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汎用機からオープンシステムへののメリット・デメリット

お世話になります。 近年、自治体が様々な電子化を図っておりますが、その際によく聞くのが 「汎用機システムからオープンシステムへの移行にともなう問題」というのがあります。 その点について何点かご教授いただければと思います。 1.汎用機のサーバ化とは?  オープンシステムにシステムを移行するとともに汎用機のサーバ化を図る  ということを聞きますが、汎用機のサーバ化とはどのようなことなのでしょうか。  文字通り汎用機をサーバーとして利用するということでしょうか? 2.汎用機システムでは柔軟な対応ができない、とは?  自治体のこれからのオンライン中心のシステムにおいて汎用機システムは  柔軟な対応ができない。なぜ汎用機システムでは柔軟な対応ができないのでしょうか? 3.汎用機では法改正等の修正が困難  汎用機でもこれまで法改正等によるシステムの修正は行ってきました。  オープンシステムに移行しても同様に修正は必要です。  なぜ汎用機では困難である、ということになるのでしょうか? 4.オープンシステムとは。  過去のQ&Aを参照したのですが、いまいち分かりません。  汎用機の対義語であり、ソースを公開(オープンしているもの)というのは分かるのですが、  具体的にはどういうことなのでしょうか?  汎用機(大きなコンピュータ)に対して既成の(例えばNEC等の)PCを設置して  クライアントサーバー形式にするということなのでしょうか?  要領が得ない質問でまことに申し訳ありません。 たくさん質問してしまって申し訳ありません。よろしくお願いいたします。

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  • ベストアンサー
  • nya22
  • ベストアンサー率42% (3/7)
回答No.1

汎用機の集中型からクラサバの分散型になぜ変遷したかを調べればわかると思います。以下は私の記憶だけでかいていますので「そりゃ違うだろ」の場合はフォローお願いします。 汎用機ってのはたいてい1つのメーカー(たとえば日立,NEC,富士通)の製品で構成されます(プロプライエタリシステムといいます)。それは何故かと言うと,汎用機の仕様が公開されていないからA社の汎用機なら,A社の汎用機用の周辺機器を使わざるを得ないからです(他社の製品を使うことも可能ですが大変複雑です)。これに対していろんなメーカーから公開された(オープンな)仕様の製品で構築することをオープンシステムっていいます。 オープンシステムのメリットは,性能や価格の競争ができるという点です。 あとオープンシステムという言葉とともにクライアントサーバシステム(CSSとかクラサバとか言われます)があります。 汎用機を使ったシステムは,プリンタやアプリケーション等の資源がホストマシンの場所に集中している集中型コンピューティングで,クライアントサーバシステムは,プリンタやアプリケーション等の資源が分散している分散型コンピューティングです。 集中型は処理要求と処理実行とを汎用機ひとつで行います(銀行オンライン端末とかそうですね)。分散型は処理要求をクライアントで,処理実行をサーバで行います(インターネットがそうですね)。 で。各問いに回答すると 1.汎用機は高いんです。何億もするんです。吹っかけてはいないんだろうけど,汎用機の開発コストは非常に高価です。でもサーバは安いです。なのでコストをさげるために汎用機からサーバへと代わっていきました。パソコンとかでもまだマイコンといわれていた時代は汎用機同様に各社が自社開発していましたが,今はPC/AT規格に基づいたものになっているのがほとんどで自社開発する部分が極端に少なくコストが下がっていますよね。 2.汎用機の運用をすればわかるのですが,ソフトウェアを誰もが簡単に変更すると集中型ゆえに良い影響も悪い影響も*全てに*出るため,汎用機のライブラリ管理やジョブ管理等は厳格に管理されています。このため,扱い(運用管理)がとても面倒です。たいていは専属のオペレータが何人もいます。パソコンのように「パッチが出たから適用するか」「バージョンアップするか」なんて直ぐにはできないのです。 3.2.でも書いたようにソフトウェアの修正が簡単にできない上に,COBOLやPL/Iを使える開発者も少なくなってきており技術者不足も問題視されています。 4.冒頭で書いたとおりです。1社独占の閉ざされたプロプライエタリシステムに対し,各社の(外部仕様が)公開された(オープンな)システムのことをオープンシステムといいます。処理形態をいう集中型,クラサバ型とは少し意味合いが違います。 2-3.ユーザから見たC/SコンピューティングによるLIS:片岡浩巳(高知医科大学医学部附属病院検査部)(A&T) http://www.aandt.co.jp/jpn/lis_p/2-3.htm (集中型と分散型の違いがわかりやすく書いてあると思います) クライアントサーバシステムとは(e-Words) http://e-words.jp/w/E382AFE383A9E382A4E382A2E383B3E38388E382B5E383BCE38390E382B7E382B9E38386E383A0.html オープンシステムとは(e-Words) http://e-words.jp/w/E382AAE383BCE38397E383B3E382B7E382B9E38386E383A0.html #でもまたTCOの問題で分散から集中に回帰しているようですね(笑)

