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ゆとり教育って…
すみませんが、ゆとり教育について”出来るだけ簡単に”教えてください。 1)誰がどのような目的で「ゆとり教育」はじめたのか? 2)なぜ今見直しが叫ばれているのか? 3)現場の教師の方々はどのように考えておられるのでしょう? 当方、海外に在住しており情報が限定しているせいでしょうか?どうもよくわかりません。ただ、日本の学生の学力や海外競争力の低下は海外にいても感じ取れます。 最近、海外に転居してきた日本の小学生は日本の国歌が「君が代」と知らず、「それは相撲の歌」と言われ、びっくりしたことがあります。語学留学の方の日本語もかなりひどいと思います。日本語でも十分考えられないのにレヴェルの高い英語を話せるはず無いと思います。東大生の方に自慢げに「夏目漱石は読んだことありません」と言われ目の前が真っ暗になったりもします。 こんな日本に誰がした?
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世間では忘れられていますが, ゆとり教育自体は昨今始まったものではなく, 1977年の学習指導要領改訂の際に導入されたのが最初です(実施は1980年)。 その後,1989年(実施は1992年),1998年(実施は2002年)の改訂を経て ゆとり教育路線は推し進められてきたわけです。 改訂のたびに「学習内容の厳選化」の名目で教科書は薄くなり, 現行の教科書は70年代までのものの半分程度の厚さしかありません(大判でカラーになったけど)。 それでも90年代前半までは 進学率の上昇と団塊ジュニア世代の人口のせいで受験への圧力は高まり続け 学力低下はさほど問題にはなりませんでした。 90年代後半,学力低下が最初に顕在化したのは大学です。 大学の場合,受験人口の減少,いきすぎた入試科目削減,教養課程の解体など, 固有の問題があったのですが。 で,小中高は大丈夫かと懸念されていた時期に 1998年の学習指導要領でさらなるゆとり路線が打ち出されたために 世論を二分する論争になったわけです。 しかも今回は学校5日制と連動したものでしたから。
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- takayuki_kato
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一応現場教師(高校非常勤講師)ですが,他の方とかぶる部分もあるので,部分的に回答させていただきます。 1)目的というならば,従来の「知識詰め込み教育」を「自分で考える力をつける教育」に改めるため…ってのが建前だと思います。 2)すでに回答されているとおりだと思うので割愛。 3)もちろん賛否両論ですが,「自分で考える力をつける教育」を目指したいという理念そのものは悪くないと思います。ただ,それを実現するための方法が間違っている,というよりそれを実現できない方法を用いているように思います。たとえば,オムライスを作るのに Aくん「オムレツもチキンライスも作れるけど,オムライスはオムライスでそのレシピをはじめから最後まで見せてもらわないと作れない。」 Bくん「オムライスのレシピはなくても,オムレツとチキンライスの作り方を知っているから作れます!」 という2とおりの生徒がいるとします。いわゆる「知識詰め込み」に終わる教育ではAくんタイプの生徒しか育たない,これからはBくんタイプの人間を育てていこうという狙いは理解できるし,個人的には賛同できます。しかし,今回のオムライスの例でもそうですが,「オムライスのレシピを知らなくても作れる」ようになるためには「オムレツのレシピ」と「チキンライスのレシピ」の2通りの“知識”が必要になるわけですよね?これと同じで多くの場合「自分の力で考える」レベルに至るまでにはそれ相応の“知識”が必要になることがほとんどなのです。改めるべきは“知識”を身につけるところで終わっていた点であり,“知識”を身につけさせていたところではない。それを勘違いして,“知識”を否定した教育をやっているわけですから,先ほどの例でいえば「オムライス」どころか「チキンライス」も作れない子どもばかりになってしまう…至極当然の結果なわけです。 簡単にってことでしたが長くなってしまい申し訳ないが,とにかく「自分で考える力」をつけるためにはまずは「知識」が必要ってことです。 p.s. 料理についての知識があまりないので料理のたとえはおかしいことをいっているかもしれませんので,その点はあらかじめ御了承ください。
