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日本を分けると・・・。
この「国語」のカテゴリーか「地理」かで迷いましたが、こちらにて質問させていただきます。 日本を訛りや方言で分けた場合、いくつに分けられるのでしょうか? またそれはどのような分け方ですか? 私は「天気予報」の分け方を参考に11個に分けてみました。↓ 北海道・東北・信越・関東・北陸・東海・近畿・中国・四国・九州・沖縄。 天気の分け方の定義は知りませんが、たぶん言語的に言うと違うんだろうなと思いました。 ご存知の方、教えてください!
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諸説ありますが、いちばん大きな方言の区分は、 本州東部方言 北海道方言(北海道方言を認めない場合もある) 東北方言(さらに日本海側と太平洋側に細分) 関東方言(八丈島を含む。山梨をここに入れる説もある) 東海東山方言(東海地方と山梨、長野) 本州西部方言 北陸方言 近畿方言 中国方言 雲伯方言(島根県) 四国方言(さらに高知とそれ以外に区分) ※中四国は山陰、瀬戸内、高知で区分する説も 九州方言 肥筑方言(福岡、佐賀、長崎、熊本) 豊日方言(大分と宮崎) 薩隅方言(鹿児島) 琉球方言 とするのが通説です(東条操説)。もちろんこれらがさらに細分化されるのは言うまでもありませんが、方言での区分としてはいちばん的を射ているものだと思います。九州というのは狭いけれど方言はとても豊かなところなんですねえ。
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- kankasouro
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方言周圏論というのは方言の起源に関する仮説のひとつです。たしかに僻地には古語が残りやすい。九州と東北に同じ時代の、しかし今はもう使われなくなった語彙がシーラカンスのように残るということはあります。 しかし、その後、そうした言葉のたどる歴史が違うのです。近い場所で同じ古語が残っていれば、相互に影響しあってひとつの方言になる。けれども九州と東北のように離れた場所で同じ古語が残っていても、相互に影響はしあえないわけです。つまりスタートはいっしょだけど別々の方向に走りだしてしまって、しかもお互い目隠しをされているから相手の姿を捉えて自分の進んでいる方向を確認することができないようなもの、です。つまり方言周圏論というのは時代差が地域差に変質し、そこからさらに独自に発展してゆくという説です(方言論としては「そこからさらに」が大事。民俗学としては「時代差が地域差へ」という最初の部分が大事。つまり柳田の視点が方言論としては微妙にズレているわけです。彼は方言論をしたかったのではなくて、民俗学に方言を利用したかったのだから)。 ついでにいうと、方言周圏論の最大の弱点は、個別の語彙についてはこれで説明できるのですが、その方言の全体が説明できないこと。つまり某方言で、Aという言葉は平安時代の標準語、Bは鎌倉時代の標準語、Cは江戸時代の標準語、とバラバラになっていることのほうが多く、「この方言は平安時代の標準語そのものだ」ということはぜったいにないのです。方言という綱に対して一本一本の糸がどこにつながっているかを解明しようとする試みのひとつが方言周圏論だと思ってください。
お礼
わかりやすい説明、ありがとうございます。 方言は歴史を紐解いていくとだんだんわかってきて、とても興味深いです。 ありがとうございました。
- consaku
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方言に関して、民俗学者の柳田国男が方言周圏論という考えを発表しています。 文化的中心地から、ある言葉が伝言ゲームみたいな感じで円状に広がっていくという考えです。その伝わる過程で言葉が変化していく、つまり訛っていくということなのですが、それが円の反対と対応しているのだそうです。 例えば、かたつむりの方言が、東北地方の北部と九州の西部でナメクジであり、同じ東北と九州でツブリであり、関東や四国でカタツムリ、中部や四国などでマイマイ、そして京都を中心とする近畿地方(文化的中心地)でデデムシ、のように分布する・・・のだそうです。 この論をわかり易く説明しているページがあったので参考にして下さい。 しかし一般には関西弁や東北弁などと、地域ごとに分けて言ったりしていますよね。それにこの考えを合わせるとかなり複雑になり、方言とは、訛りとは一体何?って感じになっちゃいますね。 ・・・回答になっていなくてすみません。 どなたか詳しい方がいらっしゃれば私も伺いたいたい問題だと思いました。
お礼
現在「言語と方言」、「方言と訛り」の違いについて研究しています。(研究っていうほどのものじゃないかも…(^-^;) とても興味深く、勉強してて楽しいですよ! ありがとうございました。
- iczer
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天気予報は、便宜上区別が必要な為比較的楽に分けることができます。しかし方言は難しいでしょうね。 いうなれば、方言は虹の色数みたいなものでしょう。日本では7色で通っていますが、国によっては3色や10色など様々に言われています。 方言も虹のグラディエーションみたいに少しずつ変化していっているのでラインは決め難いです。 それをあえて分けようとするなら、天気予報と同じ「東北・東海・中国」などの分け方が比較的分かりやすく一般的かもしれません。
お礼
天気と方言は一緒に考えられないようですね。 ありがとうございました。
こんにちは。 それはカナリ難しいですね。 ♯1さんがおっしゃっている通り、同じ都道府県内でも変わってきます。 福井弁でも大きく分けて嶺南、苓北に別れます。 細かく分けると、県内でも5つ以上にはなると思います。
お礼
ありがとうございました。 私は方言らしいことばを使わないので、方言を話す方はうらやましいと思います。
補足
2sayanaさんのところをお借りして補足いたします。 かなーりおおざっぱに分けた場合でいいんです。 何にも考えなく限りなくおおざっぱに分けたら東西の2つじゃないですかぁ…(^-^;) 私がやった天気予報をもとに11個に分けたみたいな。 ただそれが言語学的にあっているのかわからないので、聞いてみました。 もしやっぱりそんな単純じゃなく細かくなってしまうのだとしたら、その結果は受け止めます
http://www.kokemus.kokugo.juen.ac.jp/hougen/tsld011.htm 方言は、ちょっと区分出来ないくらい沢山有るみたいですよ。
お礼
そうみたいですね。 単純に分けられないようです。 ありがとうございました。
- memoko
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方言で分けると、都道府県より更にこまかくなってしまうと思います。ちなみに香川県ですが、県内でもざっと3つに別れてしまうからです。 西・東・中で語尾が違うんです。意味のわからない(なんとなく推測はできる)表現もありますし。面積の小さな香川でこうですから、全国規模だともっと細かくなる可能性があると思います。
お礼
私自身、方言らしいことばを使わないので、難しいなぁと思いました。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。 これは東条操さんの説なのですね。 とても参考になりました。