退職給付会計の「退職金見積額と退職給付見込額」について
はじめまして。
「ひとめでわかる 退職給付会計」(東洋経済新報社)を読んでいますが、どうしても理解できない表(同書55ページ)があるので、教えて下さい。内容は下記の通りです。
「※1期首時点で勤続年数5年のAさんが、5期末に定年退職し退職一時金を受給するモデルを想定した場合、予想退職時期ごとの退職給付見込額の計算は以下の表のようになる。
このケースでは、※1期首の退職給付債務と※1期の退職給付費用を計算することを前提としている。」
予想 (1)予想退職時 (2)生存退職 (3)死亡退職 (4)生存退職金
退職時期 見積給与 支給倍率 支給倍率 見積額
1期首 350,000 3.0 5.0 1,050,000
1期末 400,000 4.0 6.0 1,600,000
2期末 450,000 5.0 7.0 2,250,000
3期末 500,000 6.0 8.0 3,000,000
4期末 550,000 7.0 9.0 3,850,000
5期末 600,000 8.0 10.0 4,800,000
(5)死亡退職金 (6)退職確率 (7)死亡確率 (8)予想退職時期の
見積額 退職給付見込額
1期首 1,750,000 0.000% 0.000% 0
1期末 2,400,000 4.900% 0.100% 80,800
2期末 3,150,000 9.130% 0.190% 215,460
3期末 4,000,000 25.393% 0.257% 772,070
4期末 4,950,000 29.686% 0.239% 1,154,742
5期末 6,000,000 29.775% 0.150% 1,438,200
退職確率・死亡確率計 99.064% 0.936%
(6)+(7)総計 100.000%
上記表で、
5期末でAさんが退職(生存)した場合、
・5期末の退職金支給額…4,800,000円 …(4)生存退職金見積額
・5期末までの(8)予想退職時期の退職給付見込額合計…3,661,272円
(80,800+215,460+772,070+1,154,742+1,438,200)
なので、1,138,728円分、(8)退職給付見込額が不足している様に思えます。
この様な理解の仕方で正しいのでしょうか?
また、(6)退職確率と(7)死亡確率の配分ですが、率の高い4,5期末分を下げて、率の低い1,2期末分を上げることで、5期末までの(8)退職給付見込額合計を下げるという操作(会社に有利)が可能ということでしょうか?
素人なので、おかしな事を聞いているかもしれませんが、どうかご回答お願い致します。