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パリなどの街の建築物はいつの時代に建てられましたか
今回のオリンピックを見て、あらためてパリの街並みの美しさを認識しました。 東京やソウルなどと違い、パリ(やロンドンなどヨーロッパの)街の建物は、建てられた年代が同じなのか、デザインや色が皆似たようなもので統一されています。 パリに絞って、以下の疑問です パリの街の建物は ・いつの時代に建築されたものが多いのでしょうか? ・立て直すことがあるのでしょうか? ・立て直したら、景観のために周囲の既存建築物と 外観を同じようなものにする規則でもあるのでしょうか? ・日本では建物は作っては壊し、また作るという感じですが、 パリではいったん作った建物は長く使うと言うことでしょうか? ・パリでは建物のリフォームがほとんどで建築が少ないというのなら 建設会社が少なくてリフォーム会社が多いということでしょうか? ・パリなどヨーロッパの街の建造物の成り立ちが分かる おすすめの書籍やサイトは何かありますか? 以上よろしくお願いいたします。
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>・立て直すことがあるのでしょうか? あります。 >・立て直したら、景観のために周囲の既存建築物と > 外観を同じようなものにする規則でもあるのでしょうか? 規制があります。 ただし「同じようなものにする」のではなく「外壁のみを残した状態で工事」します。外から見える外壁のみを当時のまま残して、外から見えない部分を建て替えします。 ペラペラの外壁だけ残されて敷地が更地に戻されて建て直しされている建築現場の写真を見た事があります。 >・日本では建物は作っては壊し、また作るという感じですが、 > パリではいったん作った建物は長く使うと言うことでしょうか? 「建物の外壁を変更してはならない」という規制のため「建物」ではなく「外壁のみ」を長く使う、と言う状態になっています。 >・パリでは建物のリフォームがほとんどで建築が少ないというのなら > 建設会社が少なくてリフォーム会社が多いということでしょうか? 外壁を含む外観を変更してはならないので、通常は「内装のリフォーム」を行います。 老朽化して地震などによる倒壊の危険性が出た場合は、ペラペラの外壁のみを残して建て替えします。
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- tetsumyi
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パリの街並みの美しさと言いますがフランスって汚いですよ。 セーヌ川で水泳競技がありましたが何人かが体調を壊したとの事で、実際に泳いだ人が水中にあってはならない物を見てしまった様です。 パリ市内はアチコチに犬の糞が転がっていて気を着けないと踏んでしまうと言いますから雨が降ってセーヌ川に入るので市民は危惧してました。 パリの町並みの綺麗さと人の清潔さとは大違いのようで自己主張が激しくアチコチで怒鳴り合いが始まるらしい。
お礼
そうなんですね。日本の街が諸外国にくらべて清潔だというのを聞いたことがあります。ただ、私の言う美しさは、デザインや統一感のことです。しかし、大変参考になりました。ありがとうございました。
- toratora(@aasjetto)
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パリの街並みは、19世紀、皇帝ナポレオン3世の命を受け、当時のセーヌ県知事のジョルズ・オスマンによって行われた“パリ改造”という都市整備計画によって作られました。
お礼
きちんとした計画のもとに造られたということですね。参考になりました。ありがとうございました。
- AlexJenifer
- ベストアンサー率44% (681/1525)
1.これが意外と「いつ」とは言えないのですね。1853-1870年にセーヌ県知事だったジョルジュ=オスマンという人がナポレオン三世皇帝と一緒になって「パリ市街大改造計画」を始めて今のパリ市の景観を作りました。ただ、その時に彼は多くの中世からの建築物をそのまま残せるものは残しました。11世紀に建設が始まったノートルダム大聖堂をはじめとする12~16世紀に建てられた教会、12世紀に城塞として建てられそのあとで宮殿となったルーブル宮殿(現美術館)をはじめとするいくつかの宮殿、太陽王ルイ14世時代の壮大な建築物などが代表です。 2.例えば観光の目玉になっているようなものは、壊れたら立て直すしかありません。ノートルダム大聖堂がその例ですね。火災前と同じ材料を用いて、同じデザインで作っています。第二次世界大戦後は立て直さないでその部分を公園のような場所に整備した例はあります。 3.パリ市内での建築・改修は規制だらけです。パリ市全体の規制だけではなく、地区ごとに細かい規制があります(道路幅に応じた高さの制限、屋根の傾斜、色、デザインなど)もともと、17世紀にロンドンの大火事を見て木造建築を一切禁止したのが、今のパリを象徴する石と煉瓦の建物になった理由、という事情もあります。 4.もともと大地震も台風もない所ですから、建物自体は大きなダメージを受ける事が殆どありません。過去一番大きな被害を受けたのはフランス革命と第二次世界大戦によるものです。壊さないで修理し、内部だけをどうにかする、というのが基本ですね。そのため、外観は歴史的建築っぽいのに、中に入ると最新設備満載、なんて集合住宅もあります。私の友人が留学時代に住んでいたアパルトマンは100年以上前に建てられたものですが、最新型のオートロックとエレベーターがあり、びっくりしました。
お礼
大変詳しく教えていただきありがとうございます。やはり規制があるからデザインの統一感や秩序正しい街並みを実現できているんですね。外が古くて中が新しいビルに一度入ってみたいです。ありがとうございました。
- f272
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> ・いつの時代に建築されたものが多いのでしょうか? いろいろだが,パリらしい建物は19世紀前半が多いようだ。 > ・立て直すことがあるのでしょうか? 壊れたら建て直すが,壊れることがめったにない。 > ・立て直したら、景観のために周囲の既存建築物と外観を同じようなものにする規則でもあるのでしょうか? 内容は地区によりけりだが,もちろんある。高さ規制もあるし,7階建てのアパートのバルコニーは3階と5階のみとか... > ・日本では建物は作っては壊し、また作るという感じですが、パリではいったん作った建物は長く使うと言うことでしょうか? 建て替えるのは金がかかるからね。使えるものは使います。でもリノベーションで中身がすっかり別物になっていることはよくある。 > ・パリでは建物のリフォームがほとんどで建築が少ないというのなら建設会社が少なくてリフォーム会社が多いということでしょうか? 原状回復のための修繕を目的とするリフォームではなく,機能や価値の再生のための改修を目的としたリノベーションを行う。 > ・パリなどヨーロッパの街の建造物の成り立ちが分かるおすすめの書籍やサイトは何かありますか? 知りません。
お礼
詳しく教えていただきありがとうございます。19世紀前半の建物がパリの街並みを、「パリらしく」しているのですね。3階と5階のみバルコニーなど、日本では考えられない規制ですね。ありがとうございました。
- ohkawa3
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お問い合わせについて、すべてを一度に回答するのは難しいと思いますので、取り急ぎ次のURLの情報を参照なさってください。 https://aosawa.wordpress.com/2010/04/16/%E3%83%91%E3%83%AA%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E9%AB%98%E3%81%95%E5%88%B6%E9%99%90%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2/
お礼
リンク先の解説、大変参考になりました。大変ありがとうございました。
お礼
大変参考になりました。壁だけ残して中身を立て直すというので、驚きとともに、「なるほど、だからあの街並みが維持されているのか」と思いました。ありがとうございました。