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大学教授への道
私は将来、大学に残って研究&教授職に就きたいと考えています。高校時代から、開発論の分野に興味があり、院進学も考えています。 大学教授になる道って、例えば同じエリートでも国家公務員とか弁護士とかと違って、すごくあやふやじゃないですか。 弁護士だったらこういう勉強してこうしろ、とかありますが、大学教授への道はそういう意味ではすごく謎です。 私の少ない知識では、 ・大学院で博士課程を修了すること ・英語と更にもう一カ国語ぐらいを不自由なく読解できる語学力があること ・専門分野に関して質の高い業績と論文を数多く残すこと などしか思いつきません。 他に大学生時代からどういうことを心がけておけばいいでしょうか。大学の先生に聞けばいいのかもしれませんが、自分の担当教官にずけずけと「先生はどんなふうにしてこの大学に着任したのですか」と聞くのが失礼な感じもして聞けません。 ちなみに私は国立大1年生、将来は開発社会学か国際政治の世界に進みたいと考えています。
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再度発言いたします。 一橋大学は、教師は分かりませんが、大学の教育制度じたいは非常に優れているように思います。その点、大学全体のバックアップは良い、と考えていいと思いますね。 ただ大学院の場合は、実は名前よりも、人(誰につくか)を重視すべきではないかと私は思っています。 つまり、東京大学だから絶対良いというわけではなく、やはりあなたの考え方や性格に沿う人を選ぶべきであるのです。 それはもちろん学問的愛称でもありますし、人間関係としても重要でしょう。 いい忘れましたが、絵所秀紀も有名です。開発経済学ならば、彼のものを必ず通らねばならないでしょう。『開発の政治経済学』がもっとも有名で、いまや欠かせない書物の1つです。 わたしの叔父がいっていましたが、「何事かを本気でやろうと思うなら、その一流の人の下でやるべきだ」というのがあります。この言葉は今のわたしに大きな影響を放っています。 もちろんこれだけでは単純すぎますが、人柄等は、ある程度ネットで調べられることも多いですよ。有名な先生でも個人に張り付いて・・・というわけにはいかないでしょうが、基本的には学生を助手にして使いまわすような人間ではないと信じます。意見を求めれば、答えてくれるという程度のことはするはずです。 西には、本山美彦(京都大学)などもいます。とりあえず、時間はあるはずようなので、彼らの本をじっくりと読むことをすすめます。 最近は、人間開発論へと関心がうつっているように思います。これはご存知でしょうかね、アマルティア・センというインド出身のノーベル経済学者の功績による潮流の影響です。開発論ならば、このものは避けられないでしょう。絵所秀紀編『アマルティア・センの世界』がよいと思います。ここには、それなりに開発経済学では名のある人々が名を連ねているので、一見の価値があると思います。これの延長線上に、西川潤の『人間回復の経済学』があります。 わたしのまわりの教授・助教授陣と話をしておりますと、やはり人間関係は決定的にキーになります。そういったことを考えると、一流の人につくだけでなく、そういった学会が活発なところを選ぶということも重要かもしれません。もちろん講師はふつうに募集をかけることがあります。ですが、わたしの聞いている範囲ではやはり、講師で当分努力しながら、人間関係をまもり、共同の仕事などを通して、業績をあげ、やがて助教授のお呼びがかかるというパターンが多いように思います。 先の発言についてですが、開発政治学でしたね。先の発言は国際政治学のものでした。もうしわけありません。
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一般的には、あなたがあげられた用件しかありませんが、ともかく自分の専門を固めてはいけません。学部生の間は、柔軟にやっておくべきです。あとは、古典を読む機会を持つことです。 開発政治学なら、僕は悪いとは思いませんが、一般的な国際関係論の論者と、批判理論に関する文献、ロバート・コックスなどを読まなければなりません。はっきりいってわけわからんと思いますが、そこに執着して、必死にやれるかどうかが最終的なあなたの地位を決めるでしょう。 確かにあなた自身が業績を残す、これは絶対です。