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映画に出てくる2丁拳銃のシーンについて
私はガンバトルのシーンのある映画が好きなのですが、よくそういう映画の中でにヒーローが2丁拳銃を自在に操り敵を倒すというシーンが出てきます。しかし武器などに詳しい友人によると口径の大きな拳銃を片手で撃つのは基本的に無理だし、ましてや両手で2丁を激しく連続で発射するなど絶対に無理、たとえ発射することはできても、全く命中しない、というのですが、実際、本物の拳銃ではあんなことは不可能なのでしょうか?ご存知の方がおられましたら是非教えてください。
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まず最初に… 思いっきり余談が多いです…スミマセンm(__)m。 銃は拳銃に限らず、当てるためには目視で照準を使い標的を脳で認識し、ポイントしなければならないので、2丁の銃を同時にポイントすることはできません。視覚で限定的ながら複数の動体を認識することは可能なのですが、上記の理由で正確なポイントはできません。動くものにやたら引き金を引くくらい…。よほど訓練され動体認識の切り替えが即座に出来る人なら可能かもしれませんが、通常このような訓練は行いません(FBI等では複数標的に対し、犯人か民間人かの即時判断、犯人ならどちらを優先的に撃つかの訓練はしますんですけど)。 No1.のgogopokoさんのおっしゃるとおり、銃の構えについても戦前はシングルハンドが基本でしたが、戦後はダブルハンドで持つのが基本です。利き手で撃つのは可能ですが、正確な射撃が出来ないと、非常に危険です。 反動についはマグナムのような強装弾でも45ACPの様な亜音速弾でも、通常銃が跳ね上がる前に弾頭は銃口から出ているので、初弾は良いとしても2発目以降は反動が収束してから再度ポイントが必要になりますのでこの物理学的なタイムラグは通常避けられません。ダブルハンドでしっかり持ったとしてもです。 次に拳銃についてなんですけど… 重量的には90年以降トレンドの92Fやグログなどのオートマティックのハイ・キャパシティモデルでも、当てるつもりでなくただバカスカ撃つだけなら2丁可能です。マガジンフルロードで1.5~2Kgくらい?なんでずっとやってりゃ腕が疲れてくるけどね(ただし大型リボルバーやデザートイーグルなんかもってのほかですけど。マグナムリボルバーは重量あるしトリガープル重いし、左手でM29なんて撃ったらふにゃふにゃ)。 と、いうわけで、実際いざというときの状況にもよると思いますが、現実の世界では映画のような2丁拳銃はちょっと非現実的ですねー。 そもそも拳銃は護身用として開発&発達したものなので、拳銃を2丁も持ち歩くという能動的なことは、アメリカなど、私服警官が小型のサイドアーム(まあ、2丁目の意味で)を隠し持つ以外、意味ありません。大体2丁も持ち歩いたら服の下でも目立つし体力的にもバテます。本物の銃は重いし臭いし夏は触ると暑いし冬は冷たいしガンオイルが服に付くと洗っても落ちないし(泣)。だいたい「2丁拳銃」って西部劇の時代にバッファロー・ビルとかワイルド・ビル・ヒコックとかが闊歩してた頃、腕に自信ありの連中が粋がって2丁腰に吊るしてたあたりのイメージがいまだに映画の中で定着しちゃったようです。これはギャング映画=トムスンみたいな映画的常識ってやつですね。 もし現実に2丁持つとすれば、近距離の撃ち合いでサブマシンガンやショットガンの代わりに弾幕を張る必要があるとか、圧倒的な弾数で「下手な鉄砲も~」式に敵を倒す必要があるとかでしょうね。 