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アメリカの医師免許取得法!
将来、医師になりたいと思っています。日本の医学部は、国公立はレベルが高く、私立はお金がかかり過ぎなので、アメリカ(他の国でも構いませんが)の医師免許を取得したいと思っています。最先端の環境で勉強したいというのもあります。某国立大学工学部卒ですが、これからアメリカの医師免許を取得するには、どのような方法があるのでしょうか?また将来、日本で医師として医療活動することは出来るのでしょうか?
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アメリカ在住者です。 日本からアメリカに留学してきて医師になった人や研究職でアメリカに来ている日本の医師の友人も、外国から日本に研究しにきていた医師の知人もいます。 まずアメリカのメディカルスクールに行くには日本よりよっぽどお金がかかりますよ。 日本の医学部は6年ですみますが、アメリカの医学部は大学を卒業してからのち、MCATを受けてからメディカルスクール4年、その後レジデントプログラムを3年経ないといけません。 (レジデントの期間は有給だが) また外国人であればMCATと同時にTOEFLと(たまにGREも)が最低ラインの点くらいは必要になります。 (TOEFLで600くらい・GREは600以上) 一年の学費は日本ほどではなくてもアメリカの平均的学費からみればかなりかかりますし。 一例ですが、メディカルスクール4年の学費だけで私立で1000万円~1500万円、州立でも約800万円以上かかるので、多分うまく合格したとしてもvisaを出してもらうための残高証明が生活費込みで1500万円以上は必要です。 (このためアメリカでは多くのメディカルスクールの学生がローンを受けています。 その多くは卒業後返済です。 しかし殆どのローンは外国人は申し込めませんし、Visaの関係もあるので殆どの場合留学する時には財政証明を出させられます) また日本で医師の免許を受けた人でも、外国人医師のレジデント受け入れ(大学同士の交流などのプログラムで)ならば比較的簡単に行けますが、アメリカで普通にレジデンシィをさせてもらうのに(つまりメディカルスクール部分は免除だとしても)受けなければいけないTOEFLとMCATの点数の壁がとても厚いのです。 日本の国立大学医学部卒業でかなり優秀な臨床医の経験があるような人でもなかなか個人ではレジデンシィの受け入れをしてもらうのに大変な状況です。 (それで断念して帰国した日本人医師を何人もみています。余談ですが、日本で医師免許を持っていて帰ればそれなりのポジションが用意されているとしてもアメリカの医療環境はとても魅力的なんだそうです) ですので、アメリカで医師免許を取るのはとても大変なことだと思います。 幸いあなたはどこの国でもいい、ということですから、アメリカ以外で探してみられたらいかがでしょうか? その国のレベルでかなり優秀であれば、外国人の受け入れも可能だと思います。 ただしどちらの国で受けるのであっても、将来的に優秀でその大学(メディカルスクール)やその国自身に貢献することがある種の条件のようなことだと思いますので、その部分は理解された方がよろしいかと思います。 (アメリカの州立大学付属のメディカルスクールは州内居住者優先制度があったりします。 これも上記のような将来的貢献度を考えてのことです) なお私が5年ほど前に聞いた知識では、外国人医師は臨床医としては外国の医師免許では日本で働けないはずで、やはり日本でレジデンシィを何年かしないといけないはずです。 そのままの資格では研究職ならできると思いますが、将来臨床医としては仕事はできないと思います。 (日本の医学部の研究室に研究留学していたカナダ人の医師が言っておりました)
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- student2004
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こんにちは。 ど素人なので、アドヴァイスに なるかどうかわかりませんが・・・ 私はアメリカではなく イギリスにいたことがあります。 風邪を引いて、現地のお医者さんに通ったことが あるのですが、 熱があって、咳もひどかったのに、 聴診器もレントゲンも使わず、 適当に問診を受け、 薬を出してもらうだけの診察でした。 やはり日本の医療はすごいと思います。 あと、薬事法などに示されるように 薬や医療の法律は国ごとによって変わってきます。 なので、アメリカで医師免許を取得されても それが100%日本で通じるかはわかりません。 以前、目薬で有名な某製薬の人事の方と お話したことがあるのですが、 目薬でさえ、 薬事法の壁は厚く、 目薬の海外への市場拡大は かなり難しいと聞きました。 アメリカで医師をする、または国境なき医師団などで、 全ての人間に対する 医療をこころざすお医者様希望ならば、 アメリカで医師免許を取得しても、お仕事はできると思うのですが、 もし 日本でのみ仕事がしたい、というのであれば、 やはり日本の医学部に進学された方がいいかと思います。