お礼
私もアメリカに住んでいるのですが、どうもこちらに来る方の中に、何しに来てるのかな?という人を多く見かけます。若い人たちがみな馬鹿になっていくようで、心配でなりません。「ゆとり教育の失敗」について、いろいろな意見を聞けて大変参考になりました。皆さん、ありがとうございました。
- hironiichan
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皆さんがおっしゃっているのは建前で、本当は、ゆとり教育で浮いた予算で、エリート教育をするためです。 現に東京のある区では、公立学校の能力別化が進んでいます。 バカに金をかけるのはもったいない。と、文部科学省のえらい人が言っていますよ。 国民は、騙されないように気をつけましょう。
お礼
ありがとうございます。とはいえ、実際にエリート教育は進んでいるのでしょうか?全体に地盤沈下しているだけのように思えますが。
- outback
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この問題は、公立学校の先生方の勤務体系の問題、つまり公務員である公立学校の先生方も、他の公務員の方同様に週休2日に移行したことに始まります。それまで週6日で授業してきたものを、段階的に隔週が学校5日制となり、2002年(高校は2003年)から、完全に学校5日制になりました。 それに伴い、それまでの6日分の授業内容を5日分に減らすわけですから、土曜日の4時間分の授業内容を減らす必要が出てきました。 4時間分を減らすわけですから、例えば2科目を2時間ずつ削減するとか、4科目を1時間ずつ削減することも可能だったわけですが、そうすると、削減する科目としてどの科目を選んでも、非難されることが予想されました。つまり例えば数学と英語を2時間ずつ削減する、とした場合、なぜその科目なのか、という質問に答えなければならない。それで当時の文部省は、そのような批判を避けるために全科目を痛みわけとして、削減することにしました。すべての科目を削減するのだから、みんな我慢しろ、ということです。このときに「ゆとり教育」という言葉が使われました。 しかし、そこで新たな問題が生じます。全科目削減することによって、削減しすぎてしまい、今度は時間が余ってしまうことになりました。そこで、さすが文科省というべきですが、「総合的学習の時間」という文科省の方々さえどういうものか分からないものを持ち出してきて、「ゆとり教育」という言葉とともに、教育改革として打ち出すことに成功したのです。 ですからこの「ゆとり教育」から「総合的学習の時間」という流れは、全てが公務員の週休二日制の給与体系の合理化のためであり、「生徒のため」「日本のため」という目的は、初めからまったくありません。それを「生きる力の育成」などという、よく考えれば意味不明ながらも、人々が安易に飛びつくような言葉をうまく使ってうまく説明しきったものですから、日本の文科省は大変優秀だと言えるでしょう。 話は古くなりますが、数年前に全国で成人になった人たちが成人式で馬鹿騒ぎすることが問題になりましたが、あの年に成人した人たちは、時の文部省が進めてきた「個性重視教育」の1期生たちです。彼らは身をもって、文部省(文科省)が取り組んでいる成果を実証してくれたわけです。
お礼
ありがとうございます。「ゆとり」から生まれるものがアレでは…。
- kaitaradou
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比喩には限界がありますがゆとりという言葉を的確に理解するためのにひとまず教育を容器の作ることとその容器にいろいろな内容を注ぎ込むことにたとえてみたいと思います.容器も用途によって変えていかなければなりませんがまず容器を準備しなければ何も始まりません.特に初等教育で何の容器をも所持しない児童を沢山作ってそれをユトリと称している関係者が結構沢山いるのかもしれません. 一方大学へ行っても小学校の時に役に立った器を握りしめているような学生も少しは居るようです.また一方にいわゆるヤル気のある学生の中には他の人が持っている容器をやたらに欲しがるばかりで自分にとってどのような容器が最も適しているかを考えない人もいるようです.またアメリカ製の容器を盲目的に珍重する学生も沢山いるかもしれません.こういうのはゆとりがあるのかないのかわかりませんが、大学の後半には自分で自分用の容器を自作できるくらいのyutoriは必要なのではないでしょうか?
