論調に差があるそうです。選択の幅が広いわけです。いかにも自由なジャーナリズムが発達してるという感じですね。(無論そんな単純に言い切れるものではありませんが・・・) それからオーストラリアの新聞王ことルパート・マードック氏ですが 「アメリカの~」でも彼のことが書かれています。彼は70年代に「ニューヨーク・ポスト」という大衆紙を買収、リベラルで知られた内容は、その後セックスやスキャンダルといったセンセーショナリズムに堕したそうです。結局マードック氏にも見放され、経営は危機状態にあるそうです。(「アメリカの~」からの引用ですから91年当時の状況です。)なんか恐ろしいことです。こんなのが日本に本格的に乗り込まれたらと思うとぞっとします・・・
お礼
ありがとうございます。 アメリカは選択の幅が広いのですね。 日本と違って欧米は、ブルーカラー層は一般紙・高級紙は読まずに大衆紙ばかりを街角の売店で買って読んでいるというステレオタイプなイメージがあるのですが、実際はそうでもないのでしょうね。
お礼
御回答ありがとうございます。 ホワイトカラーは皆、経済紙(日経新聞)を購読してる日本の様な国は珍しいのでしょうか。 ニュース週刊誌というジャンルは日本ではあんまり浸透してませんよね。これは盲点でした。 >進む系列化と寡占化 マードック氏の様にメディア王と呼ばれる人もいますね。 ただ日本の大手新聞社も非上場企業で、社主がいたり、一部の人間によって運営されている印象を受けます。 「アメリカのジャーナリズム」という本は是非読んでみたいと思います。ありがとうございました。