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定冠詞の問題(結構難しいので困る)
以下のURLで The Roseという歌の歌詞が見れます。(著作権対策済みらしい) http://lyrics.astraweb.com:2000/display.cgi?leann_rimes..you_light_up_my_life_inspirational_songs..the_rose Q1) 二行目の the tender reed は、なぜ 定冠詞 the が使われているのでしょうか。 Q2) 二行目の the tender reed まで聞いたネイティブスピーカーさんたちは、一般にどのような情景をイメージするのでしょうか。前出の事物でなく、かつ、世界に唯一でもない、そういうものに、定冠詞がついている事実に基づいて、彼らの頭脳にある解釈が自然に発生すると思います。彼らにどのように解釈が自然に沸き起こるのか、そこを重点的に教えてください。(例1:ある川岸に群生する複数の葦。例2:ある川岸にはえる1本の葦 例3:.....等の表現でいうとすれば、どれでしょうか。あるいは全然別でしょうか) Q3) 仮に作詞者が歌詞を差換えて、the tender reedの代わりに、(Q3-1) a tender reed, (Q3-2)tender reeds, (Q3-3) some tender reeds 等と変更したとします。それぞれの新歌詞において、この歌を頭から聞いているネイティブスピーカーさんたちが、二行目でイメージしてしまう情景を、それぞれの差がわかるように教えてください。ある出典をベースに推論される場合は、論拠として用いられた出典とそのページ等を、同時にお教えて下さると嬉しいのですが。 問いとしては激ムズかも知れません。聞ける方はネイティブさんに聞いていただけると最高に嬉しいです。よろしくお願いします。
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先日、テレビで鈴木重子さんがこの曲を歌っているのを見て印象に残っていました。 reed を辞書で引いたところ、「弱い人」という意味があるそうです。これを前提に考えると、いろいろと納得できるのではないでしょうか。
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- cincinnati
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THEしかないと断定したcincinnatiですが、別にa tender reedでもよろしいかと思います。作者が決めることです。theに単語が付属として付いてきたわけですが、the と来たからには具体的なアシが作者の頭に浮かんでいたと思います。しかし読む方としてはもう少し説明が在ってしかるべきじゃないかという気持ちにはなります。a というのは形があって数えられる場合に「1個の」と言う意味で多くの場合使われますから、この場合1本のか弱なアシ、あるいは1郡のアシということになります。しかしなにも1個と述べることによって数を強調しているのではなくあくまでも他の多くの代わり映えしないアシのなかの1個の代わり映えのしないアシとのべているにすぎません。
お礼
回答ありがとうございます。現時点での私の結論は次のようです。 、 * native speakerでも、この定冠詞theは、ほんの少しひっかかるハズと見ました。 * ところで、作詞者さんは、実は、この引っ掛かり感を、予期していて、英米圏の文化的教養のある人には、そのひっかかり感をを契機に、歌詞の意味を深めてもらう、それが作者の計算の技巧、そしてそれは大成功、であると見ました。 【作者の文章技巧の分析】 reedの持つ(次に述べる)「イメージの多層性」および「宗教的・歴史的文化背景」への入り口として、「冠詞theに対する聞き手のひっかかり感」を利用する作者の技巧と見ました。つまり聖書とか歴史上の文学における、reedの多重的意味(植物の葦&弱い人間という語義の複数性)に聞き手が強く思いを馳せさせる明快な契機としてtheを作用させていると。同時に、宗教的・文化的背景をも、この歌が前提としている事実を聞き手に想起させていると。loveについて論じる唄であるから、これまで飽きることなくどこまでもloveを論じてきたともいえる宗教的(キリスト教)・文化的(英米文学,哲学)歴史を話者と聞き手がまず共有することは歌の奥行きを増すので有利だと。構造的にも、この歌は、some say... とloveに関する既存の複数解釈を述べたあとで、一転して、I say...と自分の個としての解釈を、それも包括的とも言えるような視点の転換を伴うような解釈を、決然として述べる、ある意味で思い切った、歌なのだから、その見解提示の前に、伝統的な宗教的・文化的背景をまず話者と聞き手の共通部分として確実に想起させておくことには大きな意義があるとも思えます。 