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電気主任技術者1種の実務経験と価値
将来、実務経験を経て電気主任技術者の資格を取得しようと考えています(認定校で指定された学科の単位を取得しています)。そこで、2点について教えてください。 (1) 1種を取得したいのですが就職先として実務経験が認められる業種とはどのようなものがありますか?電力会社は思いつくのですがその他あればどの業種のどのような担当部署につけば認定されるのか教えてください。 (2) 将来、再就職をする場合電気主任技術者1種はどのような業種で有利になりますか?また、1種まで取得する必要はありますか?(1種を必要とする大規模設備は少ないと聞くので) よろしくお願いします。
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電力会社のほかには大規模な工場(製鉄所、石油コンビナート、紙パルプなどおおよそ10万キロワットクラスの発電所や受電設備をもつ企業が対象になります。これらの企業のなかでエネルギー部、工務部などに所属し、電気主任技術者としてのキャリアを積めば認定にいたります。ただし、認定の条件として現在の主任技術者の指揮命令のもとで直接2種の範囲の業務を一定期間遂行したことを求められます。産業局に提出する実務経歴書(会社社長の証明が必要)にもどんな設備の保守点検を1日何回行ったというふうに記載します。 ところで、電気工学を専攻されてこういった会社に入った場合にこのような職場に配属されるかが問題です。1種は事業所に一人いればよく、会社にとっては5年に一人くらいずつ認定していれば充足できます。たいていの電気関係のエンジニアは製造設備の保守やコンピュータのお守りをすることになり、エネルギー部門にいけるのは大学院でエネルギーを専攻したような人ばっかりです。 1種を必要としない事業所は実務経歴書を発行してくれませんし、産業局も資格を必要としない事業所からの認定申請を認めないでしょう。 (もともと認定制度は試験で取得できない人の救済措置なので、必要の無い職場には認定は厳しくなります) 2)1種を必要とする職場は限られており、転職者を必要とすることはありません。2種を必要とする職場は多いのですが、たとえば清掃工場では工場を建設したプラントメーカーが運転や保守、主任技術者までだして運転業務を請け負っていることが多いです。この場合、新聞などで求人して3交代勤務をする労働者としてプラントメーカーの子会社に採用されて勤めることになります。 高層ビルなどでも2種で充分ですが、電気主任技術者だけでなく空調(冷凍機、高圧ガス、ボイラ)、工事、衛生(給排水、ビル管理)などの知識も必要とされます。 1種を持っている人間がこういったところに応募しても管理的な業務に就けるとは限らず、地位や給料も2種並みになります。 3)大企業で1種を実務経歴で取得した方が定年後は名義貸しとして保安協会や管理技術者協会などに加入し、町の商店・工場の主任技術者の代行をしますが、休日夜間の対応が必要な割にはマックの時給並み以下であり本業として行うだけの給料は得られません。(年金の足しにはなりますし、ボケ防止にはなります) 4)電験の世界では実力1種とか認定1種といった言われ方をされます。認定の方は執筆、講演などの話は来ませんし、独立・転職などでも技術を売るというだけの実力がないため不利です。
お礼
人生そんなに甘くないってことですね。 やはり、それなりの努力に応じて世間もそれなりの価値をつけるんですね。一種ともなると、そう簡単に認められず、経験・実績に応じて資格が与えられるんですね。そうあるべきですね。GTACさんのアドバイスとても参考になりました。ありがとうございます。