映画もこのシチュエーションを流用して、派手な銃撃シーンを作っているのだと思います。実際派手だし。 ユンファが「男たちの挽歌」シリーズで2丁使うのは数の上では勝る敵に対して、という意味だったのに、回を重ねるとそれが様式美みたいになっちゃったりしてますね。 「バッドボーイズ2」冒頭で主人公が2丁拳銃を使うのは敵の中心にあって背後の死角に対してポイントするという点で割と理にかなってるようなシーンでした。 PS:弾をバカスカというか…1時間で45ACP100発近く撃った(←ダマされて買わされた。返品不可、レンジ外持ち出し禁止)ことありますが、ええ、もう半泣き状態。
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- wassyoi
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定期的に海外で実弾射撃をしている者です。 他の方のコメントに重複する部分もあるかとは思いますが、アドバイスさせていただきます。 まず実銃(今回は9mm口径程度の自動式拳銃に限定)の場合それなりに訓練すれば片手でも充分に反動をコンロトールできます(実戦向射撃訓練では片手撃ちのトレーニングもやりますから)。余談ですが映画でチョーユンファが使用する「ベレッタ92FS」という大型拳銃はあのクラスのハンドガンではもっとも反動がマイルドな拳銃です(米軍が採用したのもその辺が理由)。 実は以前レンジマスターの目を盗んで実は「ユンファ撃ち」をやったことがあります(^_^;) 1マガジン分(15発)合計30発を映画のように一気に撃ち切りましたが...結果は5m先のターゲットにもまともに当たらないくらいにメロメロでした。反動のコントロールはできていたつもりなのですが。 アメリカのポリスなどでは突発的な銃撃が起きてしまう距離を7m以内とし、その距離においては銃の照準を使わず目で直接ターゲットを捉え発砲する訓練をやります。当然そのほうが射撃が早いからです。 訓練をつめば近距離であれば大まかな狙いでも正確な射撃ができるということです。 私も多少は自信があったため例え2丁構えてもまあ当たるだろうと思ったのですが。。。 問題はやはり普段したことがない2丁拳銃だったように思います。慣れないバランスだったことにより無意識に銃をあさっての方向に向けていたのでしょう。 つまり。。。この経験に基づいた想像ですが、「男たちの挽歌」でのユンファ撃ちに関しては、あの程度の近距離射撃であれば相当な訓練を積めば充分に有効な射撃ができると思います。 ただ問題はそれだけの訓練をする意味があるのか?ということですね。2丁拳銃であのような敵地に乗り込む位なら私だったらショットガンかサブマシンガンを持っていきますけどね。 話が逸れましたが、ベレッタクラスの扱いやすい拳銃であれば実銃でもあのような射撃は可能です。が、それを有効に使うにはそれ専用に相当訓練をしないと単なるこけおどしにしかならないと思いますね。
お礼
丁寧な回答を感謝致します。実際にあのユンファ撃ちをされた方がいるなんてビックリしました!訓練をつめば出来るんですねえ!驚きました。モデルガンではあるんですが、実際の大きさのベレッタを持った時「うわ、でかいな!」と思った記憶があります。でも反動はマイルドなんですねえ!やはりそれだけ完成度の高い銘銃ってことなんでしょうね。でもやはりあの「男たちの挽歌」のあのシーンでは拳銃ではなく、おっしゃるとおり、マシンガンやショットガンの方がはるかに有効ですよね(笑)。有難う御座いました!