redzep01
質問者

お礼

早速のご回答、それも分かりやすく説明いただき、大変ありがとうございましたm(_ _)m 最後に >TCOの問題で分散から集中に回帰しているよう とありましたが、結局汎用機を調達・運用するより オープンシステム導入の方がコストが高くつく ということなのでしょうか?

その他の回答 (3)

noname#13214
noname#13214
回答No.4

個人的見解です。(いろいろな問題があるので記述表現について深く突っ込まないでください。) 1の回答 「汎用機を従来の使用概念からはずして、”大きなサーバーとして定義しなおす。」という意味です。ほぼ質問者の言っている意味と同じです。従来の汎用機使用方法は、データ処理プロセスもプログラムとして開発してきました。COBOLなどの言語を使って、チェックロジックを加えたり、入力画面制御もしたりしました。今度は、それを小さなPCサーバーと同じように使用する。つまり、”LANネットワークの中に、大きなデータベースサーバーがいる。”とう意味になり、「DBサーバーに対しSQLコールをする」など、”データの変更更新のみを要求し、画面制御や計算加工ロジックなどはアプリケーションサーバーにさせたり、PC側アプリにさせたりするイメージになります。こう考えれば、「サーバー化」のニュアンスがわかりやすいかと思います。メーカー側もサーバーとして売るほうが説明しやすいのでそのように宣伝しているものと思われます。 2の回答 必ずしも言葉どおりの意味ではありません。修正工数は言語生産性の違いがあっても、改修設計の手間隙は差がありません。構造化技法やオブジェクト化する技法と専用TOOLがあっても個人差プロジェクト差が発生します。1の回答のように、汎用機もサーバー化するならばそもそも差はでないはず。 きっと、「従来の開発手法で作られた古いシステム」を総称して、”汎用機”と定義しているのでしょう。 では何か差があるのかといえば、開発費用保守費用です。汎用機技術者が減少し、PC&UNIXサーバー技術者が多いとうことは、入札すればどちらが安いかはおのずと明らかです。 保守費用は稼動後の修正費用もありますが、OSなどのソフトライセンス費もあります。LINAXでもない限り専用OSを使うホストが高いのは当然でしょう。それでも汎用機を選択するケースの理由は、UNIXにくらべ頑丈なシステムで長期安定稼動させたい要求があったり、メンテナンスメリットがある大型企業向けのケースです。 3の回答 法改正の対応というものも、手作りならば開発ツールと開発者の力量の差でしかありません。「汎用機だから」という理由は、「かなり昔に作ったシステム」という意味の取り違いではないでしょうか。昔の手作りシステムで設計デザインに柔軟性がないもであれば、ソース改修にも多大な変更が必要となるからです。 4の回答 No.2の方の回答のように、オープンソースという意味が1つ。もうひとつは「特定のメーカーに依存させない仕様で、導入後のメーカーの間接支配の影響を受けない。」という政治的理由です。注意すべきは、メーカー支配を受けないということは、複数メーカーの混成システムとなるということで、全体最適責任はユーザーとなる点です。トラブル時の問題切り分けと保守責任の判定が難しくなるので、”痛し痒し”となります。ですから、ネットワークとかシステムの大分類など大くくりでメーカーを統一し、システム更新タイミングでメーカーを切り替えるという考え方もできます。在宅看護サービス会社の実際のサービス提供の様子を見て、不満があれば他社へ切り替えるような感じですね。そのときに汎用機依存の開発toolを使用していると、その切り替えのためにコンバージョンプログラムなどによる移行開発が若干派生します。このような手間隙がないようにするのもオープン化の概念だと思います。でもUNIXでもDBでもメーカーごとに異なるので似たようなものかもしれません。 ちなみにDBもメーカー支配となりますので、ハードウェアだけで考えるのも片手落ちです。さすがにDBを頻繁に変更するような考え方には、実際問題、難しそうです。 なお蛇足ですが、専用品と汎用品の違いに一言申し上げます。 同じPCでも安物汎用品と耐高負荷環境仕様品では、たとえばDISKエラー発生値が数千倍も違います。当然、汎用機のDISKとPCの汎用品DISKも同様です。ただし、サーバー用DISKとして汎用機用、UNIX用、PCサーバー用の垣根がなくなりつつありますので、「汎用機とそれ以外」という考え方は意味がなくなりつつあります。