ですから、あなたは恋人をつくることも、サークルで遊ぶことも、外で騒ぐことも、時にはいいですが、基本的にそれらを捨てて、勉強に一身に努めるという程度の態度がなければ、話にならないと思います。 それは院で大きな格差になります。 狙うのならば、その道(専門)の一流の人のもとで勉強することです。開発経済学なら、渡辺利夫など(漢字が違いますか)がいます。なまなましい話ですが、コネは結構大事だと思います。 誰かその専門の一流の弟子、というのは非常に多いですよ。私の周りはほとんどそんな教授ばかりです。開発社会学は知りませんが、開発経済学なら西川潤先生あたりを狙うといいでしょう。国際政治学は今誰が上にたっているのかわかりません。左翼なら、武者行路公秀でしょうが・・・ 今わたしがいった人物の名前をまったく知らなければまだまだ相当勉強が足りません。がんばってください。
少し疑問なのですが、大学一年生の段階でなぜ開発社会学に興味を持たれたのでしょう…?日本では開発社会学は相当マイナーで普通開発経済学という講座の方が多いです。ポスト的にあまりにもマイナーなものを選んでしまうと空きがなかなか来ない、ということも考えられます。もちろん経済学をやるには相当な数学の力が求められますが、専門の選択をこれから色々考えていかれると良いと思います。 率直に言って研究職は挫折する人が多いです。かく言う僕も、ゼミの指導教官から直々に大学院進学を考えてみないか、とお誘いを受けましたが、自分の能力の無さをよく理解していましたから、今は考えていないと答えました(今はTOEIC860点ですが英語の論文もろくに読めません)。特に文系の場合は大学院卒の方が就職が厳しいという現実もあり、とりあえず就職を決めました。また大学院に行きたくなったら行こうかとも考えていますが、その時は、高望みせず、予備校や塾の講師でもいい、ぐらいの覚悟がないと無理だと思います。(大手予備校の講師は大学の教員になれなかった人が多いです)
- antoninus64
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こんにちは。 思うに、いま実際に大学教員の職に就いている人に「どうやってなったんですか?」と聞くことは全然問題ないと思いますが、それでは本当に大切な情報にはたどりつけないかもしれません。彼らはみんな「成功者」だからです。成功している現在からみれば、院生時代にやるべきこと、能力や業績の水準などを振り返ることは可能ですが、実際は同じような(いや、むしろはるかにレベルの高い)能力を持ち業績を出していても就職のない人がいます。ひとりの大学教員の背後には数百人の「挫折者」(汚い表現でごめんなさい)がいるはずです。その意味では、そういう人のその後の進路の方が「謎」です。 真っ暗、ですね。そうなんです。今日大学教員になりたいというのは、占い師になりたいとか放送作家になりたいとかいうのと似たようなものなんです(この例示には自信なし)。前向きなアドバイスとしては、あなたの大学の大学院生(「大学に残って」とありますから、大学院のある大学でしょう)で最近他大学の教員になった人がいるかどうかを調べてはいかがでしょう。文系だと、3,4年生くらいから院生のゼミに無理やり出させてもらって耳学問するのもいいでしょう。(根本的なアドバイスとしては、とにかく大学院は東大に行け、というのもありますが。東大院なら確実、ではありませんが、確率的には高いと思います。)
- takkochan
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私大工学部教員です。 基本的には、博士号取得、そのまま大学教官というのが最もポピュラーです。 他の回答にもありますが、私自身、修士修了、民間研究所(2社)、県立研(県職員上級職)、国研(国家I種合格)、国立大学教官、私大教員という経歴を持ってますが、40台でこの経歴というか、大学以外の経歴を持つのは、私の大学では私だけですし、他の大学でも一般的ではありません。 私のいた国研から、国立大学教授に40台でなった人が3人いますが、彼らは、その国研でも極めつけの業績と能力を持っており、むしろ例外的な存在だったとお思います。 多くの場合、大学以外の経歴を持って大学教員になるのは、定年後かまたはそれに近い人です。基本的には1度大学を離れるとなかなか大学には戻れません。 私も、色々な道をたどりましたが、修士修了時点で、大学教員(教授とは言いませんが・・・)になるつもりでした。しかし、ポストにつくのに7年を要しました。 企業などでは、特に業績の点で大学に戻るのは困難です。本気で大学教員を目指すなら、大学から離れるのは得策ではありません(もっとも生活がありますからなかなかそうも行かないわけで・・・私もそうでしたが・・・)。
