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無限等比級数について
1-√5+5-5√5+・・・のとき、初項1、公比-√5 発散条件として、|-√5|≧1の表記にならないのかと思ったのですが、答えは|-√5|>1になっています。どうして=が必要ないの?
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ご存じとは思いますが念のため。 一般論として,無限等比級数 S=a+ar+ar^2+ar^3+……+ar^n+…… の収束発散については次のようになります。 ①|r|<1のとき収束 ②|r|>1のとき発散 ③r=1のとき発散 ④r=-1のとき振動 根拠は次の通り Sの部分和(初めのn項の和)をS(n)とする。(つまり等比数列の和) r≠1のとき,S(n)=a(1-r^n)/(1-r) r=1のとき,S(n)=na となります。 ここでr^nは ①|r|<1のとき0に収束 ②|r|>1のとき発散 (特にr>1の時はr^n→∞,r<-1の時は+,-と符号を変えながら|r|^n→∞) ③r=1のとき発散 (S(n)=na→∞) ④r=-1のとき振動 (nが奇数の時S(n)=a,nが偶数の時S(n)=0) となります。 ③④から解るとおり,公比が1と-1では振る舞いが違うのです。 だから≧1のように等号を入れなかったのですね。 (≧は「>または=」ですから「>」が成り立てば真なのですけどね)