- Nightbreaker
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No.2のNightbreakerです。 以前さんまさんの「からくりTV」のホームビデオで、デザートイーグルをダブルハンドで撃った女性がその反動で跳ね上がったDEのフレームでアタマをゴツン!と打ってしまうのがありました。さんまさんかなりショックだったのか、違うビデオになってもまだ「あれほんま危ないわ!」とおっしゃっていたのを思い出します。 それと、ふと思ったのですが、2丁拳銃の場合、火力は2倍ですが、装填の手間も2倍ですよね? バンバン撃つ割にはリロードのシーンが無かったり、2丁とも撃ち尽くしてから換えたりとか、なんかヘン?1丁でポイントしたままもう1丁のマガジンを換えるテクニックを見せてくれた世良正則さんの「クライムハンター3」は今は無きMGCの季刊誌「ビジェール」で国本圭一氏が所ジョージさんに伝授した片手リロードをそのままそっくりパクってましたけど、結構さまになってました。 2丁使うなら「バイオ~2」のジルみたく撃ち尽くした方はそのまま捨てる、というのがカッコいいですよね。 「デスペラード」バンデラスの2丁のKP-90を使った酒場でのシーンは時代劇の殺陣っぽい様式美がシビレました。 ユンファの宴会襲撃シーンはのちにタモリさんが「今夜は最高!」でやってましたけど(ゲスト、ユンファ役は鹿賀丈史さん?)タモリさんは撃ちあいシーンが好きで、そのシーンを総集編で「凄い迫力!」と言ってました、また見てみたいです。 1時間100発45ACPは「2日で1.000発撃った猛者も」というコピーを真に受けた私が悪い(←バカです)んです。自分が撃つより人が撃ってるところをビデオに撮っていたら時間が無くなり、レンジ所有のガバメントのマガジンだけを集めて弾を詰めてもらい、消化しました。排莢された焼けた空薬莢が跳ね返って腕に乗っかりヤケド。疲れるというより火薬のガスのニオイに参りました(^^!)。
お礼
詳しい回答を頂き、感謝致します。私はあまり詳しくないんですが、デザートイーグルって確かあのドでかいオートマの拳銃ですよね?映画では「ニキータ」でヒロインが使っていたような‥。あの映画でもたしかヒロインは軽々と連射していたな‥w。まああの映画では訓練された女性って設定だったからまあ、可能なんでしょうか。「クライムハンター」って見てないんですが、教えて頂いた装填のシーンもすごく興味深そうですね!借りてみてみます。本当に色々有難う御座いました!
以前実際に海外旅行でガンシューティングを体験してみたんですが、ハンドガンでも結構反動がキツかったので、片手撃ちは難しいなと思いました。 男の人だと、或いは片手撃ちも可能なのかなと思いますが、命中率は下がるでしょうね。 というわけで、二挺拳銃はガンアクシーンの派手な演出(フィクション)だと思ってます。 でも実際にあんな風に弾丸ばら撒いて「数撃ちゃ当たる」みたいなことしてたら、お金がいくらあっても足らないと思います☆ 余談ですが撃つ時は両手でしっかりホールドして、着弾させたいとこよりやや下を狙って撃つとわりと上手く当たります。
お礼
ご回答有難う御座います。やはり当たり前ですが、反動で銃が跳ね上がったら、元に戻さないと次の狙いは付けられませんもんね。やはりフィクションか‥。でもそれはそれで映画として楽しむ他ないですね。有難う御座いました!
- gogopoko
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結論から言えば、友人の言ってる事は正しいと思います。銃を撃つ場合、反動があるのは分かりますよね?標的に向けて発射しても、その反動があれば命中率が下がるのは当たり前です。その反動を抑える為にも両手撃ちは基本です。映画でいえば、かの“ダーティー・ハリー”シリーズが良い例です。使用している拳銃が44マグナムというビッグパワーの拳銃というのもありますが、ハリーはきちんと両手で構えて撃ってますよね。もし、あなたが射撃をする機会があれば試してみれば身をもって分かると思います。 ちなみに拳銃での有効的な命中率は、2,30メートルだと言われてます。射撃のプロでも50メートルが限界らしいです。拳銃は、あくまでも至近距離に対するもので、それ以上はサブマシンガンやライフルを使用するのが良いです。
お礼
回答を有難う御座います。拳銃の射程距離って意外と短いんですね‥。参考になりました!
お礼
非常に詳しい説明を頂き、有難う御座います。こんなに詳しい方が居るんだなーってビックリしました。私が映画の中で一番最初に「カッコいいなあ」って思ったのはNightbreakerさんも書かれている、十数年前に見た「男たちの挽歌」の一作目でユンファが敵が宴会をしているところに単独で乗り込んで、2丁のベレッタをぶっ放しまくる、というシーンでした。あと、もうこれはほとんどコミック映画の域ですが、「デスペラード」という映画の中でアントニオバンデラスが2丁拳銃で暴れまくるシーンを良く記憶しています。馬鹿馬鹿しかったけど面白かったなあ。余談すいません(笑)。 Nightbreakerさんは一時間で100発も実射されたとのことですが、やはりそれって相当疲れるものなんでしょうか?また良かったら教えて下さい。