お礼
ありがとうございます。人としての器(うつわ)もですね。「アメリカ製の容器を盲目的に珍重する」、これも大きな問題だと思います。
1.文部省が.青少年の非行化の原因が「積めこみ教育にある」として.昭和40年代以降に行われた教育方針を元に戻した。 2.知識がない人々がほとんどになってしまい.優秀な人間を使い捨て要員に回さざるを得なくなった(金持ちの子供を危険な作業を行わせ.30代で俳人同様になってもらう。昔は地方大出を使ったのです)。 3.飲み友達で相変わらず教員をしている人間がいないので回答不能。ただ.母校に遊びに行くと「まだ共通一時世代がマシ」と不満たらたらです。
お礼
ありがとうございます。うーん、形だけのセレクション(大学入試)は行われ続けていても、全体にレヴェルが落ちると厳しいですよね。
- kaitaradou
- ベストアンサー率8% (102/1147)
この問題がうまく討論に乗らない理由が二つあると思います。ひとつは初等(基本的)教育と高等(専門教育)を区別して議論をしないことと同時にゆとりという言葉を誤用あるいは混用しているということです。あまり簡単に書くと誤解されますが、小学校は初等教育とし、大学は高等教育とします。小学校では共通の規則とか約束事を覚える事が目的になります。小学校におけるゆとりというのはこれらの約束事をおぼえる能力に差があっても是非全員におぼえてもらいたいという願いと関係があるはずです。ところが残念ながらゆとりという言葉がおぼえないでもよいという意味に使われてしまうことがるようです。 ところが大学ではゆとりというのは学生が自分の適性に応じて自由に物を考えるという意味になります。しかし現在多くの場合大学でも勉強しないでもよいという意味でゆとりという言葉が使われていることもあるようです。この問題は重要なので短い記述では誤解を招くかもしれませんが、私はゆとりという言葉の誤用に気が付かない事が一番の問題と考えます。
お礼
ありがとうございます。問題自体が認識されていないのが問題ということでしょうか。 レスを少しの間出来ませんが、ご意見引き続きお願いいたします。
- bullfrog
- ベストアンサー率22% (302/1370)
僕は現場の人ですが、現場は反対していますね。 国民総愚民化政策といっている人もいます。一部のエリートを作る方法は残しているので、上下の差が一層広がるのではないでしょうか。お金がある人は、薄っぺらい教科書を使わざるを得ない学校に見切りをつけて、別の方法で子どもを教育するでしょうしね。 君が代を知らないのは、最大の教職員組合である日教組が日の丸君が代に反対しているからです。教科書に載っていても、ほとんどの学校では君が代を教えてもらうことはありません。そのため、身近なところで君が代を聴く機会は相撲なのでしょうね。 日教組が反対することが悪いとは言いませんが、自分の国の国歌も知らない国民にそだてるというのは異常ですね。子どもに知らせた上で、子供たちに判断をさせるべきです。そういうバランス感覚のない組織が、日本の教育現場で一大勢力を築いています。
お礼
現場の方のご意見ありがとうございます。わたしも歴史的な問題はさておき、国歌くらいなんなのか教えないと海外で恥ずかしい思いをすると思います。アメリカではかなり国歌を聴くチャンスが多いです。それに引き換え海外に来る日本人は、自分の国歌も知らない。日教組の幹部の方にも1,2年自分のお子さんを海外で育ててほしいですね。
- foobar
- ベストアンサー率44% (1423/3185)
(以下の回答、私の独断と偏見に満ちてます) 1.他の回答にもあるように、詰め込み主義からの脱却てなことではじめられた。 2.一応理想は掲げたものの、手法がいいかげんだったために、デメリットばかりが噴出した。 3.賛否両論でしょうねえ。一部ほんとに実力のある先生方だと、うまく使ってるケースもあるようですが。 大体が、小学校で画一的に学力をつけようってのに無理がある。子供にも得て不得手があるんだから、それを頭に入れた制度が必要なんだけど、その点がまったくわかってない。テストやったら、100点の子が少なく、下は30点だったから、授業のレベルを60点まで下げましょう、てなことやった。で、100点(つーか、65点以上かな)取ってた子は興味なくして、30点の子はやっぱり落ちこぼれたと。ほんとは、理科で10点でも、体育で100点とれてればそれでいいんだけどねえ。 悪い意味での「みんな一緒」を実践した好(?)例。 (押し付けられた先生方も大変だろうな。それまで、自由裁量を排除されてたのが、一転手のひらを返して、「自由にできる時間をつくりました、さあどうぞ(と言いつつ、必ずしも自由裁量が認められてるわけじゃない)」と持ってこられてもねえ。)
お礼
ありがとうございます。100→60点というのは面白いたとえですね。ただ、子供の立場としては、現実にやられるとかなり面白くないでしょうね。
- nainnain
- ベストアンサー率18% (276/1510)
文部科学省のアホ達が現場の状況を知りもせずに 自分たちが仕事をしている証を示したいがために 無理やり導入した制度でこの結果 学力の低下は各学校や各区で実施されたテストで証明され 導入当初から現場の教師からは反対意見があった(私の地元では) しかも、問題の当事者文部科学省の担当者は制度導入の失敗を認めていない(認められるはずも無いが) そもそも一般家庭にゆとりが無いのに子供にゆとりが与えられるんでしょうかねぇ? ちょっと熱くなってしまいました、スイマセン。
お礼
ありがとうございます。やはり現場は反対が多かったのでしょうか?導入は文科省主導、現場反対という構図なのでしょうか?
- silpheed7
- ベストアンサー率15% (1086/6908)
1:詰め込み教育を否定した結果。 2:学生のレベルが落ちて、総白痴化に輪をかけた。 3:よくわかりませんが、私は否定派です。
お礼
ありがとうございます。悪いのは文科省?
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お礼
なるほど、大変参考になりました。