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政府が勧めるNISA投資とは?
- 政府がNISAによる投資を勧めている(はっきりは言っていませんが)ということは、株式投資は欲を出さずに、例えば、10年間で1千万を1500万くらいに増やす程度なら、誰でも達成できる可能性が高いということでしょうか。
- パチンコや競馬のように、それで生活が困窮してしまうようなことをまさか国が勧めないでしょうね。
- あるいは、多くの国民は投資で損をするが、証券会社や銀行が儲かることにより日本経済が活性化されて、間接的に国民が幸せになれるという考え方でしょうか。
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まず以下の点 「政府がNISAによる投資を勧めている(はっきりは言っていませんが)」 政府ははっきり投資を勧めています。 人口が減っている日本の経済を少しでも浮揚させるためには、効率の良い事業が生まれるように、投資の資金が届くようにしないといけません。銀行融資は預金者を守らないといけないので、新しい事業などリスクを伴う投資先にお金を回すのに限度があります。だから、株式など元本が保証されていない、ルートでの資金が必要です。NISAなどの資金は、直接にすべてを新興企業に投資するものではありませんが、国内外の株式や債券など、価格変動がある=元本が保証されていない投資対象に投資される商品が大部分です。それらに市場が活性化すれば、資金は流れやすくなります。 「株式投資は欲を出さずに、例えば、10年間で1千万を1500万くらいに増やす程度なら、誰でも達成できる可能性が高いということでしょうか。」 結論からいうと、可能性は高いと思います。目標金額はご自身の無理なくできる懐具合と積立への姿勢次第です。 現在のように世界的に金利が低く、特に日本のようにデフレから完全には脱却できていない国では、銀行預金だけでは、国は資産形成で老後に備えることはできません。資産形成が必要な国民の側としても、銀行預金以外で投資で資産を準備するニーズが高いです。国もすこしでも個々人が準備してくれることを考えているはずです。 一方、質問者がおっしゃるように、「投資とギャンブルの違い」分からない。「投資のリスクを正しく理解して身構える」ことを十分知らない国民がまだまだ多いので、それを上手に促す必要があります。NISAなどはその手立てです。 「パチンコや競馬のように、それで生活が困窮してしまうようなことをまさか国が勧めないでしょうね。」 NISAの投資対象となる投資信託などの元本が保証されいないのは、それなりにリスクを伴う事業や資金調達に資金を投じているからです。だから、預金より高い期待収益率も見込める。一時的にも元本割れがない、という保証はできません。ただし、できるだけ損しにくいように、沢山の銘柄に分散するなど、リスクに適切に身構えることができます。そこはご自身で勉強していただきたいです。 簡単にいうと、一時的に「元本割れしたから失敗した、危ない」と考えるのは間違いですし「だからギャンブルだ」ということでもないです。資産形成をできるだけ落ち着いてできるように、税金を優遇して多くの国民が理解して、資産形成をしてもらおうという制度がNISAなどだと思います。 「変動商品」への投資が達成するために、誰でも出来る方法が「長期」「分散」「積立」という方法。つまり積立NISAのような手段なのです。一度に金を突っ込んで早く1000万円貯めようと、思い切って預金を一度に全部の財産を投資したい、ありがちな欲望の誘惑を避けることができます。 一時的には損が出ても、少額なので長く続けられ、5年、10年、15年で資産形成が成功しやすい方法なのです。とにかく少額で早く始めて、体験することが実感と理解の助けになります。 「多くの国民は投資で損をするが、証券会社や銀行が儲かることにより日本経済が活性化されて、間接的に国民が幸せになれるという考え方でしょうか。」 銀行や証券会社だけが手数料で儲かったところで、日本経済は回りません。ただ、政府としては海外の株式や債券にだけ投資する投資信託ばかりが選ばれるなら、日本経済への好影響が小さいので、日本の株式を組入れた投資信託や日本株式自体を国民に買ってもらえるよう願っているとは思います。 投資はいかがわしい、ギャンブルだと思っている人が多い。でも、一方で「明日上がる株をおしえてほしい」という欲張りなのが人情。その結果「うまい投資の話」に手を出してしまう。そいうのは全然「投資」じゃありません。単なる「インチキの儲け話」。「絶対儲かる、損は出ない」話は100%ウソ。その逆が、「元本の保証はない」けれど、時間と銘柄分散とそれを可能にする積立を続けること、で賢くリスクを凌いていくことになるんでしょうね。 と私は思います。
お礼