【theの用法面の分析】 まず、いくつかの可能性を否定します。否定の意味を示すため、"-" で箇条書き項目を示します。 -「a riverに関連するものとしてのthe」(mayapapaさん, cincinatiさん) という用法では無いと見ます。理由は、そう見ると構造上および意味上の問題が生じると思うからです。まず構造上の問題は、もしこの用法( a riverに関連するものとしてのthe)なら、a river->river bank->reeds のように、複数形であることが当然の帰結として強く期待されるでしょう。しかし、聞き手の自然な期待に反して単数形が登場してしまう。そこで、聞き手は「唯一としてのthe」でもある(用法を兼ねている)と判断せざるを得ず、theに関してあまり一般的でない(私はきいたことも見たことも無い)兼用用法(?)の解釈をせざるを得ないところに聞き手は追い込まれてしまう。この感覚は、まず自然な英語ではないとの感覚に繋がってしまう。少なくとも聞き手が歌にのめりこむことに困難を感じさせてしまうという不利を生じるでしょう。これが構造上の問題と私が考えるとものである。書きたいことを書いた子供の作文ではなく、いやしくも職業上の作詞者がある程度はヒットを狙って、書く歌詞であれば、あればあえてそこまでの無理やり感を聞き手に引き起こさせることを狙うはずがないと見る。このような困難を聞き手に与えるような強引さを、冒頭部におくことは歌全体の聞き手にとっての受け入れ感を損なうことに繋がるから、作詞者としてはとるはずのない戦略でありと思う。結果、この意図ではないと私は思います。次に、意味上の問題というのも感じます。この歌はlove一般に関して論じているので、「特定のあなた…」、的な酔いしれた感じの語が文脈上入り込む余地が無く、あったらおかしい。some say love...に後続する名詞節であることからも、このtheをつけたのは、someという「不特定の主語」であり、その面からも、the tender reedで、特定の人(目的語)のことを言っている感じがしない。そこで、「a river に関連するものとしてのthe」と見たら、単数であるから行きがかり上、「唯一のthe」とも取らざるをえないのに、しかしそう取ると、全体の歌詞から、意味上ここだけ浮いてしまう、という意味上の問題が発生すると思います。以上、「 a riverに関連するものとしてのthe」という用法と見ると、構造上も、意味上も、無理が発生すると感じられることを説明しました。 - 「唯一のthe」(cincinatiさん) これでもないと見ます。いきなり「唯一のthe」の用法と見る(上記の「関連のthe」の用法を経ずに)ことも、可能ではありますが、意味上の無理がより強くなるでしょう。極めて強引な独り善がりの思春期の人の作文というか、そういう英語の感じになるのではないでしょうか。思春期の人の作文ならありうるが、ヒットを目指すプロの手による流行り歌としては冒頭で共感よりも反発を引き起こすような強引さを置くことはちょっと考え難い。これが、reedでなくて、人をあらわす一般の呼称としての、oneであれば逆に自然な共感を呼べるぎりぎりの線だと思うが、そうでもないし。またそれならそれで歌の感じが損なわれるでしょう。 -「前に出た名詞を指すthe」(誰も主張せず) ということは冒頭歌詞だから全くありえないですし。 ここまでで不可能なtheの用法をその理由とともに指摘しました。次に、可能な用法を検討します。+で示します。 +「その場の状況からわかるものを指すthe」(lovely_dayさん、finetoothcomb) という用法である見ます。その場というのは、ある意味では、"前奏の雰囲気がかもし出す場"であるし、"歌い手と聴衆という場"であるし、"一方は演奏し、他方は受け止める、という芸術的やりとりをしますよという場"であろうし、また またこれは聞き手はイスラム教でも仏教でもなく"キリスト教圏の人から構成される場"という意味でもありましょう。よって、聖書の比喩や、芸術文学の比喩は、まあ「その場の状況からわかるもの」とみることができる、と見ます。the tender reedを聞いた聞き手は、0.2秒ぐらいのごくわずか思慮の後、聞き手の中で、ああ、あれね、と、この用法である事実に、脳の中でヒットすると見ます。だから、このtheだけ私にヒットしなかったのも、"私がキリスト教文化圏という(作詞家が前提とした)場"にいなかった事実から、了解され、すべてのことがうまく収まりました。 +「総称用法」(georgebushさん) 同時に、そうであれば、もうそれは個別性ではなくて、一般に人間というものは弱いものだ、とか、一般に葦というものは揺らめき弱いものだ、というような一般の「総称用法」に用法も、自然につながるものとと見ます。こうなってくると、イメージの単数性、複数性は聞き手に委ねられます。