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A No.2 HALTWO です。 補足、拝見しました。 Mechanism? 「全ての事象はその最終段階での過程が結果に大きな影響を及ぼす」 数学の計算も「=」の直前 (左) にある演算が最終的な答えを決定します。 その演算よりも前 (左) にある演算の答えがどうであろうと後 (右) の演算で答えは変化し、最終的に「=」の直前にある演算が「=」の右に示される答えを決定ます。 1+4-2=3 ですが、1+4=5 は最終的な 3 とは全く違う数であり、最後の -2 によって 3 が決定されます。 1+4 ではなく、1+2 にすればその後に -2 を計算しなくても 3 になるではないかと思うかも知れませんが、その場合は 1+2=3 の +2 が 3 を導く決定権を持つ事になります。 Audio も同じで、音を決定する機器としては Speaker が最も大きな決定力を持っています。 Speaker がなけれは音は鳴りません。 2 Way Speaker の Tweeter が壊れれば、Amp' がどれほど高性能でも高域は出ません。 Amp' の素子回路を変えれば音色は変わりますが、Audio 製品として成り立つ範囲内である限り、Speaker を変えるほどの変化は生まれません。 勿論、製品 (販売可能なもの) として成り立たない範囲にまで変える事はできますが、そんなものは売り物になりません。 単純に「歪」のみで較べると Amp' の歪率は 3% くらいが製品として成り立つ限界で、(最大出力を歪率 3% ではなく 10% の位置にする事もありますが) どの出力域でも 3% 以上の歪率を持つ Amp' なんて売り物になりません。 常用出力域では真空管式ならば 1% 以下、Transistor 式ならば 0.1% 以下となるのが一般的です。 一方 Speaker は 1W 入力で 1% 以上の歪率を発生するものが殆どです。 1 本 100 万円近い Hi-End Audio Speaker でも 1W 入力で 3% を超えて 10% 近い歪率を示すものがあります。……ちょっと資料を探し出せないのですが Italy の 3 Way Horn Speaker がそうでしたね。 また Speaker の振動板はバネみたいなものですので小振幅側でも大振幅側でも歪が増え、低歪率を維持できる直線性は狭い範囲に限られます。 原理的に最も低歪率の Speaker は極薄の平面振動板を歪ませる事なく均一に前後に動かす (振動させる) もので、実際に計測しても Condenser 式 Speaker の Diaphragm (振動版) が最も低歪率を示すのですが、Condenser 式 Speaker は Diaphragm 以外の構造に指向性や振幅制限等の癖をもたらす様々な欠点があるので普及はせず、それらの欠点を最小に抑えられる小型の Tweeter や Earphone 或いは音を電気信号に変える Microphone で普及しています。 Dynamic 式 Speaker でも一時期 (80〜90 年代)、多くの Maker が平面 Diaphragm の Speaker 開発に挑みましたが、低歪率化は成功してもその音色は一般に受け入れられず、今では殆ど見かけなくなりました。 Transistor Amp' や IC Amp' は OTL 式ですので Output Transformer は存在しませんが、殆どの真空管式 Amp' は最終出力部 (数式の「=」直前) に Output Transformer がある事から、Output Transformer がそれまでの伝送波形を変える (演算する) 事で最終的な波形が決定されます。 この Transformer という構造物は導電体の芯の周囲に (芯のない Troidal 式のものもありますが) 長大な Coil が巻かれたものを一定の空間を挟んで 2 個配置することによって非接触で電磁気を伝搬するものですので、振動 (自己振動もする) や磁界変化に影響を受け易く、Audio 機器の素子 (受動素子) の中でも最も性能の悪い素子の 1 つです。 過去の Audio 用 Output Transformer の中では Amorphous Sendust (FeSiAl 非結晶薄膜積層合金) 芯のもの以外は 50kHz なんて周波数の信号を伝達できず、他は 20kHz が高域伝送の限界でしたが、その Sendust 芯の Output Transformer は音色感に人気がなく、人気があるのは未だに性能の悪い Permalloy (NiFe 合金) の方です。 Ni (Nickel) は高価な金属ですので、安価な Output Transformer は Nickel 含有量が低かったり加工精度が悪かったり Coil の導線に不純物が多かったりするもので、芯と Coil の構造方式の違いも音色を大きく変える要因になっています。 そしてこれは殆どの Audio Mania が陥る無知 (Music Mania には常識なのですが) として、Audio Source は全て音が違うものであり「原音に忠実な伝送を行うものが最良の音色になるわけではない」というものがあります。 Amp' や Speaker が HiRes 対応であっても CD が Standard CD であればその音は HiRes ではありませんし、Recording Studio で音を収録する Microphone は無歪でも 20kHz 以上まで性能が保証されているわけでもありません。 Microphone の型番のみならず、Mic' の向きをちょっと変えただけでも音色は変わりますし、最終的な Master Data を作るまでの Mixing 等 Pos'Pro' 過程で音は大きく変わります。 そして CD 等の Source から Speaker に至るまで、更には音波が伝わる部屋の構造によっても大きく音が変わるものですので、最終的には部屋の構造と Speaker の配置及び Speaker そのものが音に対して大きな決定権を持っているのです。 