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お年玉は儒教なんですか?
お年玉は儒教なんですか?
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見方によっては「はい」だし、解釈によっては「いいえ」とも言えます。つまりよく分からない、或いは定説はまだ無いとしか言えません。 まあ恐らくそのうちに「元々はお餅を~」とか「歳神様の魂を~」みたいな珍説を持ち出す人が現れて来るでしょうが、それらの説にはいずれも民俗学や歴史的資料による裏付けなどが無く、いわゆるメディア知識人の人などが「~らしいです」と根拠無く断定口調で語っているに過ぎません。 まあこれだけだと質問者の疑問に対する回答になっていませんので、少し補足をしますと…まあ結論から言えば「日本の "お年玉の習慣" は明治時代になってから生まれた民間習俗であるが、その雛形となった儀礼文化は平安時代の宮中の習慣に求める事が可能」となります。 で、日本の宮中での伝統的な儀礼祭事は全てその前時代の中国王朝の儀礼を模倣輸入したものですので、そこから逆算する形であれば「儒教の教えが元になった」という事は出来無くはないです。 当時は「お年玉」という言葉はありませんでしたが…少なくとも17世紀頃の江戸時代までには「年玉(としだま)」という言葉が登場しており、当時の年中行事指南書の『日次紀事(ひなみきじ)』の中にも "凡そ新年互に贈答之物全て年玉と謂ふ" という記述があります。 - "国書データベース - 日次紀事": https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100217187/11?ln=ja ただしこの頃は「目上の者が目下の者に与える金品」の事では無く、新年の挨拶回りや贈答品の返礼などの全てを含んだ一連の新年行事全般を指して「年玉」と称しています。この事からも「お餅」や「歳神様の魂」とかが「お年玉の語源」では無い事は明らかです。 身も蓋も無い事を言ってしまうと、現在に伝わる古語ぽい言葉の語源や由来はよほど明確に故事成語の様な出典が存在しない限り、そのほとんどがよく分からないし調べようも無いんです。 そもそも同じ日本語でも、200~300年も昔に逆上ってしまうと、同じ字面の単語であっても当時の発音は全く異なって来ます。有名どころだと大昔の日本語(大和言葉)だと、はひふへほ~では無く "ぴゃぴぃぴゅぴぇぴょ" と発音していたとか、ハエ(蝿)のことを「はい」と発音していた~等々。 なので現代日本語の発音で「オトシダマ」によく似た発音の言葉が語源だ起源だという説は明らかに言語学的にみてガセデマです。 因みに前述の「年玉(としだま)」が江戸時代の頃には "トシダマ" と発話されていた事はほぼ確定で。何故なら1604年に出版されたオランダ人向けの日本語解説書の中に、"toxidama" という言葉が紹介されており、当時のオランダ語の発音から「トシダマ」という言葉があった事が分かります(書物にも当時の日本人武家の習慣文化であるとして紹介解説されている)。 これは私見ではありますが…恐らく「年の賜物(としのたまわりもの)」という言葉を省略した言い回しでの「年賜(トシタマ)」をさらに簡易な漢字表記に崩したモノが「年玉」で、これが言い訛って「トシダマ」になったんじゃないかなと推測します。なので本来の意味や字義に「玉」や「魂」は含まれておらず、これを関係付ける言説は誤りであると断じて良いかと。 また明治時代の中頃くらいまでは、年玉で贈り合うモノは金品では無くて、それぞれの所属階級と職能に関連した物品でした。当時の書付の記録などを読むと、武家だと「扇子がお年玉」だったようです(『江戸府内絵本風俗往来』には "「年玉進物大方扇子也" と記されている)。医者だと軟膏や丸薬、商人だと意匠付きの手拭いや暦を配っていた。なので現代日本人が想起する「お年玉」のイメージとは大きく乖離があります。
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- nagata2017
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お年玉の由来は、御歳魂という言葉から来ています。 御歳魂というのは、正月に歳神(年神)を迎えるためにお供えされた丸い鏡餅のことを指しており、お供えした後に家族に分け与えられていました。 中国由来説 起源には諸説ありますが、古代中国の習慣が由来とされています。 春節(旧正月)の期間中、親戚や友人を訪ねる際に、子供たちに小さな袋に入ったお金を贈る習慣がありました。 この贈り物は、「压岁钱(やすいせん)」と呼ばれていました。 中国では、袋に入ったお金が厄を払い、幸運を呼ぶと信じられています。 日本では 明治 大正 昭和に普及していって 現在の形になりました。
- goocart
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いいえ
お礼