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酸化と還元について
高校の化学です。 酸化還元反応の単元について勉強しているのですが、 一番最初は、 「酸化は酸素と結びつく反応」で、「酸素を失う反応が還元」と習いました。 でも、そのあと、「水素を受け取る・失う」ことも酸化還元で、「電子を受け取る・失う」ことも酸化還元だと習いました。 「酸素を受け取る・失う」話から、水素や電子の話にはどのようにしてつながっていったのでしょうか。 酸化・還元は一番最初は酸素を受け取る・失う話だったのに、どうして水素や電子の話になっていくのでしょうか。 たとえば、酸素を受け取る・失うことと、水素を受け取る・失うことは全然別の物質の話だと思うのですが、酸素の話からなぜ水素の受け取る・失うが酸化還元となったのでしょうか。 酸化還元の研究の歴史?などが関係しているのでしょうか。
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酸化還元反応の考え方は、最初は酸素に着目していました。歴史的には、酸素と反応して新しい物質ができることが化学変化の重要な例とされていたので、酸化とは『酸素と結びつくこと』、還元とは『酸素を失うこと』と定義されていました。 ですが、化学の研究が進むと、酸化還元の本質が『電子のやり取り』にあることがわかってきました。酸素と結びつくときには電子が失われ(酸化され)、酸素を失うときには電子が受け取られます(還元される)ことが原因で反応が進行するからです。 水素の受け渡しが酸化還元に関係するのも、この『電子のやり取り』の視点から理解できます。水素は他の原子に比べて簡単に電子を失いやすく、また受け取りやすい性質を持っているため、水素が関わる反応も酸化還元として扱われるようになりました。水素を失う(電子を失う)ことは酸化、水素を得る(電子を得る)ことは還元とみなされるのです。 酸化還元の概念はこのように段階的に広がってきたので、歴史的な研究の進展も関係しています。酸素、水素、電子のやり取りという異なる視点があるのは、それぞれが酸化還元の本質である『電子の移動』を表すためのものと考えるとよいでしょう。
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- bladevortex
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水素や電子の話に「なっていく」のではなく、対等・同列の話のうち「酸素の回」のときに、さも酸素と結合することだけを酸化と呼ぶんだ、みたいな切り口で紹介してしまっていることが問題で、実際にはそうではなく同列の話として丸暗記してください。 授業でも説明されたのではないかと思いますが、「酸素とくっつく」かどうかではなく起こる結果がどういう性質を持っている(得る)かの観点から、酸化と還元が考えられます。 端的には次のページが分かりやすいかと思います。 https://kimika.net/r5sankakangennokiso.html
お礼