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療育手帳の再認定で、返却はありえますか?
検索も試みたのですが わかりませんでしたので、 よろしくお願いします。 B2の療育手帳を持った子ども(広汎性発達障害) がいます。 当時、私(親)も、よく理解していなく、 手元に何も 判定の根拠の書類などがないのですが、 すれすれで交付されたようです。 その後、いい先生がたにご指導いただき、 心理的にも かなり、落ち着き、できることも増え、 会話も 双方向になっています。 再認定が2年ごとにあるのですが、 もし、再判定の結果、すれすれの少しだけ上のスコアだったら、手帳は、返さなくてはいけないのでしょうか? 障害があることは事実で、障害自体が治らないのに、手帳は返すということはありえるのでしょうか? 療育手帳を 返した人がいる、と聞いたことがある方はいらっしゃいますか??
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療育手帳は全国共通の制度ではなく、各都道府県が各々個別に運用しています。 言い替えると、国の法律(知的障害者福祉法や児童福祉法など)の中では何一つ定義されていませんし、また、知的障害の定義も、国の法律の中には示されていません。 このため、障害の区分(どこからどこまでを○級とする、といった定め)などは都道府県によって完全にまちまちですし、認定の基準も異なります。 たとえば、私がかかわってきた埼玉県では、重いほうから順にマルA、A、B、Cという順番になっています。 つまり、B2とかB1というのは無いわけですね。 ということは、「B2の療育手帳」について質問された場合、「これこれこうなる」という共通の答えはありえない、ということにもなるのです。 さらにやっかいなことに、同じ都道府県内で同じB2の人であっても、認定にかかわる判定員の主観や判定手法などで、再判定時の検査値(いわゆるIQ)が大きく変わってきてしまう、ということも起こります。 これは、それだけ「知的障害というものが曖昧な基準に基づいている」ということをも意味しており、国が法律で共通基準を作りたがらない理由の1つだと考えられています。 肝心の再判定についてですが、ある県では甘めに認定するのに、また別の県ではかなり厳しく見る、ということが頻繁に起こります。 ただ、だからと言って、再判定の結果、IQが規定のラインを満たさなかったからと言って機械的に療育手帳を返却させる、ということは、あまりありえないと思っていただいて結構です。 これは、質問者の方がおっしゃっていることそのものが理由で、「障害を持つことは事実である」「障害自体は不変である」ということによります。 それでも残念なことに、返却を求められる可能性はゼロではありません。実際に、療育手帳の返却を求められる方はいらっしゃいます。 行政の融通が利かな過ぎる、たいへんな悪例ですね…。 しかし、これは非常に稀な例ですから、一般的にはあまり心配をしないでも大丈夫ですよ。くれぐれも念のため。 なお、再判定に疑問を感じた場合には「判定をもう1度やり直してもらえませんか」と申し出ることが可能です。
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蛇足ながら、ちょっと付け加えたいと思います。 アスペルガーや高機能自閉症、広汎性発達障害などでIQの高い人に対しては、これまで手帳は交付されず、なんの援助も受けられない人が大多数でした。 その実、社会的協調が難しいし、親は社会の偏見(しつけ、育て方が悪いなど)もあいまってとても苦労します。 ここのところをなんとかしようと、手帳の交付の要求など、日本自閉症協会などが働きかけを行っています。だんだんと制度的に充実してくるのではないでしょうか。 あなたのお子さんはまだ学齢期のようですので、たぶん、この恩恵に間に合うと思いますよ。
お礼
ありがとうございます。 >だんだんと制度的に充実してくるのではないでしょうか。 そうなるといいと思いますし、これまでされてきた方々の働きかけで 徐々に良くなってきているらしいと最近気がつき始めています。 ((うちの場合ですと、さほどの高機能でもなさそうです。 たまに、(おっ)と思うような、賢く聞こえるようなことを言うので、楽観的に 高機能かな と思っていたのですが、言うほどはわかっていないらしいです。やっぱり、全体として、幼い。。。です。自閉!という雰囲気でもないのですが。)) でも、知り合いの、高機能の子供たちをみていて、 いっけん、(どこにもんだいが?)と思ってしまうような子供たちが、実は大変な目にあってるのを聞くにつれ、 彼らの、不要な苦労が減るように、なっていくと良いと思います。 ありがとうございました。
- kurikuri_maroon
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少し補足しておきます。 > こちら側の要因もあって、体調や、相手によって、答え > られるのに 口も開けないときと、普段以上に答えられ > る(本当にわかって答えてるわけではなさそうですが、 > たまたまうまくいく)ときもあります。 はい。まさにそのとおりですよね。 療育手帳の判定では、いわゆる「心理判定」がメインになるのですが、これがたいへん曲者で、そのときの環境に大きく左右されてしまいます。 第一、たった1回の心理判定で、本人の特性が明らかにできるはずがありませんよね。 というより、なぜ、本人の日常生活上のデータ(例えば、親御さんが観察してつけた、日記のようなものでもいいかもしれません)を全く活用しようとしないでしょう? 一応「生育歴」はたずねるものの、ほんの付け足し程度ですものね。 私としては、これだけは非常に疑問に思っています。 要するに、判定の結果というものは、「検査の場」というきわめて特殊な環境の下における、ほんの一瞬のデータを切り取ったものでしかありません。 ちなみに、支援費制度(ご存知とは思いますが)での判定もそんなものですよ。但し、療育手帳よりは幾分マシですが。 ですから、私見ではありますけれど、判定の結果に疑問が生じたのでしたら、どんどん申し出ていただいてかまわないと思います(少なくとも、私はそういうスタンスで仕事をやってきていました。)。 黙っていては行政(特に福祉)は動きません。「これ、おかしい!」と感じたら、どんどん声をあげていただきたいと思います。
お礼
ありがとうございます。 >黙っていては行政(特に福祉)は動きません。「これ、おかしい!」と感じたら、どんどん声をあげていただきたいと思います。 しりあいに(めったにお話できない人ですが)こういうタイプの人がいらして、 「え、そんなことができるの?(それはむりでは?)」ということを要望され、話し合いの結果 希望が通る、という人がいます。「だって、言わなきゃわからないよ、こうしてもらえたら、というのはどんどん、言うだけはいわないと!」 とおっしゃっていつも前向きです。 こういう人がいらっしゃるから、じょじょに良くなってきてるのだなと思います。 わたしは、説明を受けたら、それは不便だ、と思っても、「はあ、そうなんだー」「おかしいけど、そういうものかな」で終わってしまってきたので、これからは、もう少し、柔軟に、がんばっていきたいと思います。 生育暦、こまっていることなど、判定前に まとめていこうと思います。 ありがとうございました。
お礼
本当に丁寧なご説明で、聞きたい点にすべてお答えいただき、 ありがとうございました。 療育手帳という同じ名前なら同じと思い込んでいました。 地域的な差、判定員の主観などの影響があるんですね! 別に、こちら側の要因もあって、体調や、相手によって、答えられるのに 口も開けないときと、 普段以上に答えられる(本当にわかって答えてるわけではなさそうですが、たまたまうまくいく)ときもあります。 また、最後の、再判定に疑問、というところも、 教えていただけなかったら 気がつきもしないところでした。 手帳を希望していて、必要でもあるのに交付してもらえないという知人が、わりと 多くいらっしゃるので、 福祉を削る方向なのかも?「返してください」となってしまうかも。。。とびくびくしていましたが。 きっちり判定を受け、疑問があればもう一度、という方針にしたいと思いました。 手帳がなくてもやっていけるくらい成長したのなら、それは本当にうれしいことなのですが。 ありがとうございました。