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双極子モーメント

物理初心者で、まったく分からず困っています。 教科書に、電場によって誘起される双極子モーメントmは電場の強さFに 比例することが経験的にわかっている。すなわち、 m=αεF (αは分極率)となる。 1cm^3の誘電体中に含まれる分子数をnとすると、次の量は1cm^3の誘電体中に誘起された全能率を表す。 p=nαεF ところで電磁気学によるとpと誘電率の間には p=(εーε0)E の関係が成立する。 とあるのですが、なぜその式が成り立つのか、何を表しているのか、理解できません。 基本的なことかもしれませんがよろしくお願いします。

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noname#11476
noname#11476
回答No.1

>ところで電磁気学によるとpと誘電率の間には >p=(εーε0)E >の関係が成立する。 >とあるのですが、なぜその式が成り立つのか、何を表しているのか、理解できません。 まずガウスの法則から、 ∇・D(r)=ρ(r) -(A) D(r):電束密度ベクトル、ρ(r):電荷ベクトル、rは位置ベクトル が成立することはわかると思います。 ここで真空中の場合は、 D(r)=ε0E(r) が成立します。ところが分極電荷がある場合にはそのまま成立しないので、ここで、分極P(r)を導入して、 D(r)=ε0E(r)+P(r) -(B) と定義しても、この式は初めのガウスの法則に代入してもやはり成立します。 更にP(r)=0という真空中では、真空の場合のD(r)=ε0E(r)に一致します。 これにより分極P(r)が矛盾なく電磁気の法則に取り込まれました。 いま、分極P(r)はその場所rの電場E(r)に比例すると仮定すると(非線形物質では比例しないこともある)、 P(r)=χ0E(r) -(C) となります。この比例係数χ0を電気感受率と言います。これで式Bを書き直すと、 D(r)=(ε0+χ0)E(r) となります。ここで新たに ε=ε0+χ0 と定義すると、D(r)=εE(r) と真空中の誘電率ε0を単にεに置き換えた形になります。 つまりこのεを物質の誘電率として考えるわけです。 さて、ここで式(C)で分極P(r)をχ0を使わずに表してみると、χ0= ε-ε0ですから、 P(r)=(ε-ε0)E(r) というご質問の式が出てきます。 この意味するところはすでに述べたように、電場に比例して分極が発生するということです。 これはどんな物質でも成立するわけではなく、成立しない物質もかなりあります。特に電場Eが強い場合は電気感受率χが単純ではなくなります。 では。

noname#29379
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございます。 物理は難しいですが、がんばっていきたいと思います。

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