また、最も良い音色感というものは WE300B の御質問でも解説した通り、ALTEC 604 Speaker や WE300B Amp' (更には Neumann U87 Microphone 等) によって決定付けられた「良い音」の概念がその後の Music Media 制作及び Audio 機器進化に大きな「縛り」を生み出した事から「どれほど物理計測特性を良くしても良い音になるわけではなく、古くから良い音とされてきた音色感の周辺で僅かに異なる特徴を持たせるしかない」というものになっています。 それが Audio 機器全体に渡る『音 (音色) を決定する Mechanism』と言えます。 その中で Amp' の素子が持つ音の決定権などは微々たるものであり、その「微々たる違い」を聴き分けて拘るのが Audio Mania、その程度の音の違いは許容して「演奏法の違いや曲の違い」にこだわるのが Music Mania というわけです……まぁどちらにどれほそ偏るかは人それぞれですが……。 素敵な Audio Life を(^_^)/
その他の回答 (4)
- torigara45
- ベストアンサー率14% (1/7)
50年前、真空管のアンプと三菱ダイヤトーンスピーカーとマイクロ精 機のLPレコードプレーヤーでレコードを聴いていました。音が柔らかいです。そしてスイッチ入れるとゆっくりと音が出てくる雰囲気は最高でした。
- nihonsumire
- ベストアンサー率26% (843/3157)
真空管がいいと言われて久しいですが、計器で測定すれば確かに違うと雑誌で読んだことがあります。その雑誌の結論は、人間の耳で判るほどではないというものでした。 私も自作の真空管アンプがありますが、聞き比べても判りません。ただ、アンプのスイッチを入れると真空管がぽっと赤くなり、しばらくしてから音が聞こえてくる雰囲気はいいですね。
補足
雰囲気ですね・・・
- HAL2(@HALTWO)
- ベストアンサー率53% (2339/4386)
Transistor Amp' や Analog/Digital IC Amp' も Amp' が変われば音色も変わりますよ。 音色が変わる事の何処がいけないのでしょうか? 私は今でも DAC 機 3 台 (1 台は光入力と USB 入力の切り替えが可) を切り替えて 4 種類の音色を楽しんでいますし、真空管 Amp' の出力を Headphone に導いて DAC 内蔵 Headphone Amp' との音色の違いも楽しんでいます。 昔は 12AU7 の真空管 Amp'、12AX7 の真空管 Amp' で Maker の異なる 12AU7 や 12AX7 を挿し変えて Maker 独自の音色の違いを楽しんでいました。 真空管 Amp' は構造上、Transistor Amp' に較べて 2 次高調波歪と 3 次高調波歪の量比が異なり、2 次高調波歪が大きい特徴があると言われますが、あくまでも Class A 動作の場合であり、Transistor Amp' の多くが採用する Class B 動作ではそうとも言い切れませんし、Guitar Amp' では積極的に歪ませますので様々な歪みが発生します。 歪みが多ければ音が濁り、歪みが少なければ Clear な良い音になるというわけでもありません。 Catalog に記される歪率はあくまでも Volume Controller Full Open、出力抵抗固定、Filter Through の最良状態にして単一周波数の連続正弦波で測定した値であって、Volume Controller を絞ったり各種 Filter を On にした上での複雑な楽音信号の測定値ではありませんので、実際に音楽を再生している時の数値とはかけ離れたものです。 また、真空管 Amp' は Output Transformer が醸し出す音色が大きく全体の音色を左右するもので、Transistor Amp' や IC Amp' は OTL (Output Transformer-less) が殆どである (OT があるのは一部の McIntosh Amp' くらい) ので、OT の音を真空管の音と聴き間違えている人も多いものです。 OT は一部の Sendust 製 OT でもない限り 20kHz 以上まで Flat な周波数特性を保証できず、Sendust 製は Permalloy 製よりも音色感に優れない事から今や Audio 用は見なくなりましたね。 OT は大きく、重く、構造上極めて高価なものですので、Transistor Amp' の時代になると真っ先に OT を用いない OTL が主流となったのですが、出力 Impedance が高い真空管は OT なしには Speaker を駆動する低 Impedance 出力にし難いので、今では比較的性能の良い安価な OT が殆どの製品に用いられています。 でも乗用車が買える程の値段がする真空管 Amp' では金に糸目を付けずに特注の OT を採用していたりしていますので、それらの音はまるで異なるものになります。 まぁ「一般的な真空管の音は……」なんて言う説明は「一般的な、安価な OT を用いる真空管 Amp' の音は」の誤りであり、その上で「大抵の Audio 入門用真空管 Amp' が Pre'Amp' 部に用いている Electro Harmonics 社製 12AU7A か 12AZ7A 双三極管の音は」の誤りでもあると言えるでしょう…… 12AU7 や 12AX7 を別 Maker のものに変えると面白いほど音色が変わりますし、勿論、出力管を変えても音は変わります(^^;)。 素敵な Audio Life を(^_^)/。
- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2125/7982)
真空管アンプはアナログなので、デジタルとは違い、周波数の末端が切れたり、倍音が入らないという事がありません。その為、音域が広く、可聴周波数を超える音も聞こえます。真空管アンプでレコードを聴いていた人が、デジタルアンプに切り替えると、音が変だと感じるのは、周波数の末端が切れていたり、倍音が無くなっていたりするのが原因で、真空管アンプで長年聴いている人は知っているものです。今はデジタル全盛ですが、真空管アンプの方が良いと言う人は耳が良いからでしょうね。私はわからないのですが。
補足
>音が柔らかいです ーー> エコーではないですか?