redzep01
質問者

お礼

いやぁ・・ボリュームだけでなく、分かりやすいご説明、本当にありがとうございます。助かりましたm(_ _)m

  • nya22
  • ベストアンサー率42% (3/7)
回答No.3

No.1より >とありましたが、結局汎用機を調達・運用するより >オープンシステム導入の方がコストが高くつく >ということなのでしょうか? 分散型に移行するとき,100箇所に点在する事業所に安いサーバを各1台の計100台設置して…なんて企業ではありました。サーバと言っても今のPCサーバではなくUNIXマシンとかでしたから,普通でも100万近くするのに100台置いたら,1億ですよ(笑)。 で,100台分のソフトウェアライセンスを買うんですよ。それに100台のマシンを通信回線で結びます。ソフトウェアのバージョンアップ…100台分作業です。自分1人じゃできないので作業を委託します。ちゃんと動いているかわからないので100台分監視します。現場の人がサーバのお守なんてしてくれません。なんてそんなことをしていると実はめちゃめちゃ金かかるんです。特に問題になったのは通信回線コストではなかったでしょうか。今でこそFTTHが普及していますが,C/S移行期はまだ専用線接続。莫大なコストがかかってたんです。 だったらもっとホスト並みの性能と可用性をもつ超高性能サーバをドーンとデータセンターにおいて,FTTHでVPNつくって専用線のようにして…あれこれって昔のホストマシンでやってたことと変わらないんじゃ??ってのが回帰しているといった部分です。

redzep01
質問者

お礼

重ねてのご回答、本当にありがとうございますm(_ _)m 非常に具体的なご説明、分かりやすく、助かりました。

noname#10771
noname#10771
回答No.2

汎用機とオープン系の移行に関わった経験を持つものです。 1.はよくわかりません。聞いたこともないです。 2.ですが、 汎用機のような「全ての機能を一つのマシンで」という考え方だと、一つのモジュールの変更が、他へ影響を及ぼす可能性があり、その調査から影響テストまで一連の作業が必要となりますので、ある機能を追加する・変更するという事が容易ではなくなるので、柔軟な対応ができないといわれているのだと思います。3.の答えもこれと同様のことです。 4.ですが、 一般的にオープンシステムと呼ばれているものと、オープンソースは違います。 おっしゃられているようにソースを公開しているのはオープンソースです。使うのは無料だけどトラブルが起きても自己で対応しなければいけないもので、オープンソースのものを独自に改良して売り出している企業もあります。オープンシステムは、下でも言われている通り、仕様が公開されていて、それ用のソフト等がサードパーティが提供することができるものです。WindowsやMac等はたくさんのアプリケーションがあります。それはWindows仕様が公開されていて、他の会社がWindows用のソフトが作れるからです。汎用機ではそうはいかないので、拡張性に乏しいのです。

redzep01
質問者

お礼

御礼が遅れまして大変失礼いたしました。 丁寧な説明、大変ありがとうございました。 オープンシステムとオープンソース、やはり勘違いしておりました。。

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