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機械加工時の寸法の狙い値について
機械加工の際に、寸法公差の中間値を狙って加工するということをよく聞きますがなぜでしょうか?また、公差値の上限、下限値付近をあえて狙って加工する場合もあるのでしょうか? ※OKWAVEより補足:「技術の森( 機械加工)」についての質問です。
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- kon555
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回答No.1
>>寸法公差の中間値を狙って加工する 理由としては2つあります。 1つは、制御困難な加工のバラツキを加味した時、最も公差内に収めやすいのが中間値狙いだからです。+に振れても-に振れてもOKになりやすい、というわけです。 もう1つは、組み立てた際などトータルでのバラツキを押さえ込むためです。 仮に厚さ±0.1mmの公差の板を10枚積み重ねたとして、全て+方向で仕上がっているとトータルではかなり分厚めになります。 これが+にも-にも誤差が出ている場合、相互に打ち消し合って中間値付近に収まる事になります。 こちらの方が個々の部品の公差を広くとれる=コストを抑える事ができるため、設計する側の指示として中間値狙いとする事が多いのです。 >>公差値の上限、下限値付近をあえて狙って加工する場合もあるのでしょうか? あります。これは加工側の都合になるのですが、「板は厚く、軸は太く、穴は小さく」という方向のギリギリで仕上げた方が加工時間が短く済み、何らかのトラブルがあった際も修正が効く、という風に都合がいいのです。 中間狙いとギリギリ狙い、どちらが適しているかはケースバイケースですが、一般的に大量生産品では中間狙い、オーダーメイドなど少数生産品では限度狙いが採用されやすいですね。 これは、そもそも手直し自体を許容しない量産品と、不確定要素が多い少数生産品、というそれぞれの特性を反映しています。