中小企業に簡単に融資したらダメなの!?
銀行融資について、中小企業の方々にももっと融資がスムーズに行き渡るようにできないか?という趣旨の質問を、金融に詳しい人たちに向かってすると、
やはり現実の融資は難しい、「何にお金を使うのか」「どうやって返済するのか」が明確になっていないとお金は貸せないというご意見を多々いただきました。
現実を把握されているビジネスのベテランの方々からすれば至極当然の話だったかもしれませんが…
しかし「何にお金を使うのか」はいいとしても「どうやって返済するのか」…
これは普通融資を受けに行く会社の社長さんはどう説明されるんでしょう?これまでの事業経験をもとに今後の事業展開の予想をもっともらしく組み立て、これだけ月々、年間、での売り上げが見込めるのでいくらづつの返済は可能…と話されるんじゃないですかね?それしか説明しようがないですよね?
それが返済可能かどうか、という審査は銀行さんはどういうふうにされるんですかね?
融資は難しいという意見が多いのでおそらく融資がおりない、もしくは期待通りの額の融資は受けられないケースが多いのか、と思います。
それが現実だ、というのは簡単ですが…話が飛躍するようですが、政府が大量の金融緩和を実施し続けて、産業振興したがっている、という政治の大きな話と、そういう銀行の融資の話が矛盾するように見えて仕方ないんですが…
とくに中小企業、零細企業でしょうか、結局融資金を返せない法人が多い、ということでしょうか?まともに返せる堅実な経営を会社さんにやってもらうにはどうすればいいのでしょう?これは銀行の範疇を超えた話かと思いますが…
市場のメカニズムに忠実な考えの経済学者さん、まさに竹中平蔵氏のような方などは、継続不安のある会社はさっさと市場から退出したほうが良い、などと言いますが、やっぱりドライに過ぎるのではないか、と思います。
そういう考えはおそらく経済学的には正しく、私は個人的には竹中平蔵氏は超優秀な経済学者であると思い、ある意味尊敬していますが、やはりこういう方は社会を巨視的に見すぎて、個人個人の生活を思考から捨象しているのではないか、と思います。
しかし中小企業円滑化法のような政策は経済学的には正しくない、世界の中でも非常識な政策、などと言われたら、全国の中小企業の方々に元気に仕事を続けていただくにはどうすればいいのでしょうか?
経営不安のある会社はマーケットから退場する、と言っても、年配の経営者の方が会社をたたんで別の会社にすんなり再就職できるのか、あるいはより大きな会社に吸収合併してもらう、ということがいつもスムーズにいくのか?この辺は大いに疑問です。
どうでしょう?多少経営不安と言われるような会社さんも経営改善してもらって、融資も受けて経済活性化、といくうまい方法は考えられないのでしょうか?