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金利スワップについて
こんばんは。 私はメーカーに勤務している会社員です。先日、同僚から「当社も金利スワップを利用する~~」といった話題が出ました。素人なので、金融機関のWebやデリバティブ取引に関する書籍等を調べてみました。少々疑問に感じたことがありました。それは、どの説明を読んでも利用しようとする顧客側(今回の場合であれば、当社がそれにあたるのでしょうけど)のメリットとデメリットについては記載されているのですが、一方の金融機関側のメリット・デメリットについては、特に記載されていないように思えました。これほど、デリバティブがもてはやされている状況ですから、それを取り扱う金融機関側にもメリットがあると思うのですが、いったい金融機関側のメリット・デメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?ちなみに同僚の話によると当社が利用しようとしているのは、将来の金利上昇リスクに備えて「変動金利⇔固定金利」の金利スワップというものだそうです。確かに将来金利が上昇した場合にあらかじめ有利なレートで金利を固定していれば当社の側にメリットがあるとは思えるのですが、もしもその想定通りに金利が上昇した場合には、金融機関は損失を被るだけなのでしょうか?それとも金融機関は、他にリスクを回避する手段等があるのでしょうか?それでも、わざわざ顧客に勧めるだけのメリットがあるのでしょうか?
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銀行員です。 1の方が書かれていますように、銀行はスワップ市場で反対取引を行うことでリスクを回避します。 といいますか、銀行はスワップ市場の金利動向を見て、顧客への提示レートを決めますので、逆鞘 は原則ありえません。 お客への提示例 1.変動金利(基準+1%)の銀行支払・顧客受取 2.固定金利(2%)の銀行受取・顧客支払 市場での反対取引例 3.変動金利(基準+1.2%)の銀行受取・相手支払 4.固定金利(1.5%)の銀行支払・相手受取 上記4つを同時に行なうことで、銀行には変動金利利鞘分0.2%と、固定金利利鞘分0.5%の 合計0.7%が利鞘として確保出来る、というわけです。 基本的に逆鞘はないので、銀行にとっては安定的な収益を生む取引ですが、顧客が倒産したような 場合には、一方のスワップ取引を顧客に代わって銀行が行なわなければならなくなるリスクはあります。
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銀行が直接デリバティブ取引の相手であればリスクが銀行にありますが、銀行は変動金利→固定金利の客と固定金利→変動金利の客のデリバティブ取引をぶつけますので将来金利の変動によるリスクはほとんどありません。金融機関側は受取利息と手数料や金利差等で利益をだします。
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早速、回答いただきありがとうございます。銀行が直接のデリバティブ取引と相手というケースよりも、むしろ「仲介」といった機能を果たしていくようにしているのですね。
お礼
回答いただきありがとうございます。 そもそもの対顧客提示レートの段階で「利鞘」を含んでいるのですね。 わざわざ、詳しい取引事例まで記載していただいたので、理解しやすく大変に助かりました。