- f_koga
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こんにちは。 実際に大学の教授や関係者は、研究のテーマを探して歩いている人です。研究できるのなら、別に企業でもいいし、国家公務員になってもいいと考えている人ばかりです。実際、試験に受かっている人もいますよ。 肩書きではなく、研究したいかどうかというのが、決め手です。 あ、でもこれは理系の話ですが・・・
人文系の大学院博士課程に所属する者ですが、正直なところ、文系の場合、ストレートに博士課程に進学することはお勧めできないです。 既にご指摘があったように、大学のポストは減少傾向にあります。オーソドックスな研究分野の場合、就職はかなり難しいです。研究分野が流行の学問傾向に引っかかる場合は可能性がありますが、就職の可能性を過大に評価することはためらわれます。 博士課程進学後、課程博士を取ることは、博士課程進学者の就職にとってこれから必須となると思います。その意味では、最大6年の間にまとまった論文が書ける研究分野を見つけていなければ、きついですね。また博士号を取っても、なかなか就職先は見つからないです。非常勤講師や学術振興会の研究費助成で食いつなぎながら、ポストのあくのを待つことになります。あいたポストに上手く入り込むためには、これも既に指摘のあったことですが、人脈が大事です。そのためには、有力な人脈をもつ大学院へ進学する(大学の人事において、~大閥というのはまだ存在します)ことや、人脈をつなげる大きな研究会に参加し、顔を売ること、その事務を担当すること(これは無償の割りに、結構大変な仕事なのですが)が必要になるでしょう。その上で、運です。あいた大学教員ポストが継続されることは、まさに大学の財政などに左右されることだからです。 以上、悲観的な見通しばかりをしてしまいましたが、私の周りではそんな状態です。しかしあまりに寂しいので、プラス条件をあげれば、団塊の世代の研究者がぼちぼち退官の時期になってますから、ポストの空きが今よりも増える可能性はあります。また直接大学教員を目指さずとも、研究所などの研究員を経験してというルートのほうが現実的だと思います。 おすすめは、修士まで進んだら、就職し、その後社会人入学で博士課程へ進むことです。忙しくて大変かもしれませんが、とりあえず就職の安心があり、また修士からストレートに進むのとは違って、考える時間もありますので、博士論文をどうするかについて考えを深めておくこともできます。(私もそうすればよかったと周りを見つつ後悔しているのですが・・・) 以上、長々と書き込んでしまいましたが、まだ大学1年生とのことですから、いろいろ情報を集めて、学界の動向や大学院の状況、大学教員の研究や現状について調べておくことをお勧めします。今の大学の専門の先生には、とりあえず大学院進学とその先の就職の様子などについて聞いてみてはどうでしょうか。先生の就職の話は昔の情報ですから、今のあなたの意向という形で聞いたほうが有益でしょうし、失礼な質問でもないと思いますので。
- torumaringo
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皆さんとは少し違った観点から。 政府の財政赤字がひどく、これからの研究職は、利益に直接結びつく分野か最先端の科学技術でない限り、予算(=ポスト)はバシバシ切り捨てられます。教授が退官するたびにポストを減らしていく傾向が全国的に一般化するでしょう。今20 - 30代の方に「就職先としての大学」はあまりお奨めしません。それなりに覚悟しておいたほうがよいでしょう。 大学は文部科学省によって分配される予算(補助金など名目は何であれお金)によって賄われています。このため、国家公務員の上級職のうち勉強好きの人が「天下り」として教授になるケースが驚くほど多数あります。 つまり、博士号→教授というコースではなく、学部卒→国家公務員(上級) → 大学へ天下りというコースも、一つの有力な選択肢になります。
お礼
確かにそういうコースを歩んでおられる先生方もよく目にします。最初から、大学院進学を考えずに、まずは公務員就職するという道も有効なわけですね。どうせ「勉学」することには変わりありませんから、あまり視野を院ばかりに狭めず、他の道も考えたいと思います。ありがとうございます。