お礼
貴重なご経験を教えて頂きましてありがとうございました。私も日本の医療は凄いと思います。言葉足らずで誤解を生じさせてしまい申し訳ございません。今回、色々な方からご回答を得る事が出来まして、自らの安易な考えにとても反省しております。どのご回答者様の意見も参考になる情報ばかりですので、私と同じ様な考えをお持ちの方がみえましたら、一度、拝読される事をお薦め致します。ご提案されました通り、「日本の医学部」を目指し、頑張りたいと思います。ありがとうございました。
- juns777
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#4です。すみませんが追加です。最先端の環境といわれますが、何をご希望かにもよります。日本の医療が遅れている、といわれるのでしたら残念です。日本は安価でレヴェルの高い医療を提供していると思うのですが。 一人の医師が最低ひとつの医療訴訟を抱えているといわれるアメリカは、保険ひとつとってもすべて契約です。 こちらで生活していると、 私「子供が風邪を引いたので予約したいのですが」 病院「予約は来週になりますね」 わたし「…(風邪治っちゃうな)」 、ということもあります。ERは入るだけで2,3万円といわれています。こちらの医師に応酬義務(いつでも必ず患者を診る)がアメリカにはありませんから。 アメリカでは医学部へ行く人間の中に、ハードさゆえに燃え尽きてしまう人間がいるのも確かです。国公立が厳しいといわれると、アメリカはもっと厳しいですよ、ということでしょうか。在住の方にはわかるでしょうが、日本国内の正体のないアメリカ幻想も困ったものです。 いずれにせよ日本では日本の医師免許が必要です。日本は現時点では他国の医学部を卒業した方はほとんどいないのが現状です。
お礼
ご丁寧に回答していただきましてありがとうございました。「日本の医療が遅れている」という事は無いと思っておりますし、日々、研究医として医療に貢献すべき努力してみえる方、臨床医として患者さんの為に身を粉にして働いてみえる方に対しては敬意を表しております。言葉不足の点で誤解を招くような表現をしてしまい、申し訳ございませんでした。心証を害されていましたら、深くお詫び申し上げます。
- juns777
- ベストアンサー率49% (152/306)
CATLINさんがかなり書いていただいてますので補足を。アメリカの医学部は基本的に大学院と同じ扱いです。大学を卒業した後に入ることになります。金銭的には非常に大変なようです。アメリカでは学生一人当たり1千万以上の借金をしている、というデータもあるようです。 さらにアメリカで医学部に入れないアメリカ人がメキシコや周囲のメディカルスクールに行って、アメリカの医師免許を狙っております。外国人も医師免許でアメリカに入ろうとしております。しかしアメリカの医師数は全体としては不足しておりません。必然的に非アメリカ人は狭き門となっております。 外国人向けの医師免許試験がECFMGからUSMLEにかわり基礎、臨床の筆記、実技の3つに再編されました。日本の医学部を卒業したあと受験できます。再編後かなり難易度が上がったのですが、それでもアメリカの医学部に行くよりましです(金銭的にもレヴェル的にも)。それでもレジデントの資格ですから、医師としてはその後いくつもの試験で専門分野を獲得しなくてはいけません(たとえば整形外科になるには一般外科レジデントを2-3年取得した後になる)。 残念ですが、外国の医師免許は日本では通用しません。国公立の大学のいくつかは2年途中からの編入制度を取り入れてますから、これにチャレンジしてみるのも良いかもしれません。ただ、受験生は東大、京大卒の方が多いようです。くわえて日本でも最近は医師免許が仮免のようになり、医師免許取得後2年間のスパーローテーションをしないと実地医療が出来なくなったようです(当方アメリカ在住にてこれについての最新の情報はご勘弁ください)。いずれにせよ日本での医師(臨床医)資格は難しいものです。
アメリカのメディカルスクールはかなりの狭き門ですよ。授業も全部英語です。 はっきり言って日本の医学部に行く方がよっぽど楽です。大学受験の方が簡単です。 ちなみに日本で働くには日本の医師免許が必要です。
お礼
やはりどこの国でも医師になるのは大変なんですね。良きアドバイスありがとうございました。
お礼
ご多忙の折、とても詳しく説明して頂きまして心の底より感謝致しております。「医師になりたい!」という強い思いが、チープな情報によって揺らいだ自分に情けなく思います。ご回答者様の文章を拝読し、今までの甘い考えを一掃し、国公立も私立も、要求される能力及び学費は現在の私にとりましては、とても高いハードルですが、ある程度「志望校」を絞り込みまして、今後の計画を練り直したいと思っております。少々大げさかもしれませんが、今回、ご回答者様から情報の提供を受ける事が出来なかったら、私は人生を狂わせていたと思います。本当に、ありがとうございました。