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コロナショックばかりクローズアップされる理由。
97年のアジアの金融危機では、三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券という、3つの大きな銀行がつぶれました。 GDPも3.6%-0.0%、完全失業率3.4%→4.1%、自殺者数24,391人→32,863(いずれも、97年→98年)、 また 2008年にはリーマンショックが起きました。GDP→-1.3%→-3.5%、完全失業率4.0%→5.1%(いずれも2008年→2009年、但し自殺者数はあまり大きな変化は見られませんでした)。 2020年にはコロナショックが起きました。GDPは-4.62%、完全失業率3%という結果になりましたがが、なぜコロナショックばかりがクローズアップされ、戦後最大の国難と言われているのに対して、アジアの金融危機やリーマンショックはその当時でも日本に深刻な影響を与えましたが、国難と呼ばれることはなかったのでしょうか。 リーマンもコロナも銀行(少なくとも小さい地銀はわかりませんが、大きい銀行)はつぶれていません。 また、GDPだけで見てもコロナよりもリーマンのほうが大きいです。 つまり、視点を変えれば、必ずしもコロナが打撃が大きいというわけでもないのです。
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97年。。。確かに絶対潰れたりしないと思ってた山一が潰れ(関西では三洋や拓銀の知名度は低く、大抵の人はふーん、おやおや、程度の反応でした)、関西で利用者が多かった野村證券や第一勧銀も不祥事で大丈夫かいな、と思ったのは覚えてます。でも「国難」とまで騒いだこと花買ったですね、多分。今みたいにネットを使って気軽に投資する人なんていなかったから、証券会社がどうこうって、殆どの人にとっては他人事。うちはたまたま母と叔母がつましく株をやってたのと、私の職場が安定してたところでいろんな証券会社の営業が日参していたので興味はありましたけど。 インターネットなんてものがないから、出所も判らない怪しげな情報は出回らないしあおり立てる連中もいない。ろくな知識もない素人があれこれと意見を公にすることもない。職場で日経新聞を読んで、来た銀行員や証券マンを交えて話をして、テレビの解説番組を見て。別にそれで他の経済活動が完全にとまったわけでもなく、勿論飲食店も旅行業界もそれなりに営業を続けて。スーパーに行ってもちゃんと物はある。 リーマンのときはちょうど海外居住中だったので日本雅堂だったかはわかりませんが、母も叔母も特に何も言ってませんでしたね。私は住んでいる国の通貨ががくんと安くなってしまったので、「これはもう日本には帰れないかな」と思ったし、母への仕送りもちょっと待ってね、流石に今は、って猶予して貰ったのは覚えてます。 コロナが「国難」になったのは、日本中どころか、世界中、ほぼすべての人がその影響を受けてしまったからじゃないでしょうか。 おあげになった二つの危機が、例えば安定した職でつましく働き、たいした貯金もないし、投資なんかしてない、海外にも行かない人、あるいはまだ働いてもいない学生や生徒、児童、つまりはどんな人にも、そしてどんな業界にも影響があったこと、「そもそもなんでこんなことになったのか」がある程度判るまでに時間がかかりすぎたこと、相手がウィルスだけに将来の予測もつけられなかったこと。そしてインターネットなるもののせいで、デタラメな情報、情報ですらない便所の落書きレベルの発信、陰謀論なんかが世の中に撒き散らされたということも関係してるでしょう。
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- SPROCKETER
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新型コロナが問題となったのは、スペイン風邪で第一次世界大戦が中止されたり、世界恐慌が起こったり、第二次世界大戦の原因となるなど、疫病による経済的打撃の大きさが知られていたからです。疫病が起こると、海外渡航が中止されたり、貿易が止まったり、鎖国状態に陥るので、経済に与える影響は甚大です。グローバル経済が危機的状況になったのは、それが原因で、金融危機とは大きく違います。 中東のフーシ派がタンカーを拿捕したり、攻撃を加えて、タンカーや貨物船の通行を妨害し、迂回路を航行する結果になった為に物価が高騰して経済的打撃を受ける結果になっていますが、通行や貿易を止める新型コロナによる疫病被害の経済的打撃は深刻なのです。