葦が単数か複数かということよりも、弱い人と多量の水、揺らめく葦と多量の水、という「イメージの多層性」の方が意味が深く聞き手の心を捉えるでしょう。この「イメージの多層性」をもたらす際には、「総称的用法」が、最も聞き手の自由な発想を妨げないと言う意味で最も効果的でしょう。「その場の状況からわかるものを指すthe」と「総称的用法のthe」は、「イメージの多層性」の自由さに貢献するという意味で、共通の利害を持ち、相乗効果的に相互に有効に作用するでしょう。この作者が、うまい英語の使い手だ、冠詞一つで、相乗効果を齎した、プロのプロたる所以と、私が見たのはそういうわけです。 またいろいろ考えて、今回は、私にもいろいろ勉強になりました。
補足
No.5のお礼↓で述べてみた自分の論は、ただ書く場所がなかったのでNo.5のお礼↓の個所を活用しました。No.5の回答↑との関連性/連続性は一切ないです。
- mayapapa
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この文脈での reed ですが、川辺に群生したアシなどを表す集合名詞でしょうから、複数形はないだろうと思います。 それと、話す方にとってのその reed は、「先に挙げた a river に生えている reed 」ということで意識の対象として定まっているんでしょうから、 定冠詞の the が付くのは自然だと思います。いずれにしても、the が付くかどうかはその時点で決まると思います。 で、後は、それを聞く方に対して、どこまで触れるのかという問題だと思います。 確かに「前出の事物でなく、かつ、世界に唯一でもない、そういうものに、定冠詞がついている」 という形は、場合によっては聞く方にとって、「いったい、何を指しているの!?」といういらいらを感じさせたりしがちで、 今回のケースでも、論理的にはあるいはより親切には、reed のあとに関係代名詞構文なりで「その川の岸辺に生えている」のような 説明が付いてもいいのかも知れませんが、 この文脈であれば、そこまで触れなくても自明でしょうし、逆にそれではくどい表現になるようにも思いますが。
お礼
私の理解では定冠詞の用法としては、以下の[I],[II],[III]程度に大別できて、それぞれの回答を当てはめて考えていって、なるほど、という感じになってきました。それをまとめて見ます。 [I]定冠詞の基本用法(英文法解説、江川、§81) 1)前に出た名詞を指す場合 2)前に出た名詞や事柄に関連するものを指す場合 ---- mayapapaさんのご回答の趣旨(前に出た名詞とは、この場合もちろん a riverで、それに関連するものとして 岸辺、そしてさらに関連するものとして、reedがある、という趣旨。これも考えられると思うし、私も質問前はこれかなと思ってはいたが、川→岸辺→植物と、岸辺というワンクッションある関連連想が、別に良いといえばよいが、英語圏の人でもこの三段跳びのような多少無理ある連想を前提として、強いられるのは、不全感のこると思う。英米で超有名な歌が、こんな不全感が残る感じの解釈でよいのだろうか、そんなはずはなく、英米人はもっと違うしっくりいく情景を思い浮かべているのではないか、というのが質問の背景。) 3)その場の状況からわかるものを指す場合 ----- lovery_dayさんのご回答の趣旨(reed=弱い人という語義知識を作者と鑑賞者間が共有を前提としているとして、-もちろん分類し難いが-あえて分類すればこの範疇ではないか、という程度でこの範疇に入れました。これで英米人が思い浮かべる情景としては、弱い人が多量の水(loveの比喩)におぼれる情景と、植物の葦が川に飲まれる情景をセットで情景する。これなら、定冠詞theの理由(弱い人という語義へのポインタとしての明確な役目がある)がはっきりする。植物の葦の感じもだぶり非常に印象的になる。定冠詞theでなければ、この感じはでないと思う。逆に「ものすごく上手い--芸術的な--定冠詞の使い方」ではないか?さすがに作詞家!芸術家だね!と言う感じすらする。) 4)常識的に考えて「唯一のもの」を指す場合 [II]定冠詞の特殊用法(同書、§86) A)総称的用法 ----- geogebushさんのご回答の趣旨。 B)抽象的用法 C)総括的用法 [III]定冠詞を含む慣用構文(同書、§85) 省略 自分では、ある程度なるほどと思えてきました。これは、語法と、語義(この場合、reed=弱い人)の見事な連繋プレーの一例に見えてきたし、この作詞家さんは、ものすごい、うまい、手だれに見えてきました。よく考えたら、日本語の作詞家さんも日本語の使い方すごく上手いですよね。the tender reedの定冠詞theが、もし、不定冠詞aや、無冠詞などなんらかの複数形だったら、弱い人、という語義へ詩的なイメージを保ちつつ飛ぶ力が圧倒的に弱くなり、イメージとしては貧困な歌になるのではないかというのが今の私の感じです。