- urankun
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とてもおもしろい本があります。「 新大学教授になる方法」 鷲田 小彌太著(哲学教授)という本です。 基本的には、大学教授は資格がいらないので、誰でもなろうと思えばなれる、というのが考えの出発点です。さらに、こんなことも言っていました。 ●以前に比べて、今は教授公募が行われるので、容易。最近は、博士号は必要。ない場合は、かなり困難になる。 ●大学院は望むところにいける。入れないのは、よほど実力がない人。 ●学術論文を出すことは不可欠。なるべくたくさん書いておく。 ●論文は、なるべく過去のものをよみ、それに付け加える方法でやる。読まずに作成すると、独善的なものになる。 とか書いていたと思います。結構有名な本なので、図書館の検索等をすれば出てくると思います。 なお、同氏が言っているように、確かに大学の教職の公募は最近とてもオープンです。下記のサイトなんかをみると、どんなニーズがあるのかイメージがわくと思います。
- 参考URL:
- http://jrecin.jst.go.jp/
お礼
御礼が遅くなりました。 いい本を薦めてくださって有難うございます。 やはり博士は求められるのですね。 とりあえず薦められた本を探して一読してみたいと思います。とりあえず私の今現在の意見としては、海外の院に進学できるように専門とともに語学の研鑚に努めるということです。
- higahiga
- ベストアンサー率8% (2/23)
大学生です。この手の話には興味があります。 業績とともにコミュニケーション能力、人脈等が非常に大事らしいです。 公募ですが、学会等でいい人材を見つけてから公募を出すらしいです。つまり、公募を出す時点で取りたい人はほぼ決まっているというカラクリらしいです。 ある先生曰く、「研究者になりたいのならバシバシいい研究して論文書いて、バシバシ学会に出てアピールしなさい。大学院時代(B4も)って結構人生かかってると思うよ。」ということです。
お礼
御礼が遅くなりました。ありがとうございます。 あのー、読んでてちょっと分からなかったのですが、“大学院時代(B4も)”の「B4」って何ですか?「学部時代」という意味ですか?
- gokuh_
- ベストアンサー率39% (89/226)
人脈がとても重要ですよ。 自分の実力と研究成果だけで、なかなか大学や研究施設に採用されるものではないでしょう。 母校にそのまますんなりと入り込める訳でもないでしょうから担当教官等の推薦文を持って講師・非常勤講師・助手等の職に就く事から始まるでしょう。 大学・大学院在学中に学会や講習会・研究会等に積極的に参加し、進みたい分野への人脈を築くことです。 自分の担当教官に「どんなふうにしてこの大学に着任したのですか」と聞くことは決して失礼な事ではありません。 ただ、聞き方が「失礼だなぁ」と感じる場合が。 唐突に聞かれても・・・。 人脈というのはコミュニケーションが大切です。 担当教官と上手くコミュニケーションをとり「自分も教授職・研究職へ進みたい」と自己の志望を話せば、快く教えてくれるでしょう。 まず大学在学中に、どの分野に進むのか?どの指導教官を選ぶか?をしっかり見極めてください。 大学在学中は先生方とのコミュニケーション作りに失敗してもまだ修復しやすいですが、大学院に進んでから選択を誤ると引き返せなくなる事もありますので・・・(最悪、斡旋や推薦をしてくれない等)
お礼
お礼が遅くなりました。ありがとうございました。やはりどの方も、人脈が大切だと仰るのですね。肝に銘じてがんばろうと思います。
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お礼
お返事ありがとうございます。御礼が遅れていますので、先にこちらから書いておきます。 挙げられた先生方ですが・・ 渡辺利夫先生は拓殖大の学長ですよね。開発経済学入門という著書を持っていました。奇遇です。 西川先生は、たしか早大政経学部の先生だったと思います。国際経済論の先生ですね。 左翼には関心はあまりありません。 ただ渡辺先生みたいに、もう拓殖大学長・東工大名誉教授みたいなポストにある人には一介の一学生は師事する事は難しいでしょうか? 私はむしろ経済学だから一橋に進もうと思っているんですが。あそこは私は東京人ですが、早大よりも凄いと思います。