精神の異常はなぜ体調異常を伴わないか
私は脳の性質やその働きから生じる意識について関心があるので、統合失調症を調べているのですが、
精神科医ではないのでその発症状況・症状経過などは専門書を頼る以外にありません。
統合失調症の原因が、神経伝達系の生化学的異常であるらしいと正規の専門書には書いてあります。 その根拠として
ある種の神経回路を選択的に抑制する化合物 ( 抗精神薬 ) が、この症状に特徴的な幻覚・妄想などを明らかに消失させるようです。
そこで私の疑問なのですが、統合失調症の原因が神経伝達系の生化学的異常であるのなら、選択されて抑制される神経回路は
幻覚・妄想などを生じた “ 思考だけ “ を担っていたのでしょうか。 というのは抗精神薬で選択される神経回路というのは
数種類あるらしいが、その回路の活性によって “ 意識・思考 “ だけが生じるというのは考えにくいと思うからです。
例えばドーパミン回路にしても脳の広範囲に拡がっているから当然、消化器官・呼吸器官・運動感覚・その他の活性に
多少の関与はあるはすです。 統合失調症によって平常では見られない程の思考の異常が生じるのなら当然、思考以外の
体内器官にも異常が生じて食欲不振・呼吸不全・運動バランス障害などの体調維持にも大きな変化が起きるように思えます。
しかし専門書を読む限り、統合失調症・うつ病のような内因性精神疾患では思考異常・睡眠障害以外の体調変化
( 特に臓器の異常 ) は認められないようです。 これに比べてストレスなどを契機に発症する神経症・ノイローゼなどは
思考あるいは行為障害よりも前に体調変化を訴えるようです。 しかしこれも検査をしても異常はみつからないようですが。
このようなことから統合失調症の原因は他にあって、脳内の神経伝達系の混乱は生命維持のための副次症状のような気もします。
この件について、ご教示・ご指摘をお願いします。
お礼
イメージなんですね