補足
回答ありがとうございます。頂いた回答をもとにした自分の考えを↓に書きました。
- georgebush
- ベストアンサー率42% (33/78)
You can use 'the' before a singular noun to refer to all the things or people represented by that noun. The panda is becoming an increasingly rare animal. The car is responsible for causing a lot of damage to our environment. Exercise is good for the circulation. 下記のサイト、下から1/3ぐらいのところから引用しました。 よって、the tender reed は、「reed一般」を指します。 次のフレーズの"Some・・・razor・・・bleed"とで明らかに韻を踏んでますから、 歌としての音を重視し、歌詞としてはそれほど「厳密な」意味はないのでは? Q3-1、Q3-3では「一本」か「数本」に限定されるし、Q3-2は韻が合わなくなるので。 この曲を聴いたことがないので何とも言えませんが、歌詞では、音としてリズムに乗せやすいので、 "a"や"an"に替わって"the"が使われる場合も多いですよね。 ラップだと意図的に単語の前に入れたり・・・。
お礼
回答ありがとうございます。わかります。総称的用法ですね。ただ、次の断定は、いまいち論理性を欠いているので … 勇み足ですよネ? (ご自分でも投稿後に気づかれたかナ) 原文>よって、the tender reed は、「reed一般」を指します。 ではなくて、正確には new >よって、the tender reed は、「reed一般」を指すとの解釈「も」可能です。 ということですよね。理由は、No.2の回答の1行目は、"You can …"で、canですから。the+単数名詞なら常に、総称的用法というわけでは「なく」、総称的用法「にも」使える、書いてありますので。 …その分析を踏まえた後に、総称的用法と主張するならその根拠が知りたい、その推論の基礎が知りたい、というのが冒頭の質問の趣旨です。 いずれにせよ、基本的なご指摘を有難うございました。 あと、今後解釈を下さる方に<歌詞という特殊な条件からくる必然性の議論は、この際はないものとしてださると幸いです。論の焦点がはずれるのを嫌うためです。ただの英作文---一般に広く長く受け入れられている英作文--として、字句の変更による意味の変化に関して、できれば上記の質問文のQ1,Q2,Q3にそって皆様のご意見を頂けたら、幸いです。
- cincinnati
- ベストアンサー率46% (606/1293)
愛とは川のようなもので、そこに生えている弱いあるいは優しいでもよいのですが「あし」をおぼれさせるとでも意訳できるでしょうか。そこに生えていると言うからにはTHEしかないとおもいますが。作者がTHEと言いたかったのはとりもなおさず彼にとって唯一のあしをおもいうかべていたのではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。質問があります。 【NewQuestionNo.1】 >そこに生えていると言うからにはTHEしかないとおもいますが。 THEしかない、というご意見ですね…すると a tender reed との新歌詞は不可能ということでしょうか? そうでなくて、「いや、それはそれで別の意味になるが、可能です」というご意見の場合、次の NewQuestionNo.2 を答えてくださると幸いです。 【NewQuestionNo.2】 the tender reedという原歌詞と、a tender reedという新歌詞は、情景はどう異なりますか?何が異なりますか? どうもありがとうございます。
お礼
む! この情報は重要な感じがします。作者がこの語義を想定し、また聞き手にその知識を前提としているなら、非常に、納得の行く話です。また「弱い人」を表現する比喩として reed なる語を用いるのも、この歌詞の全体の雰囲気からして自然です。 定冠詞 the に関して、非常に最近拘っていて、この歌詞の二行目のtheだけは、どうにもひっかかっていたのですが、lovely_day さんの短い情報で、なにか、この問題がなにか開けていくようにも感じます。こういうときに、感じるのですが、辞書ってすごいですね。私も一応辞書は、英英含めて三冊を調べ、文法書も二冊以上を調べていたのですが、lovely_dayさんの辞書はなんという辞書でしょうか?こういうときには、本当に良い辞書ってすごいなと思います。 新しい視点への入り口となるようなご回答ありがとうございます。
補足
その後に考えた、私の結論を No.4のお礼、に書き、さらに、No.5のお礼、に書きました。