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【電気】力率改善は入ーコンデンサーリアクトルー末端
【電気】力率改善は入ーコンデンサーリアクトルー末端の接続ですか? 入ーリアクトルーコンデンサー末端でも同じ力率改善が出来ますか? そもそもコンデンサもリアクトルも電気の入りと出の端子部が3×2の6個出ているのでしょうか? それともコンデンサかリアクトルの片方は末端機器として端子部が3個しかないように最初から作られているので末端機器がコンデンサかリアクトルか決まっているのでしょうか? コンデンサを末端機器にするかリアクトルを末端機器にするかで力率改善の電気効率性能が変わるのか電気工学の知識で教えてください。
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<力率改善用電力コンデンサ> 需要家の電力回路に接続される負荷設備の大半はモーターです。 このため流れる電流が遅れ力率となります。 この遅れ力率による回路の損失を少なくするため、力率≒1.0に近づ けます。この用途に力率改善用電力コンデンサを電力回路に接続 します。 <高調波成分の発生> 電力回路の一部には半導体などを使用した負荷装置もあるため、 半導体の原理上、電源電圧や電流に歪んだ波形が発生します。 歪んだ波形の電圧や電流には少ない量ですが、分析しますと高い 周波数成分が発生していることになります。 この高い周波数成分のことを、高調波成分が含んでいると称します。 なお、高調波成分は自家用の設備から発生している分と他の需要家 が発生させている成分も考える必要があります。 <電力コンデンサの温度上昇値> 電力回路に力率改善用電力コンデンサを接続しますと、通常の正弦 波による電流の他に高調波成分による電流成分が加算されますので、力率改善用電力コンデンサに流れ込む電流が正弦波電流+高調波 電流となるため、力率改善用コンデンサ内部の温度上昇値が高く なります。 また、放置したまま使用していますと故障して最悪パンクすること が考えられます。 <高調波電流抑制用のリアクトル> これに対処するため力率改善用電力コンデンサに高調波電流抑制用 のリアクトルを直列に接続します。 構造的に力率改善用電力コンデンサは「3本端子」となり、高調波 電流抑制用リアクトルは、力率改善用電力コンデンサに直列接続 するので「6本端子」になります。 なお、高圧回路の場合で説明しましたが。低圧の動力回路でも同様 の考え方で対応します。
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- ohkawa3
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一般的には、「入」とか「端末」のような表現をしないのですが、質問全体から、意図は把握できました。 webで製品仕様を確認すれば簡単に分りますが、三相用の進相コンデンサは3端子の仕様です。一方直列リアクトルは6端子の仕様です。 という訳で、現実的な構成として、コンデンサとリアクトルを入れ替えて接続することはできません。 仮に、単相用の進相コンデンサ3個を組み合わせて使うような方法であれば、コンデンサを6端子とすることができますから、コンデンサとリアクトルを入れ替えて接続することは可能になります。 「電気工学の知識」でいえば、コンデンサとリアクトルの直列回路は、両者を入れ替えても合成インピーダンスは同等ですから、力率改善の効果に変化はありません。 ただし、コンデンサ素子とケースの間に加わる電圧が、通常の使い方と異なるので、不適切な使用方法としてメーカーの保証は得られない可能性が高いでしょう。 また、常識から外れた接続をすれば、後日メンテナンスを行う人が扱いを間違える可能性があるので、危険性が増加すると捉える必要があるでしょう。
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